稽古場より徒然なるままに

10月16日(日)
 
8ヶ月間連綿と綴ってきた練習日記も、今日これで最後になってしまいました・・・。
『久遠の赤』最後の練習日記です。
今日は本番と同じタイムスケジュールで2回の通し(14時/17時半)をしましょうということで、11時集合。(実際の入り時間はもっと早くなるだろうと思いますが)
11時・・・11時でいいんだよな・・・。あれぇ? 10時、だっけ? あれ? あれ?と家で支度をしていた私は思い悩み、10時に間に合うように家を出る。
稽古場の承認書を持っている都合上、遅れるわけにはいかないのですねぇ、ええ。
で、10時に稽古場に着き、誰もいなかったので「あ、やっぱり11時だったか」と微苦笑しているところへ、息弾ませて竹原氏が登場。
「・・・早ッ!」と自分を棚に上げて呟いた私に、彼は勢いよく「すいません! 遅れました」と頭を下げる。
「・・・え? まだ、誰も来てないよ?」「え。ああ、買い物ですか!?」「いや、その・・・」我々の間を変な間が流れる。2人とも、本日の稽古が10時始まりなのか11時始まりなのか確固たる自信がないので、お互いを伺ってるのである。
「今日の稽古・・・」「うん・・・11時始まり・・・みたいだ、よ?」「え? 10時では!?」「うーん、でも、10時に来ても誰もいなかったんだよね・・・」「僕、吉田さんに狠戮譴泙広瓩辰謄瓠璽訛任舛泙靴燭茵 爐罎辰り来ていいよ瓩辰栃峪が・・・」「んんん?」「ん〜?」
かくして、僕ら2人は七海氏が『バニラとチョコどっちがいいですか〜?』と爽やかに稽古場に来るまで、ずっと「・・・何時なんだ・・・今日の集合時間は何時なんだ・・・?」と頭の中でグルグルグルグル考え続けたのでした。(因みに吉田嬢は竹原氏のメールを見て『随分と早い遅刻予告メールだにゃ〜』と思っていたそうです・・・)

いつもどおりに腹筋、背筋、側筋をやりながら、今回の客出し曲のサンプルを聞く。オーロラの軌道を音にしたというその曲は、とても雄大で穏やかで、気持ちのいい曲で、「うわぁ・・・。何だか癒されるねぇ〜」「いい、曲だね〜」「うん・・・。すぴー」「すぴー」「寝るなぁぁぁ!」というコントのようなやりとりが交わされたり致しました。
さて、七海氏の風邪は今週まで長引き、吉田嬢や私の喉もちょっと危ない感じ。公演1週間前、夜光堂さんの体調はちょっとタイトロープな感じ。
というわけで、ドン(風邪薬)!、ドドン(のど飴)!!、ドドドン(咳止めシロップ)!!! と三種の神器がテーブルに鎮座ましまして、お互いに「いいから飲め」「いや、オマエが飲め」「私は自前のクスリを・・・」「あ、咳した! 今、ケホってした!! オマエ風邪だ、飲め!」「いや、私は風邪じゃない。君こそ喉が痛そうじゃないかね! 飲みたまえよ」「オマエが!」「いや、オマエが!」「飲め!」「いや、私よりオマエが!!」「いや、オマエが!」「オマエが!」『・・・2人とも飲んだらイイじゃろがい!!』「・・・ハイ・・・。(こくこくこく)←咳止めシロップ服用中)」
という、暖かいんだか殺伐としてるんだか分からない会話が乱れ飛びました。竹原氏はそんな女の会話を横目に、「すぴ〜」と寝て身体を休めていました(笑)。・・・お疲れなんだね・・・。
本番当日と同じスケジュールですから、30分前になると客入れ曲が流れ出します。この時間になると役者たちはちょっとそわそわし始めます。来る本番に向けて絶好のテンションで臨めるよう、メンタルコンディション的なものを行ったりします。みんなでお喋りしたり、手を握り合ったりもしますが、今日はみんなブツブツ何かを呟いています。ちょっと盗み聞いてみましょう。
『・・・思い出せ・・・。前回2回目本番の殺陣を思い出せ・・・! あれに比べたら楽なはずだ・・・』
ギャ〜〜〜〜ス!! 七海さん、怖いよ!! 真に迫ってて怖いよっ!!(殺陣前はいつも死ぬ気だそうです)
『・・・体調不良で立ったあの舞台を思えば・・・。出来る・・・出来る・・・大丈夫・・・』
ニャァァァァ!!! 吉田さん、シャレになってませんからっ!!(ああ、でもあの公演は大変でしたね) 
『こう。そして、こう・・・。こう・・・』
ふ、復習ですか!? いや、むしろ予習ですか!? 竹原氏!?(ある意味アナタが一番普通です)
『・・・この曲はダメだ・・・。俺に逃げてイイって言ってるよ・・・逃げていいの?」(震える内山)
えーと、念のため言っておくと、前者2名はシャレです(笑)。この2人はこの時間至って穏やかに時を過ごしておられます・・・。
そして始まる通し。誰かしらが一回は舞台裏で音もなく咳き込んだり、台詞を言う声がかすれたりしながら・・・(舞台上で堪えきれず台詞中にゲフッと言ったのは私・・・。誤魔化したつもりですがバレてました・・・。当たり前か・・・)ですが。
悪くない出来だった・・・と思うのは感傷でしょうか。
でも、自分自身は今までの中で一番「やりきった!」と思える出来でした。
来週の今頃は・・・と事あるごとに考えてました、今日。
今、この時間は・・・会場近くの飲み屋で打ち上げしている頃かな。
8ヶ月間の、來と凪と神野さんと・・・朱香との別れを片隅で惜しみながら・・・。
集大成の本番を一週間後の23日、門前仲町で迎えます。
お時間があれば、切なくて優しい1時間半を共に過ごして頂けませんか?
メンバー一同、心よりお待ち申し上げております。
ありがとうございました。もし良ければ、劇場でお会いしましょう・・・。
| 久遠の赤 | comments(0)
10月15日(土)
 
【ラスト2本〜!カキ〜ン!ドテ!】
 オイッス!!
 本日、帰りの改札で見事SUIKAゼロ円突破ァ!!「ウオオオオオ!!」と叫んだ後、シヨシヨと券売機で千円を投入する僕の姿・・・。
 ちなみに吉田は「ああ、SUIKAにお金が入ってないYO〜」と思い、とりあえず切符を買って現地に到着。いざ投入と券売機にSUIKAを突っ込んだところ、660円という金額が・・・!「入ってたのかYO!!」と怒り心頭でとりけしボタンを連打したと云う。
 雨でシヨシヨですが、本日の練習日記綴らせていただきます。


【大人数!(夜光堂的に)】
 本日、いよいよラスト2本の練習日ィ!(皆さん、既に御存知かと思いますが、夜光堂の公演日は23日です。)
 ちゅうわけで、今回の公演に関わる様々な方が稽古場襲来だァ!!クハァ!!
 まずは前に練習日記でもご紹介済み渡部様が、夜光堂祝10回公演の記念Tシャツと仕込みから本番のタイムスケジュールを持ってお出ましだァ!!クハァ!!
 演出吉田が「ふ〜むふむふむ」とスケジュールをのぞく傍らで、「あたちかわいい?かわいい?」と夜光堂Tシャツを着てクルクル回る七海。
 「は〜いかわいいね〜かわいいね〜」ひきつる笑顔内山。
 この夜光堂Tシャツ、当日はスタッフさん総出で着用予定ィ!!
 役者も本番、着用予定ィ!!って衣装を着ろォ!!!(ドバシ!)
 夜光堂にお馴染みのあの月様星様に、是非ともご注目。
 次に照明担当佐藤様がゆら〜りとご登場でい!
 一回通しを見ると「はい、わかりました」と頼もしい一言を下さる佐藤さん、今日はとある場所でしか手に入らないという赤ペンを持参。
 常世田ネエサンと僕に「エエ〜?赤鉛筆じゃないの〜!?」「耳の横にさすんじゃないんスカ〜!?」と云われ、「いつの時代だよ!!」とツッコミも自在にこなしておられた。
 最後に本番の舞台監督をしてくださる金坂様がいらして、通しをチェ〜ック!!本番よろしくお願いします!!
 そう・・・箱馬壊れるかも知れませんからァ!!(トラウマ)
 ちゅうわけで、いつもより俄然大人数の稽古場でィ。(沖田風でさァ)
 ここで一つ。
 佐藤さんと僕とに起きたひとつの出来事を紹介しようではないか。
 今回の稽古場は女子トイレが個室一個しかない。
 先客のあった僕は、仕方なく完全防音の稽古場と廊下をつなぐ二重ドアの間に座り、トイレの順番を待っていた。
 そこに、稽古場のドアをあけて佐藤さん登場。
 一瞬「ぎょ」っとした顔で立ち止まるも、「○○の舞台見ました〜?」と何事もなかったかのように通り過ぎる。
 「何してるの?」とツッコまないあたりが佐藤さん。
 嗚呼〜、佐藤さん。(ベベン)


【王子】
 今回、全身真っ白な衣装で登場の吉田。
 さらにそこに大きな白布をマント風に巻けば、吉田のあだ名それは『王子』。
 それはカーテンコールの段取りをつけていた時のこと。
 七海が「あ〜でもネェ〜こ〜でもネェ〜」と話している最中、王子は何を思ったのかふらふらふら〜っと稽古場の鏡のほうへ向かい、鏡に入っている傷に指を当てて、
 「きず〜」
 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおううううううううううううううじいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!(怒)
 「王子!!アンタ、何やってんだ王子ィ!!王子の話(演出・脚本)だろ、コレー!!なに遊んでんだコルァ!!!っていうか王子ィ!!なんて自由なんだ王子ィ!!」
 「エヘヘ〜」
 「エヘヘじゃ、ないッ!!」
 王子が王子としての自覚を取り戻したのは、それからしばらく後であったと云う・・・。


【パンク】
 内山の本番の髪型をキメるべく、七海、ワックスを持参。
 「サイバァ〜!変身ッ!!」
 と、叫びながら内山の髪の毛を立てる立てる逆立てるゥ!!!
 そして3分後。
 「・・・・・・・・・スマン。」
 「なんで!?ネェ、なんで謝るの!?」
 深々と内山に頭を下げる僕の姿があった。
 違うんだ。
 イメージとしては、髪クシャクシャ〜と野生児みたいにしたかったんだ・・・!!それが・・・!!それがこんな・・・!!
 「パンクロッカーになってしまうとハァ!!」
 そう。
 ワックスで無造作ヘアに仕上げたつもりが、僕の中に熱くたぎるロック魂「気合いだ気合いだ〜!」が、いつの間にか内山をいっちょまえのロッカーに仕立て上げていたのだ。
 「っていうか、もう、アレだ。ギター、ギュウウンンとかやって、『テメエら、気合いが足りねえんだよコラァ!!』とか云って下さい、エエ」
 「あたし朱香だよ!!朱香なんだよぉおおおおおおお!!!!」
 知るカァ!!
 熱く生きよ!!


【白衣】
 竹原の今回の衣装は白衣だ。
 白も眩しいその衣装だが、演出から「イイ具合に汚してクシャクシャにしといてネ」という指示が出ている。
 だから竹原、いつも白衣を着ている。
 稽古場ウロウロしてるときも、ジュース買いに行くときも。
 そして、稽古に疲れたらグシャグシャに丸めた白衣を枕に眠る・・・。
 最終的に「ああっ!!食べ物こぼしたな!!」でお馴染み内山さんが、白衣の上でお菓子を喰らい、油で汚れた指を拭く予定です。
 ああ、隠された努力!!努力・・・・か?


【ハスキー犬、わん!!】
 先週、怖ろしい風邪に見舞われた僕は、完全ノックアウトからわずかに立ち直ったものの、喉をやられたハスキーボイスで舞台に立つゥ!!
 代わる代わる人々が心配してくれるので、「心配されるの大好き」一人っ子の僕は嬉しくて始終クルクルと回っているのであった。
 そして、僕を悩ますもう一つのアンチクショウ、それが鼻水ゥ!!
 カッコイイあの場面、せつないあの場面、おもしろあの場面に、スキを見ては垂れてくるアンチクショウ!!
 舞台裏の様々な場所にティッシュを配置し、事ある事に一掃しようとするのだが、後から後から湧いて出るのだヤツラは。
 しかし鼻水と戦っているのは僕だけではなかった。
 内山、舞台上で鼻水拭う。
 吉田、舞台そでで鼻水啜る。
 ・・・・・・・・・・よいのですよ?
 そのティッシュを使っても、よいのですよ・・・・???
 そこに、慈愛の微笑みを浮かべティッシュを差し出す僕の姿が確かにあったのである。


【僕はこれにて!!】
 さて、いよいよ僕担当の『久遠の赤』練習日記はこれにて仕舞いでさァ!!
 練習日記にはオモシロ事満載の夜光堂ですが、『久遠の赤』は優しくせつない物語を紡ぎます。
 10月23日、是非とも劇場にてお会いしやしょうッ!!
 ではッ、これにて!!ニンニン!!
| 久遠の赤 | comments(0)
10月9日(日)
 
『漢(ヲトコ)らしい!!』
夜光堂の女メンバー達は、しばしばそうやってお互いを称え合います。揃って同じ女子大出なので、「あの頃の君は可愛かった」「いや、今でも可愛いですから」とか言い合ってジャレている訳ですが、社会人になったからなのか。それとも実はコッチが本性だったのか。
とにかく、現メンバーの女たちは、一般的な女性会話、『恋とオシャレとエトセトラ』みたいなのを致しません。・・・他のところではしてるのかもしれませんが。新色の口紅の話より、本屋で見かけた新刊の話で大盛り上がり、そんな女たちが75%を占める集団なのです。
しかし、本日、そんなメンバーたちの爛ンナ瓩良分を垣間見せるエピソードに遭遇しましたので記させて頂きます。
それは、全員揃った稽古場の片隅で、竹原氏がアレを見つけたことに端を発します。
「・・・おや。これは、ゴキさん・・・ですね」
ぽつん、と竹原氏が呟いた一言により、稽古場はちょっとした阿鼻叫喚状態に陥りました。
『キャーーーーーー!!』
絹を裂くような悲鳴をあげ、恐怖の色も露わにブルブルと首を振り続ける吉田嬢。
『うっっそぉぉぉぉお!!!』
絶叫しながらそのものとは反対の片隅に逃亡する内山。
『う、動かない・・・。足が動かないよ・・・。迎えに来て・・・』
足がすくんで動けない、と救いの手を求める七海氏。
壁に張り付いて『取って、早く取って! そして捨ててきて!!』『男でしょ、早くどうにかしてっ!!!』とか何とか小学生女児のような『男子、真面目に掃除しなさいよ〜!!』みたいな居下高なコメントを竹原氏が飄々と処理を終える(一発必殺!)まで、ひたすらに喚きちらし、コトが終了後に、「嫌ぁね〜」「ね〜」と愛らしく微笑み交わし合う、私たちなのでした・・・。ほら、女らしい。
そして、竹原氏・・・。
アナタの男気、見させて頂きました・・・!! 今日の君は、紳士でした。ジェントルでした。
ありがとうございましたッ!!

はてさて。
三連休中日なのでございます。
前回の9月三連休は、最終日にみんなの顔が疲労のあまり、ゾンビみたいにになっていた訳で。今現在も結構弱っていたりする訳で・・・。気力だけじゃ、体力はどうもならんね・・・。
そこで演出のくだした決断。(いや、先週から温めていた計画だったようですが・・・・)
『今日は通しを一回だけやったらそれで終わりっ! 2時には終了にします。んでもって、帰って・・・各自21時には就寝のこと!』
ななななんと!! 消灯時間が決められてる(笑)!! のみならず、『尚、起床は朝6時以降。厳守!』
・・・起きる時間まで決まってる(大笑)・・・!!
奇しくも本日、体調不良で発熱中の七海氏が、『自分にぴったりの計画になってしまった・・・。図らずも・・・。(このプランに一役買っていた模様)』』と潤んだ瞳で笑ってました。
単純に計算しても・・・9時間眠れる計算になります・・・。9時間・・・。夢のようだ・・・。
「その代わり〜。今日の通しは一回だけなんだから、これに全身全霊をかけてね! 頑張ろうね!」
演出の励ましの言葉に、 『ヲ〜!!』と勇ましく掛け声をあげて、本日の通しに臨んだ我々なのですが・・・。
「・・・ヒドイ! なかったことにしたい、この一回!!」
終了直後の七海氏の一言が全てを象徴している、と言えましょう。
普段、自分が普段いかに舞台上で七海氏に頼っていたか、を実感。
変な間が空くし台詞噛むし隙だらけだし緊張感ないし・・・で、もう・・・ダメダメです。
「ごめんねぇ、引っ張れなくて・・・」
と言う七海氏。イエイエ、悪いのはこちらです。アナタに乗っかるだけ乗っかって、アナタが苦しいときには助けることもできない、こちらです。
もう、情けないやら不甲斐ないやらで・・・。
稽古が主に通しのみになってから、場面練習だけでは分からなかった、役柄のふとしたときの気持ちだとか、自分の出てない場面でのメンバーのちょっとした表情とかをかいま見て、「ああ、犁弃鵑寮岫瓩寮こΔ段々出来上がって来てるな」って思ってたんです。
でも・・・。
今日のこの結果から類推するに。
造り上げてる、んじゃなくて。
私はそこに入れて貰ってるだけ、だったってことですよね。私は、パーツとして機能していないってことで。
極端な話、私が犲觜甅瓩犬磴覆ても。同じように台詞を覚えてる別の誰かがそこにいるんでも、いいわけです。
これは、怖い。考えると、ものすごく怖い。
まだ、取り返せるかな。
私はちゃんとこの世界のパーツとして機能するようになれるかな?
自覚しただけでも、今日よりはましな自分で臨めるかな?
「私が朱香です!」と胸を張れるようになるために。

今日はすっかり反省文ですが、公演直前の役者の心の揺れをリアルにお届け、ということで。
これが即日更新の醍醐味ですよ!(と、開き直ってみる)
無事に9時前に書き上がったので、公約通りガッツリ寝させて頂きます・・・。
本日もお疲れさまでした。
| 久遠の赤 | comments(0)
10月8日(土)
 
千葉ロッテと西武のプレーオフが始まったり、F1日本グランプリが予選の2日目だったり、そういえば会社の先輩は、子供の運動会とか言ってたなー等、運動の秋を感じられる今日、我々も負けずに3日連続稽古の初日を迎えました。先月から思っているのですが、日本はこんなに3連休の多い国だったんですね。いやいや、休みが多いのはいい事です。

おおっつ、申し遅れました、えー私、近畿のおまけ和歌山県は熊野古道でなんとなく有名になった(?)霊峰熊野三山が一つ速玉大社の存在する、新宮生まれの新宮育ち、新人堂員竹原でございます。
突然の練習日記デビューで、皆様にもご迷惑おかけいたしますがなにとぞ宜しくお願いします。

さてさて、挨拶もそこそこに本日の練習日記、参ります。

スタートは朝10時。それぞれに衣装、小道具、その他もろもろ持ちまして大荷物での稽古場集合でございます。
着替えた後、腹筋、腕立て、背筋と基礎練を「そいや、そいや」と消化して、「ぬあー」等と発声練習へ。まだまだ体の出来ていない私は、先輩方が談笑しながらこなしていくの横目に、一人黙々と、苦行僧のごとく無言でやっております。(笑)
先輩方はすごいにゃー。
その後私は、ちょろっと会社へ確認電話のため、電波の通じる地上へ。
戻ってきたところで七海先輩の一言「急に風邪ひいたっぽいねー」(こんなニュアンスの言葉でした)
おりょ!?確か先程までそんな感じではなかったかと思いましたが・・・。
季節の変わり目、皆様もお気をつけください。

そんなこともありながら、舞台の形状に稽古場の床をバミり、おなかに物を詰め込んだりしておりましたら、常世田様のお出ましです。素早く音響機材のセッティングをされ、準備万端。さーいつでも通し稽古可能だぜ!!!

と、その前に、体をあっためる意味も込めて、ダンスのチェック。
内山先輩、吉田先輩、私と横一列に並び、鏡に向かって、Let's dancing!!
「腕下げるところが合ってないのー」と、突如の風邪のため、体力温存のため外から見守ってくれていた七海先輩より指摘あり。
「それはいかん」とそこのところをやってみる。結果「(内山先輩)早い」「(竹原)遅い」
さー大変、ダンスに免疫の無い私は、突如嫌な汗が体中からあふれだす。
わいのわいのとやればやる程、違ってくる始末。
「まずい、まずい、まずい」焦りの中で鏡をみると、どういう訳だか、吉田先輩が土下座をしているではありませんか。
「?」だらけの内山先輩と私。聞くところによると、どうも私達が教えて貰ってた動きと実際に吉田先輩がやっている動きが違ってたらしい。が、どこがどう違うやらよくわかりませんでした。
そんなこんななダンスチェックもどうにか3人の動きが合うようになってきて、いつの間にやら七海先輩も参加して、体も温まってきたところで終了。明日も合っていますようにと願いつつ、さー、通し稽古の始まりだ。

「ジャ〜ン・・」と大音量で音が入る。うほ、吉田先輩りりしいなー。ほへ、内山先輩可愛らしいー。ふに、七海先輩男前だー。と、先輩方の印象がどんどん変わってくる。
いやー通し稽古は楽しいなー。
とかなんとか私は思ったりしているわけです。そんな感じで一回目の通し稽古終了。
しばし休憩、その後一回目の通しを終えての反省、チェック等。打ち合わせを終えて、
さー、行くぞ、2回目!!!

1回目の通しを終えて、体が温まっている状態。1回目よりもテンション高い状態です。
いろんな事がおこります。
セリフをかまない事でおなじみの吉田先輩が「ハンドル」を「ハンドリュ」とかんでしまったり、内山先輩の眉毛が時間の経過とともに無くなったり。
不思議です。

そんな、2回目の通し稽古もつつがなく終了。反省、チェック。打ち合わせ。
バミったテープをはがし、荷物を片付ける。冒頭にも書いたとおりそれぞれ大荷物のため
時間がかかります。
2回の通しを終えた体は、結構弱っております。
体力の衰えをつぶさに感じてしまうこの年代。気持ちはまだまだ若手なのですが。。。

以上をもって本日の稽古は終了。
明日もシンフォニーホールなので、今日は荷物をロッカーに預け、軽めの荷物でお帰りです。
明日は、9時スタートです。
そして、、、、。
この続きは、明日の練習日記にて。
皆様、お疲れ様でした。
お読みいただいた方、ありがとうございました。

追記
今日、新しいお友達が出来ました。七海先輩製作のロボ的なものです。
光り輝くボディのいかすアンチクショウです。
どんなアンチクショウかは、ぜひ、劇場で。
| 久遠の赤 | comments(0)
10月2日(日)
 
10月だ、わぁぁぁ!! 公演は今月末だ、わぁぁぁああああ! 
ホント、この時期は公演日が楽しみなのか、怖いのか分からなくなります・・・。
私が何を言おうが、床で大の字になって叫ぼうが月日は過ぎて行くわけで、きっとわぁわぁ言ってるウチに前日になり、本番になり、終演してちょっと寂しくなったりするんだわ。
まぁ、公演主催者側の複雑な気持ちはさておきですね、お客様は楽しみに待っていて下さると嬉しいです。みんな、ゾンビめいた顔しながらも、力の限り演らせて頂きますから・・・・!

本日の集合は全員一律10時。メンバーのうち75%の胃の中にロッテリアの朝メニューが入っている、そんなゆったり出勤の10時。
「誰か勇気を出して“タッチ”を観に行け!」
「やだ〜!」
「やだ〜!!」
「たぁ!(横の人間にちょっかい)」
「たぁ〜!(仕返し)」
「私、もしかしたら妻夫木が好きではないかも・・・」
「“いぬのえいが”を観なよ〜」
「いや、その前に“SINOBI”を観なさい」
「たぁ!(再びちょっかい)」
「たぁぁぁ〜(やっぱりやり返す)」
えーと。大雑把に言えば今日は基礎練に勤しみながら、映画の話をしていた、と。でも、やっぱり腹筋しながら幼稚園児のように戯れる夜光堂メンバーなのでした、という。
ところで、全国の一人暮らしのみなさんにお聞きしたい。
アナタは、部屋で一人きりの時間をどのようにしてお過ごしですか?

内山 : 無言。(「熱ッ!」とか「痛ッッ」とかTVを観て笑う、とかはする)
七海 : 一人で喋ってる。ボケとツッコミもやる。
吉田 : 部屋にあるぬいぐるみと対話。

あ、竹原氏の場合を聞いてないや。とりあえず竹原氏よ、君はどのタイプなんだい? 
うん、相変わらず芝居とは全く関係ない話ですね(笑)。いや、何でもいいんですよ、気持ちのテンションが上がれば! こうして僕らは芝居をするに即したココロの温度を作り上げてるわけですよ、って・・・ホントかな(笑)? 
公演の練習もラストスパートな今日この頃、よっぽど「すいません、ここの場面を確認したいんですけどっ!!」って言う申告がない限りは、一日2回の通し稽古がメインメニュー。
基礎練習や発声練習を終えてから、一回目の通しに入るまではちょっと間がある。しかし、身体をある程度まで温めた状態でいないと、いざ、ぶっ通しの舞台に出たときに痛い目を見るので、ひとまずダンス練習をして身体を温めることに。
エンドレスで音楽が流れる中、せっせせっせとダンス。セッセ、セッセセッセ・・・。
あ、吉田嬢と七海氏が楽しそうなステップを踏んでる! いいなぁ、私もやりたいな・・・、グキッ。
あらぬ方向見つめながらダンスしてたら、足首グキって言わせましたよ、私。これはあれだな、神様的な人が「いいから。オマエは公演のダンスの稽古をしてなさい・・・!」と言ってるんだな、トホホ。

そんなこんなしてるうちに音響の常世田ねーさんと夜光堂永遠のスペシャルサンクス高橋さん、登場〜!!
そして、そして・・・!!
本日のスペシャル参加者、現・休堂中でありながら公演時には必ず駆り出され「で、いつ戻って来るんですか・・・?」と言われ通しの、アノ人が・・・! 
「おはようございまーす!!」
角地未保子(通称:かくっち)だ!! わーい、わーい!! とりあえず全員で彼女を囲んでグルグル回っておく。(夜光堂“歓迎の舞”)
かくっちは、毎公演、役者のメイクを担当してくれてまして、今日は下見を兼ねてその辺りの打合せに来てくれたのですっ!
衣装担当と「あーでもない」「こーでもない」と打合せ、実際に簡単メイクを役者に施した結果・・・。

稽古場に、『おてもやん』と『バカ殿(by志村けん)』が生まれた。

邑育ちの朱香。野を駆け回ってスクスク育った彼女はいわば太陽の子。浅黒く焼けた肌。赤い頬。整えたことなど一度もない眉は、まるで海苔のよう。→『おてもやん』
邑に住んではいるものの、生活の大半を室内で過ごし、暗い情熱をふつふつと胸にたぎらせながら暮らす神野。青白い肌に、唇だけが赤々と・・・。 →『バカ殿』

湧き起きる爆笑の渦に、私はどうしていいか分からない・・・。そう、私は朱香。ファンキー、モンキー、ベイビーなベリーショートカットに海苔眉の癒し系キャラ・・・。
ああ、常世田さんも爆笑してる・・・・!!
七海氏が「・・・可愛い・・・可愛・・・いよ、ウン・・・」と震えてる。
吉田嬢は「・・・私も前の公演で顔を茶色くしたときはみんなに爆笑されてねぇ・・・ブッ」やっぱり笑ってる・・・。
「わはははははははは!」竹原氏〜!!
自分をさておき、笑うなぁぁぁぁぁ!!
いや、もう、僕は、照明の佐藤さんに望みを託す! お願い! こんなあたしを可愛く見せるステキな照明を下さい・・・! 共演者やお客さんが、あたしを観た途端に吹き出したりしない。そんな、そんな照明をプリィィィズ!!!!!!

何とか爆笑が納まったところで、一回目の通し稽古をスタート! いや、始まってしまえば、みんな流石なもので、私を見て吹き出すようなことは致しませんでした(笑)。
なのに私は台詞を一個忘れました・・・(泣)。いや、海苔眉メイクとは関係ないんだけどさ・・・!!
しかし、常世田ねーさんのナイスオペレーションで問題なく過ぎました。ありがとう、ねーさんっ!!!
でも、終わったあとに聞いてみたら、みんな結構私の顔を笑いたかったらしい(笑)。
よく我慢してくれたね、ウン・・・(泣笑)。
やりながら発見されたいくつかの確認、修正業務の後、ちょっとの休憩を挟んで2度目の通しを実施。
慌ただしいようだけど、本番当日も多分、こんな感じなんだよね。
個人的には1回目より2回目の通しの方が楽しんでやれました・・・が。「あ、ヤベ!」とヒヤリとする瞬間が多かったのは2回目の方。何でだろうなぁ、変にリラックスしすぎて「あれやってみよう」「これやってみよう」って気になっちゃって、結局それが芝居として無駄な要素に・・・なってしまっているようです。
自分が楽しければいいってもんでもないからなぁ・・・。この辺り、難しい。(私だけ?)
来週以降も、基本的にはバリバリと通しまくる予定。本番まであと10回の通しができるわけですね。
おてもやん、頑張る!
本日もお疲れさまでございました・・・!
| 久遠の赤 | comments(0)
10月1日(土)
 
【そうなの!?】
 オイッス!!
 関東ではあまじょっぱい醤油味のみたらし団子が主流らしいが、我がホームグラウンド東北ではちっともメジャーではないのだ。ずんだ・くるみ・アンコ・ゴマ等に代表されるように、東北ではすなわち「団子とは甘いもの」!!そうそうそう、寒い冬を乗り切るには甘いもんが必要不可欠なんだよな・・・ってゥヲイ!!
 本日のオヤツはすぺしゃるさんくす高橋様・炎の音響常世田ネエサン差し入れによる団子集団だ。北にゆかりの深い高橋様は「無いと七海が怒り狂う」という理由で、ずんだ団子を加えて下さったのだとか・・・。ああ・・・なんて、なんて有り難いのか・・・!!
 関東出身の吉田・内山ペアは迷わずノリ醤油団子を。
 北の民七海はごくごく自然にずんだ団子を。
 関西からやってきた竹原はみたらし団子を。
 そして常世田ネエサンは、「はふはふ」と舞い散るきなこに翻弄されつつ、きなこあんこ団子を制覇したのでありました。
 ゴチになりやした!!
 腹いっぱいのところで、本日の練習日記、綴らせていただきます。


【待て待て!・・・まだだ!!】
 とうとう来たゼ、この時期が。
 通し稽古でゴーゴゴー!!
 基礎練が終了後、舞台のセッティング、そしてそのまま怒濤の通し稽古にチャレンジだ。しかも今日は二回やるぜ!!もう通し稽古しかやらネェぜ!!
 「ひゃっほ〜。ひゃっほ〜。(意:通しやるぜ!通しやるぜ!)」
 ・・・・演出がそこまで云うなら仕方あるまい。
 前回の反省点をココロに刻み、いざ、通しィ!!
 それは、初めて行った通しのことだった。
 内山が舞台に出るタイミングを間違え、「あふあふ〜ん」とワケのわからない奇声と共に、どじょうすくいステップを踏みながら舞台袖に舞い戻るというハプニングが。(しかも手には、タマゴの入ったカゴを持っていた。な、なんて面白い状態なんだ、アンタァ!!)
 今回、通しをするにあたって、そのハプニングが共演者たちのココロに蘇った。
 嗚呼・・・。二度と。もう二度と。
 内山をあの間違えたきっかけで舞台に出してはいけないんだ!!
 内山にどじょうすくいを踊らせてはいけないのだ!!
 そして共演者たちがとった行動は・・・!?
 「待て!!まだだ・・・まだその時じゃネェ・・・!(小声)」
 内山の脇につき、いつ飛び出すとも知れぬ内山にキュ〜出しをすることだった。
 手のひらを下に向けて「まだだ!」の合図。
 手を大きく閃かせて「行けィ!」の合図。
 「ちょほいと待ちなハァ」というオモシロ体勢で自分を抑える吉田・七海に、内山は必死に「だいじょうぶだってば!!もう間違えないってば!!(小声)」。
 「いや、そう云わず。(小声)」
 「まあ、そう云わず。(小声)」
 「あんたらそのポーズやりたいだけじゃないんか!!(小声)」
 そうとも云うネ!!


【謎のエビ反り人間】
 そう。
 あれは僕が舞台上で熱い演技を繰り広げている時だった。
 ふいっと共演者から視線を逸らし、お客様のほうに背中を向ける演技をした僕は、稽古場ゆえに仕切りのない舞台裏を見てしまったのだ・・・!!
 (なッ・・・!!あ、あれは・・・!!)
 僕が驚愕したのも無理はなかろう。
 そこには、衣装替えでズボンを履き替えている吉田の姿が・・・!
 いや、ただ着替えているだけならば、僕も驚きはしなかったのだ。
 なんせ通勤用洋服から稽古着への着替えが当たり前の我々。目の前でぱんつ一丁になられたところで気にも止めぬ。(吉田はちゃんとスパッツをはいていたのサ!)
 しかしそこにあったのは、床に寝転がり、エビ反り状態で必死にズボンを引き上げている吉田の姿だった・・・!!
 人よ。
 君よ。
 想像してもらいたい。
 もし、振り返った時に、そこにエビ反りでズボンをあげている人が居たら・・・。
 とりあえずツッコミ入れるだろう!!人として!!人として!!「オマエ、なにしとんじゃあああああああああああああああ!!!エビか!!エビ気取りなんか、エエ!?それとも子どもか!?子どものパジャマ着替え中か!?」と!!
 しかし僕は芝居中。
 來というキャラを演じる役者の身よ。
 ピシっとツッコミたい手を抑えて、僕はまた正面に向き直したのだった・・・。
 (ああ、気になる。あの人、一体いつからエビ反りはじめて、いつまでエビ反ってンのかしら・・・?)
 僕が場面を終え、袖に帰ってきたその時、吉田は神妙な顔で下手袖に立っていた。
 (あの人・・・、さっきまでエビ反ってズボンはいてた人よね・・・?ぷぷぷ・・・。云っちゃおうかしら。勇気出して「アンタ、エビの人ですよね?」って・・・。ふ、ふふふふふふふふふふふふ!!)
 後に判明したところによれば、吉田ははいている靴をテープで固定しており、靴をはいたままの衣装替えだったため、やむを得ず一番スピーディーにズボンをはきかえられるあの体勢をとったとのこと。
 しかし、僕の中ではもう既にあなたは「エビの人」。
 その時はきかえていたズボンの色にあやかり「紺色のエビの人」・・・!!
 このことは僕の胸の中に秘めておくこととしよう。


【梅】
 しまった。
 僕が通し前になんの気ナシに小道具に放り込んでおいたカリカリ梅(吉田差し入れ)が、舞台の上にコトンと出てきてしまった。
 出てきてしまったものは仕方ない。
 とりあえず、自ら「カリッ」。
 んん〜、うまい。
 しかし僕には台詞も動きもある身。この手に持った半囓りの梅をどうしようか・・・。
 あ。
 喰わせちゃばいいじゃないか・・・。
 その時、僕のココロには確かに悪魔が舞い降りた。
 とりあえず吉田の口に。
 ムッ!?何故だ!?何故、口をかたくなに閉じて拒否するのだ!?
 「んんん〜、酸っぱいぃ〜。酸っぱいんだヨォ〜」
 梅だもんネ!!酸っぱいの当たり前じゃネェかあ!!
 涙目の吉田を諦め、振り返った先にいる内山(直後に大量台詞あり)の口に梅をギュウギュウ押しつける。
 「コリ!」
 あ・・・・食べた。
 いいのかな?これから台詞あるのに・・・。
 「モゴゴゴゴ!!モゴゴゴゴッゴ!!!!」
 あ・・・・やっぱ云えてねえでやんの。テヘ。
 解っていて何故、口に入れたんだ七海!!
 そして何故、くっちまったんだ内山ァ!!!
 「あのね。あたし、もう、台詞前に口に入れられたものを食べないようにするよ」と誓う内山に、難を逃れた吉田が「当たり前ダァ!!」とツッコンでいた。
 いやあ・・・微笑ましいナァ〜。(犯人)


【明日も通し】
 明日も通しだぜ!
 そしてメイクの打ち合わせをしにカクッチがやってくんぜ!!いいかテメエら、メイクとのバランス見なきゃいけネェから、明日は衣装持参だぜ!!
 「あの・・・」
 どした吉田ァ!?
 「あたしの衣装は・・・・」
 オウ!まだネェぜ!!
 「ああああああああああ、あたしだけジャージ・・・!!みんなが衣装で通すのに!!あたしだけジャージなのねええええええええええええええええええええええ!!!」
 まぁ、そう悲観するな。ジャージだっていいもんだぜ?あ、いっそオマエ、ジャージで本番出れば?
 「ヤダ!!」
 明日も気合いで乗り切るゼ!
| 久遠の赤 | comments(0)
9月25日(日)
 台風は逸れたんですか、ね? 小道具係のワタクシは割と大荷物で稽古場に行かねばならないため、公演が近くなってくると、ガラガラ(カートって言うんですか? 同人誌即売会で良く見るアレです・・・って同人誌即売会知らない人は良く見ないわな)を引いて、あっちの壁にガツン、そっちの壁にゴツンさせている(行動が粗野なので)訳ですが、傘を持つことまでは計算に入らないので、雨が降ると、ひじょ〜に困るのです! でも、小道具達を濡らすわけには参りませんので、今日はあれやこれやをビニールに包み、「俺は濡れても乾かせばいいんだし!」
と男前な気持ちで、稽古に繰り出しました。けど・・・。降らなかったね、雨。
助かったぜ。考えてみたら、カートを引いてるときに雨に遭遇したことがほとんどない。
これって、夜光堂の徳、でしょうか・・・。
そんな徳に溢れたメンバー達は、3日連続稽古の最終日である本日、睡眠不足の身体に鞭打って稽古場に集合。(今日は早出も遅出もなし! 全員一律、同じ時間です)
腹筋に勤しみ、背筋に勤しみ、腕立てに勤しみ、側筋に勤しみ、発声練習に勤しみ。舞台バミリに勤しみ、音響用スペース及び作業スペース作りに勤しみ。
あとは稽古に取りかかるだけ、常世田ねーさんがいらっしゃるまであと20分弱・・・ってなトコロで、全員床にぐで〜ん、と横になり・・・制作打合せをする(笑)。たまに「にゃー!」とか「とうっ」とか「てりゃ!」とかじゃれ合いながらの打合せ光景は、さぞかし端から見れば異様な光景であったろう・・・。しかし、それが今の僕らには最適の姿勢だったんだ・・・。
例えそれが、平均年齢29歳社会人の集団というより、幼稚園のお昼寝時間にしか見えない状態であったとしても・・・(笑)。

本日は、スペシャルサンクス高橋さんが大きなスピーカーを稽古場に持ち込んでくださり、本番並の大音響の中で稽古ができて、とても幸せ。曲が一曲流れる度、効果音が一つ流れる度、「おお〜!」と言いながら感動に身を震わす、夜光堂の面々。常世田ねーさんも流し甲斐があったに違いない。
低音が身体に響く感じとか、ほんとたまりません!!
今日の稽古は、昨日の初通しを踏まえ、場面の諸修正、諸確認に費やされました。やっぱり場面を繋げてみると「・・・あれ、ここって・・・?」みたいな事象が出てくるわけですよ。昨日、通しを終えた後に、みっちりとその辺をチェックして拾い上げておきましたので、今日はそのチェック事項を頭からみっちり潰していきました。
動き合わせ、音合わせ、音響のボリューム合わせ、芝居のタイミング合わせ、等々チェックポイント多数。
一回で解決するものもあれば、何回も色んな事を試してみてようやく決まるものもあります。
本当は今日も通しをやる予定だった・・・のですが、途中で時間的に難しそうだということが判明して、これを断念。その代わり、来週、『完璧な通し』をやろうぜ! ということに致しました。
演出も出演者(しかもかなり出番アリ)なので、どうしても、時間がかかってしまうんですよね・・・。
こればっかりは仕方がない。
昨日の通しではかなりミスの多かったワタクシですが、今日も右と左が分かんなくなったり、『あれ?いつもと芝居が違わない・・・?』と言われ、(特に変わっているつもりがなかったので)大いに動揺してみたり、『ここ、時間が妙に余るのは何故だ・・・?』『ええ、実は・・・内山くんの動きがちょっと違うんですよね・・・』ってことが判明して「うぇぇぇぇぇ!?」となったり、(動作の順序が違っていました、テヘ)床に寝転がって『ギャー!!』と叫びながらダダをこねる、という芝居をしながら「・・・こう見えて私、もうすぐ30歳です・・・。大の字でダダをこねる30歳・・・」とふと我に返って照れてみたり(今更遅いっつーの・・・)してました。

段取り、っていうほどのものではないんですけど。舞台での一挙手一投足、全てに意味がある、と考える私たちなので、今回初参加の竹原氏は大変です。
公演前一ヶ月、というこの時期に「ここで止まって下さい」と言われたところで止まって「何故、そこで止まるのか、この時の役の気持ちは?」と問われた彼の混乱は如何ばかりか。
「いや、あんた止まれって言うたやん・・・?」そう、確かにその通りなんですけど。
“どうして、この時ここで立ち止まったか”っていう役柄上の意識を、役者が自覚してるかしてないかで、同じ動作でも、随分違って見えるものなんですよ。特にっ! 特にっ、うちの演出陣はそこのところ敏感なのでっ! 頭の中でカウント取ってれば必ず見抜かれるし、『うわ・・・ここ自信ねぇな、これでいいんだっけ・・・?』とか思いながら芝居してると、確実に指摘されるし、ん・・・? それって私が単に隠しきれていないだけ・・・? いやいやいや・・・。
えー、とにかく。この時期って、『とにかく芝居を良く! より良く!』ということに皆の意識が集中していくので、今まで、言われもしなかったことを指摘されて「うをっ?!」ってなることがあります。
おっけー、おっけーなんてないのさ。芝居がナマモノで、常に変化する可能性がある限り。頑張ろ!!

諸修正、諸確認が目的の稽古とは言え、やっぱりクライマックスシーンの稽古ともなると、演技の方にも熱が入り、傍で見ていても迫力があります。
そう、それは某シーン。
恐らく、メンバー全員好きなところだと思うんですけど、登場人物3人が入り交じり、各々がその想いを舞台上で戦わせる、そんなシーン。(余談ですが。このシーンに出番のない私は、本職の常世田さんが来るまでの仮音響さんを務めていまして、舞台の熱気に合わせて欲望のままにガンガン音楽の音量を上げていき、大満足。常世田ねーさんにその写しをする際に、『ここは、もう、上げて下さい、上げまくって下さい。え? 役者の台詞が聞こえなくなる? いいんですよ、役者には叫ばせておけば・・・』と鬼のように非道い名言を生みました。『役者には叫ばせておけばいいんですよ』・・・非道い・・・)
見所の一つは、七海氏演じる來の気持ち爆発ぶりで、これまでの來と打って変わったその焦燥の表情、悲痛な声に見る者は思わず息を呑むわけなのですが・・・。
そのシーンの熱演を終えて、七海氏が言った一言が、稽古場に更なる衝撃を生む・・・!!
『よだれ、出ちゃった』
アンタ、その一言で熱演台無しだぁぁぁぁ!!! 聞きたくなかった、そんなこと!! 大体、言われなきゃ分かんなかったよ、そんなこと!!
『あとネ、吉田くんの指が筋肉に食い込んで痛いのだ』
・・・内幕暴露もしなくていいですから!! あたし、今、感動中だったんですから!!
舞台に出ていないときは、出番のない役者というより観客に近い気持ちでいる私(それも良し悪しですけどね)は、ちょっと切ない気持ちになりました・・・。
役者さんって残酷ヨネ・・・。アタイ、もうちょっと夢を見ていたかったな・・・。夢を、サ・・・。
そんな感じで時間一杯一杯まで場面練習をして、『・・・来週、全員がこれを忘れてなかったら・・・素晴らしい通しができますねぇぇぇ・・・?』という、演出様のプレッシャーに、ひきつった笑みを返しながら、本日の稽古が終了。
3日間、お疲れさまでした! 
最後に一言。
今日の帰り道、みんな、顔色とかゾンビみたいだったゼ! いよいよカラダに来る歳になりましたな!!!
| 久遠の赤 | comments(0)
稽古場写真「小道具のたまご」
 ある日の練習の事でした。演出なんつー、それなりにそれなりの事をしている吉田が、小道具のタマゴが入っているカゴを抱えておりました。


最奥で、小さく映っている吉田に注目。
左手にタマゴをもって何か企んでいる様子です。


拡大図。やっぱり何かをこっそり考えている。


おや、おもむろに下を向き…


あ〜ん。パクっ。


吉田:「んあ〜!」
常世田姉さん:「何してるの〜!?」

吉田:「次はコレです」


吉田:「とうっ」


吉田:「かふっ」


吉田:「姉さん、見てました?」
常世田姉さん:「どうしよう、吉田さんがヘン」


吉田:「あ〜、楽しかった」
常世田姉さん:「……隣にいたくないよぅ…」


そして、何かにつけてばらまかれるたまごを一生懸命回収する、小道具担当:内山










| 久遠の赤 | comments(0)
稽古場写真「9月23日〜24日」

竹原、殴りまくりの練習


竹原、不穏な動きの練習


何が不満なのですか…?っていうか、その顔はちょっと…


顔じゃ負けませんッ


音響スペース(中央)+出番のない役者(手前)+演出席(最奥)


音響効果・常世田姉さん


ばてきっている竹原。頑張れ♪


吉田の代役中:内山。余裕綽々


いらっしゃいまし〜。


姉さん、超真剣な所。おおおおっ!


音響席二連発・そのいち「うまくいったよ♪」
音響:常世田姉さん、演出:吉田共に満足げ。


音響席二連発・そのに「何だ、今のは?」
演出:吉田が嫌な顔して舞台を見、常世田姉さんは怪訝そうな顔。


自分撮りが上手くなりました。


「ん〜♪」


練習が終わったらバミリをはがします。にょーん。


真剣に演出してるのか、あるいは眠いのかのどちらかですね
 
| 久遠の赤 | comments(0)
9月24日(土)
 
夜光堂メールマガジン(月一回、公演直前は月二回配信!)では既に語られていることですが、夜光堂の女3人衆は、それぞれ、最近サプリメントを常飲しています。
ワタクシ内山は、コエンザイムQ10を。七海氏は黒酢錠剤を、吉田嬢はリポ酸を。
「この激動の毎日を無事に過ごしていられるのは、この一粒のおかげなのにゃ〜』とか言いつつある者は稽古場で、ある者は家を出掛けに、こくんこくんと飲んでおるわけです。
女性の場合、早い人は20代後半から更年期障害が始まるといいます。
別にその対策を今からしておる、というわけではないのですが・・・。
しかし、竹原氏も会社で激務を送っている身体。君も何か始めた方が・・・と思っていた矢先です。
今日の稽古場で、私は発見をしました。
竹原氏が飲んでいるお茶が・・・。
『健○王』であることに!!!
そ、それは・・・高血圧対応ドリンク(特保)!!!! ダヨネ?
竹原氏よ・・・。大丈夫なのか・・・? 最近、血圧高いのか・・・? 危ない、と思ったら医者に行くんだぞ・・・。と、そっと心で囁く私なのだった・・・。(いや、直接言ってやれよ!)

はてさて、本日の稽古早番は、ワタクシと竹原氏。指導者及び、小道具細工職人として吉田嬢。
各々、腹筋・背筋等の基礎練習、発声練習を終えた後、吉田嬢はハンダごてを使って小道具の細工を。
残りの2人はダンスの練習を。
「お互い・・・」「身体、ぶれてますよね」「でへ」そんな2人がお互い見つめ合っていてもラチがあかないので(笑)、結局は鏡に向かって「ん! この角度まで腕を上げた方が格好いいぜ!」とか「・・・止めるの位置はここだな・・・」と自分の身体研究に費やす。
遅番の七海氏出勤時間となり、全員が揃ってのダンス練習になって、軽やかに踊る吉田嬢・七海氏と自分たちとを見比べてややガッカリしてみたりした後、ゾロゾロ揃ってお買い物へ。
竹原氏の衣装を揃えるためです。ジャージ姿の男女4人が紳士服売り場を闊歩。ステキな色のワイシャツとチョッキ(世間ではベスト、と言うのでしょうが夜光堂ではあくまでも“チョッキ”と呼称)を購入。か〜な〜り〜、いいお値段だったのですが『これからは、ウォームビズですよ!』『会社で着れば出来るオトコって感じですよ!』等の「狙った獲物は逃がさない」的なコメントを駆使して、ご購入頂く。
買い物後の、未だ、メイン衣装が揃っていない吉田嬢の寂しそうな瞳が印象的でした・・・。

昼食後に、新しく音響の入るシーンの練習。っつーか、私が一人でベラベラ喋るシーンなので、ワタクシの稽古に皆さんを付き合わせた、という方が正しいか。
前回『単刀直入に言うわ』が言えなくて、一時は台詞変更まで考慮された私ですが、今回の鬼門は『乳搾り』です。息が抜けてしまって発音できない、のはまだいい方です。ひどいときは『牛搾り』と口走り、共演者はおろか、外で見ている人間から「搾るな〜!!」と突っ込まれております・・・。 
乳搾りを言い換える言葉は恐らく存在しませんので、ワタクシは公演前ギリギリまでこの単語と戦うことになるのでしょう・・・。
お昼過ぎに音響の常世田ねーさんが来て、音合わせを数シーン実施。
そして、それは、物語が怒濤となる始まりのシーンを稽古しているときでした。
吉田嬢演じる、凪の過去の記憶が蘇るという緊張感溢れる場面です。
「こうして・・・ハッとする、でしょ。で、こう、視線を動かして・・・」
お客さんをも巻き込む、究極の盛り上がり緊張状態を作るべく七海氏、吉田嬢に熱血演技指導。
「これを、音に合わせると、どんなことになるかって言うと・・・。常世田さん、音を下さい!」
「ハイ」
七海氏は指導の際、、大抵、自分でやってみせてくれる。今回もそうだった。
「では、やってみます」
はい、スタート!
『ほら・・・ここよ!』(←その場面に一緒に出てる私の台詞)
ハッ、とした顔を作る七海氏。そこに重なる、その場の緊張感を嫌が上に増す効果音・・・・ピピピピ、チュンチュン♪(←小鳥たちの鳴き声)
へ、へ、へ、へ、平和だぁぁぁぁぁぁ(爆)!!!
「ああああっ!!! ・・・すいません・・・」
効果音を入れ間違えてしまった、常世田ねぇさんなのでした・・・。緊張感を増す気満々だったのでそこに思いも掛けず、平和な小鳥たちの声が流れたあの瞬間は、良質のコントのようでした・・・(笑)。

はてさて。
新規の音響確認場面をやり尽くし。演出が「ちょっと直しておきたいな」って場面の稽古も終えて。
ついに、その宣言が稽古場に告げられる時がやってきました。・・・そう、それは・・・。
「んじゃ、通しますカネ!」
初通し! ついに来た、この日が来た!! 
ま、初通しと言ってもこれは『馬鹿通し』で、台詞忘れや段取り違い有りの、「とにかく全シーンを繋げてしまう」ことが目的のものなので、そう構えることはないのですが、やっぱり初通しは特別。
やや興奮状態で、小道具係の初仕事(セッティングですね)を実施。腹ごしらえをしたり、トイレに行ったりして、状況を整える。
「どれくらいだと思う〜?」
「うーん、1時間18分・・・」
上演時間の予測を立て合う。
「いやぁ・・・ついにこの日が来たねぇ・・・」
何となく感慨深くなってみる。
そして始まる、『久遠の赤』の初通し・・・!!
出とちる内山! 台詞を間違える内山!! 段取りが違う内山!! 内山! うちやま〜!!って、私ですわ。案の定「牛搾り」って言いましたわ。「柿の木や栗の木を取ったり・・・」と言って「木は取るな、実を取れ」って突っ込まれましたわ。演出曰く、『今日のMVP』だそうですわ。
初通しの上演時間は1時間20分弱。
ワタクシのMVPっぷり以外は特に大きな問題もなく、終了。
いやぁ、意外と出来るモンだね!(・・・うん、私だけはそれを言っちゃいけないと思うけどね・・・)
今後のために、やってみて分かった要確認事項をガツガツと出し合い、今日の稽古は終了。
明日は確認事項をきっちりと潰して、固めて・・・バージョンアップ通しをする予定!! 3日連投稽古も最終日です。・・・その翌日から5日間出社しなくてはならない、という厳しい現実はともかく・・・。
お疲れさまでした! また、明日!!!
| 久遠の赤 | comments(0)
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