ついにこの日がやってきました。夜光堂第5回公演『Rishou〜現代山中妖噺〜』の練習最終日。これで残すところは、前々日・前日の仕込みと劇場練習のみとなりました。早い。いつも思うけど月日が経つのは本当に早い! 前回公演から数えて実に8ヶ月が経過しておるわけですよ。その中で台詞変わったりキャラクター変わったり、色々した筈なんですけど・・・・。あまりにもあっという間に過ぎ去った感じで、あまりにも実感がない・・・・。練習最初はいつも通りに基礎練習と発声練習をして、まずは、カーテンコールの練習から。今回のカーテンコールはちょっとした余興がありまして、その余興部分の練習。あああ〜また新しい段取りと動きがぁ〜!! 実を言えば、私のやらねばならない動きなんか本編と同じで、一番緩くて軽いモノなんですね。現に、『できない〜! 覚えられない〜!! 私はダメ〜!!』と大騒ぎしていたら、『君の段取りは少ないでしょ!』っと吉田嬢にびしっと言われ『ハイ・・・』と引き下がる私なのでした。ぬぬぬ・・・・しかしこの時期にまた一つ不安要素を抱え込むことになろうとは・・・・・。練習を観ていた高橋様(さかなスタジオ)から『内山さんだけ変なんだけど〜?』と言われて『あああ〜!!』と頭を抱え込む私。夜光堂ダンシングチームへの参入を許される日はまだまだ遠い・・・・。
因みにこの余興にはゲストに夜光堂と縁深いアノ人が出てくる予定になってます! 可愛く楽しげな作りになっておりますので、皆様、どうぞどうぞ、お楽しみに!(そのためには公演を観に来ないとダメですぞ!)
その後、動き・段取りで気になる場所を確認。これやって気付いて思わず苦笑いしてしまったんですけど・・・・確認部分って全部、『ヒサゴが出ている場面』なのな。芝居って言うより、私の段取り練習? 不手際修正? 私がやると大抵の場面は危うくなるらしい。いや、自覚はあるからいいんだけど、『最後にあそことこことあれだけは確認させて貰おう・・・』と自分で思っていた場面が、相手役に『あそことこことあれを確認したいんですけど』と申告されている驚き(笑)。全く、見事なくらいにね・・・。
演出様に『内山さんはどこを確認したい?』と問われ『いや、ないっす・・・』と答えたのは決して私が完璧だからではなく、先に言われてしまったからなのですねぇ、いやはや。そんな私は、嘘か本当か『前日の午前中3時間は、内山君の段差慣れ練習に使うね』と言われている役者。前回公演は確か、動きが怪しくて舞台から落ちるのではないかという心配をされて予定より平板半枚分、舞台を大きくして貰った女・・・・。私の不器用さは演出のプランをも変える・・・・。(ちっとも自慢することではない)私自身は自分の段取りで頭が一杯だから『危ない!』とかちっとも思わないんですけど、端から見ると私の動きはとてつもなく不安を誘うモノであるらしい・・・・・。
お昼を挟んで、午後からは通し練習。本番前日のゲネプロを除けば最後の通しです・・・。みんなそれが頭にあって、それなりに気負っていたんですが・・・・・。芝居中に吉田嬢がふいに床に足を滑らせて『うひゃあ!』とうっかり声を上げたところから、途端に緊張が解けて、何だかいい感じに肩の力の抜けた、妙に役者が楽しげな通し練習になりました。七海氏曰く『あれを聞いた途端に『この通しは何やってもいいんだな』と思って・・・』とのこと。実際、終わった後に『何だ、この通し〜!』との声が上がった通しではあったのですが、とっても和やかで穏やかな雰囲気の中、最後の練習を終えることができて、とても良かったと思います。そして、吉田嬢の『うひゃあ!』は今後、今公演の思い出を語る際に欠かせないエピソードとなることでしょう・・・・。(本人は不本意だろうが)
私がヒサゴでいられるのもあと一週間。皆様にお会いできるのを楽しみに待っています。
チケット販売、まだまだ受付中!
どうぞ、来週の23日(日)門前仲町にお出で下さいませ。
8ヶ月に渡る練習日記もこれで最後!(第5回公演分はね・・・)長い間お読み下さってありがとうございました!
内山良子でした! アデュ〜!!