稽古場より徒然なるままに

2月25日(日)
 
内山良子
ラスト通しの時のこと。今回の芝居の冒頭は彼女の台詞から始まる。その台詞が始まり、次に出番の役者が舞台に今まさにでようと足を上げた瞬間・・・「ごめんなさい!」。台詞を間違えたと勘違いしいきなり芝居をとめる。結局最初からやりなおしたが、夜光堂で通しをとめたのは彼女がはじめてだったりする。

角地未保子
彼女の役、「兵士」のアイテムに「胸当て」という物がある。今日の通し練習前にそれについている紐がとれてしまい、あわててガムテープで応急処置。が、まさに舞台上で再びとれてしまう。彼女、思わず舞台上にもかかわらず苦笑。本番は・・・・とれないようにしようね。

高山宇英
通し練習後に舞台監督の松山さんより「舞台の段を感じさせない歩き方をしますね」といわれる。通常練習では舞台の段を作らず、ビニールテープでしるしをつけるだけなのだ。彼はそこを普通に通過するらしい。本番に「いつも段がなかったのにぃ!」ということにならないだろうか?

仲上みなみ
昨日の風邪から来る腹痛のため、午後からの練習参加。来るなり、基礎練をして、通しをするという練習日でした。なんとか体調の方は良くなったようで、まずは一安心。通し練習の方も元気にこなしていました。本番までに完全に復活するのだ!

七海明美
吉田と共にかなり動く彼女。ごくまれに裏で衣装替えもなく休憩することが出来る時間がある。今日の通し練習ではその時間にまるで壊れた人形のように壁によりかかりぐったりとしていた。それでも舞台上では息切れなど感じさせぬ演技。役者根性見事なり。

吉田美千子
以前通しのダンスシーンで足がつりつつ踊ったことがある。今日は全く同じシーンで両ふくらはぎに痛みが。何とか踊り通すも、退場後に床に突っ伏す。何故彼女は毎回毎回怪我の心配があるのだろう。というより、彼女しか怪我の心配がない。無事に本番を終えられるといいですなあ。



さて。第3回公演最後の練習でございます。これで、あと私達に残されたのは、前日と当日の午前中数時間のみとなりました。
さかなスタジオさんのご厚意(ご好意)により、必要とされる衣装や小道具やその他諸々の品を前日に車で搬入して頂くことなり、大荷物を半ば覚悟していた堂員はこぞって、本日運んでもらうべく物品を持ち寄り、大感謝と共に託すのでありました。すごいんだから、この芝居に必要な品々の数は!! 海外旅行帰りだってこんなに荷物持ってないよ、ってくらい。

むろん、ここまで来れば通しなのです。とにかく通しなのです。だって最後の練習なんですもの。午前中前半は、基礎練習の後に身体を暖めるためにゲームに興じる。20代も半ばを過ぎた女が4人揃って、飛んだり撥ねたりCM曲を熱唱したり(しかも振りつき)。
最後には音響の常世田さんも巻きこみ、『常世田さんが無作為に流したSE(効果音)に合わせてリアクションゲーム』なんてものをはじめたり。・・・・みんな、近づいた本番に対する不安から陽気に振舞うことで逃れようとしているのか(笑)? いや、でも、純粋に楽しかった(大笑)。
特に某・CM曲を歌い踊るのは、馬鹿みたいにテンションが上がり、本番当日も気合入れは、これで行こうとみんなで決める始末。

一通りテンションを上げてから、昨日欠席だった角地にカーテンコールの段取りを移す。今回は、カーテンコールの最後にもちょっとした小ネタが仕込んであるので御用とお急ぎでない方は最後まで観ていただきたいと思います。なかなか小洒落てて素敵な仕掛けですよ! 
誰もいない空間とは言え、カーテンコールの練習というのは、正に『直前!』という感じで、なかなかに特別な感慨があります。拍手もちゃんと自分たちで自分たちにするの(笑)。
演出の予定では午前に1回、午後1回の通しのはずが、高山−仲上の到着が午後になってしまうとの連絡が入り、一同、しばし、呆然。が、気を取り直して、『代役でもいいからとにかく通し』を決行! 七海が着替えながら台詞をしゃべったり、突然吉田と入れ替わってみたり、角地も仲上の代役として奮闘。全く関係ないが、七海はときどきさりげなく高山のマネをして出てきて、笑いを買っていた。良く見てるね! 演出!!(いや、元々高山の芝居って特徴あるんだけどね)

午後になり、高山−仲上の基礎練が終わるのを待って、ついに全員揃っての通し!
が、いきなり内山が冒頭の台詞をトチリ、中断!『初めてだよ、こんなこと〜』との声に『だって〜違う台詞を〜』とつぶやく内山。芝居を2分で止めた女。本番はやり直しないんだぞ〜!! ダンス中に吉田のふくらはぎに痛みがはしってみたり、角地が小道具を上手く取り出せずに、思わず笑ってみたり、しながら大きなトラブルもなく終了。
そして、例の如く通しを終えるとばったり倒れる吉田&七海キョウダイ。ピンピンしてる角地−内山は『・・・・何だか丈夫で悪いみたいだねぇ』と苦笑い。
もう、演出からのダメ出しも出ない。今更だから。でも、吉田は、舞台監督の松山さんに『貴方の怪我が一番心配だ・・・・』と言われていました! 特に危険な動きがあるわけじゃないんだけど、とにかく動きが多いから。ほんと、気をつけましょう。

来週の今頃は、もう芝居が終わっているなんて、信じられません。半年余り付き合ってきたキャラクターとお別れするのはつらいです。せめて、ベストな状態で本番の板に乗っけてあげたいと思います。
夜光堂はやります。一週間後、門前仲町でお会いしましょう!
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2月24日(土)
 
内山良子
散々回り道をした上、結局振り出しに戻る。そんな感じの演技、芝居。時期が時期だけに始末が悪い。純度が低いだけに後退してるとすら言えるかもしれない。この時期に、である。まったくこの時期に。人のネタに見惚れて台詞トチリをしている場合か。稽古場を恐慌状態にする、恐るべし危険人物である。

角地未保子
休み。

高山宇英
小芝居が混じり何だか妙なことになったり、する。彼なりに役に色をつけようとしたのであろうけれども。張り切って拳を振り上げたり、大仰な表情を見せる彼に思わず失笑する稽古場の面々であった。ここに来たら、もうはっきり言って小細工は無用なのよ。・・・気持ちは分かるけど、時期が悪いよ・・・時期が。

仲上みなみ
練習中に小さな溜息をついていると思ったら、激しい腹痛に襲われていたらしい。青ざめた顔で座り込む彼女に、『昼の弁当か?』『コンビニ訴えるか!?』と騒然。結局、慌てて早退して向かった病院で風邪であるとの診断を受ける。食あたりでないことに一応はホッとする面々だが・・・。大丈夫なんだろうか?

七海明美
役者の思わぬ不出来具合に胃を押さえる。眉間に皺が寄る。声もちょっと荒くなる。彼女的に今日の練習って散々だったのではないだろうか。演出の因果とは言え、因果過ぎる。折角、病み上がりの身体を押して来たのに。カーテンコールの段取りまで決めて、今芝居の段取り全て決定。せめて明日の通しは彼女に報いたいと思う。

吉田美千子
先週の七海の風邪を継ぐ者。今年の風邪は気管支系をやられるらしく、しきりに『酸素が・・・』と喘ぐ。本番には補給用酸素を購入することを決意した模様。ただでさえ彼女と七海は動きが多く、1回通しをするとすさまじい呼吸困難に陥るのである。本番では一人に一本、裏にマイ酸素。冗談抜きに必要なのである。


本日の堂員は病み上がりだの、病中だの、健康状態で出席、そして帰宅した者は誰ひとりとしていないと言う何とも大変な状況でした。公演直前は体調を崩しやすいとはいえ、過去2回では全くなかったこと。今回に限り、どうしてなんだろう?

さて。本日は午前中に現実キョウダイシーンをさらいにさらい、その間に音響の編集をGENさんがばりばりと行い、「え?もうお昼?」という早さで午前の部が終了してしまいました。
とはいえ、午前の部での現実キョウダイシーンは本当に散々な出来で。「これを舞台に乗せて良いのだろうか?」と演出でなくとも外から見ていた奴は思っていました。そんなキョウダイシーンに見切りをつけて、(終えて、ではなく)とりあえずはお昼休憩。

午後からは、本来通し練習をする予定が、あまりにシーンに不安を残すためにシーン練習に切り替え。
が、ここでもひっかかるシーンが出てくる出てくる。台詞を忘れました、という奴もいたがまだそれは可愛い方じゃないですかね。何故なら本来覚えているモノだから。しかし、シーン的にあまりに不出来だとこの時期、怒りすら覚える状態なのであります。
ただ、それが一番目立ってしまうのが現実キョウダイのシーンで。夜光堂6名のなかで経験の浅い二人が同時にでているから、というのもあるかもしれませんが。それでも否応なしに他の堂員の冷たい視線にさらされます。まあ出来ないのであればそれは仕方のないこと。この時期、「出来ない」ではすまされませんよね。

シーン練習の途中で仲上が腹痛の為に高山と共に帰宅してしまうと言うハプニングもあり、残り時間は残ったメンバーでいけるシーンを練習していきました。
ああ、明日もあることですし、本日は少々早めに練習を切り上げましたが。各々帰宅後に明日の最終練習のために色々考えていることでしょう。

明日には会場入りまえではラストの通し練習が入ります。ハプニング・ミスなしでいったことがないこの芝居。本日決まったラストのカーテンコールというか、挨拶にも段取りありで、本日欠席の角地はそれを覚えてからと言うことになります。夜光堂初・段取り挨拶(笑)。本番をお楽しみに。
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2月18日(日)
 
内山良子
変な感じに不調だった人。昨日の「中身が・・・」が尾を引いているのか、ちょっぴり腰が引け気味の演技になる。堂員一との声も高いパワーも影を潜め、ちょっぴり心配。とはいえ、練習の後半に「サクラのオーラが出てきた」と角地からの発言。お!?スランプ脱出か!?本番まで練習はあと2回。間に合うか、内山!?間に合うぞ、内山!残り2回、ラストスパートだ!

角地未保子
ひとつの動きを飽きることなく繰り返す。「完璧に近い方がいいから」と言っていたんだけど、なかなかに努力家であります。本当に何度も何度も、何度も何度も繰り返していくうちに『あれ・・?よくなってきてるんじゃない?』と周りがふと気が付きます。が、そこまでの努力家でありながら、本日やったひとつの動きに関しては「私からだが堅いから」とあっさり諦める。うーん・・・いいのか、カクチ!?完璧の近くを目指さないのか!?

高山宇英
休み。

仲上みなみ
休み。

七海明美
休み。

吉田美千子
いつも自らのボケにつっこんでくれる七海が休みだったために、やたらと「つっこんでよー」とまわりに絡む。中盤から諦めたのか、ひとりボケひとりツッコミにかわる。妙に練習はじめからラストまでテンションが高かった人だ。効果的な倒れ方をいきなり練習してみたり、七海の代役を楽しそうに演じてみたり!しかも、そこは黒いシーン。ああ・・・なるほど、だから楽しそうだったのか!そうなんだな!むしろ、黒いのは君自身ではないのか!?


演出欠席により女3人・プラス音響常世田さん合計女4人にて本日の練習は行われました。3人では通しはまかりなりませぬので、今日も場面練習の繰り返しです。

午前中は動作顧問・光本先生をお迎えして、以前にも行われたリズム鍛錬を中心に動き練習に費やされました。
『リズムにのって・楽しく』が基本なのですが、リズムが掴めなかったり、ただ闇雲に動き回って終わってしまったり。これは、2人で向かい合って曲に合わせてステップを踏む、というもので、リズムが綺麗にとれる2人がやれば、あたかもダンスを踊っているかのような光景になるのですが・・・・なる筈なのですが・・・・。ムニャムニャ。相手の呼吸をよみましょう。芝居ではとお〜っても大事なことです。

一歩基本に戻って、今度は3人で並んでボックスを踏んでみる。『お手本との違いを探せ!!』を合言葉に『足かな』『腰かな』『こうかな』とひたすら研究。結果、角地は理屈で分かる前に身体が覚えてしまい、『そうです!』と合格を貰った!!が、理屈が分からなかったので本人は『え!?』ととっても不思議そうな様子でした。いいのよ、出来てれば。そして、それを忘れなければ!! いつかは分かるって!!

お昼を挟んで午後からは昨日の復習も兼ねて場面練習。基本的には代役を立てずに、3人でできる場面をやっていきました。常に誰かが外で見ているようにして、何かあればコメントをする。今日は角地の調子が良く、キャラ的にも安定が見られました。彼女の夜光堂・初舞台はスムーズなスタートで切れそうな予感!! 合間合間の自主練にも余念がないもんね! 光本先生の動き指導にも熱が入るのです。これなら、細かい癖の修正も間にあうかもしれないね!
吉田は昨日、演出に出されたダメ出しを踏まえての演技がイイ感じに決まっており、感動を誘う。外で見ていた角地などは『胸が熱くなりました〜』と拍手。彼女は、場面練を所謂、『お客さん目線』で見ているらしいので、これは中々に重要なコメントではないかと。
確かに感情というか表現の緩急が明確になり、彼女演じるトキのキャラが浮き上がってきているような感じが致します。本人は『演出がどう言うかはわかんないんだけどね〜』と慎重なコメントをしていましたが・・・・。
でも、今日、改めて実感したけど、トキは泣けるぞ〜!!ほんと、見てると切なくて涙でちゃうぞ! その後の、七海演じるシギのシーンもこれが切なくてね〜! みなさん、ハンカチは2枚以上は用意しておいてね(笑)。ほんと、いいから。
内山は未だ不調が続く感じで、『抑えた演技』を求め過ぎて、感情表出が逆に不十分。吉田がイイ感じだっただけに、場面的にもったいないような・・・・。吉田に、『君はスカスカだ〜(中身が)』と叫ばれる一場面も。今日はほんと、勿体なかった。他を殺さない、と言っても、自分がないんじゃ意味がないわけですよ。芝居の大半は会話で対話なわけだし、多くの感情はそこから生まれるんだから。
泣いても笑ってもあと2回。ほんとうに素敵なこの話をなるべくあますことなくお客さんに伝えられるよう、頑張ります。
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2月17日(土)
 
内山良子
演出より『過剰な演技を抑え周りに意識を配る様に』と言われた先週を経ての今週。蓋を開けて見れば、『抑えが効いて来たのはいいけど・・・・中身が』と言う状態に!! 練習日残り3日を迎えて中身が空に!! 何じゃそりゃ。極端から極端に走り過ぎなのでございますよ。つくづく過剰なのです・・・・。

角地未保子
休み。

高山宇英
本日の風引きさん2号(登場順)! マスクにジャンバーを着こみ、風邪引きの見本市のような彼であったが、本日の稽古場の隣で何かやっていたおばあちゃんが何度も椅子を借りに来り返しに来りしその対応に出番待ち時間の大半を奪われる。本日の彼はおばあちゃんたちに大変な好青年として認識されていたに違いない。

仲上みなみ
休み。

七海明美
本日の風邪引きさん1号。どうやら熱もあるらしく、味覚も狂い気味の様子であったのだが、演出的に「ん!?」となるとつい身を乗り出して咳き込みながら(気管支をやられていたようだ)指示を飛ばす。寒がる吉田をなだめつつこまめに換気をする、その姿はまさに風邪のエキスパート!ボックスティッシュ持参で来たしな!!

吉田美千子
やたらと『寒い寒い』とつぶやき、練習の前半にはコートを着こんだままであった。風邪が移りそうランク・文句なしにナンバー1であった。コフコフと咳き込む度に、『あ、移った? 移ったんだぁ!!』と言う七海に『違う! 大丈夫なんだ!!』と強く主張していた。忙しいから抗体も弱ってると思うの・・・・大事にして欲しい。



本日はちょっぴり寂しい始まり。
七海は風邪の為、医者に行ってからで11時に到着。10時半には、と言っていた高山は何故か13時頃に到着。角地・仲上は休み。人数が揃わないことが昨日発覚したためにさかなスタジオさんにはゆっくりどうぞ、と連絡。
つまり、スタート時間に居たのは内山と吉田のみ・・・。

そんなこんなで、11時頃からまともにスタートした練習。風邪ひきの七海は演出に専念でサクラ・トキシーンをさらっていきました。全体の段取りに近頃集中していたんですが、今日は細かく細かくシーンをきっての練習。
午前中のスタートが遅かったので13時も近くなってからお昼休憩をとり、高山到着・さかなスタジオさん到着で、午後の練習をスタート。

午後も午前中の続きで。サクラ・トキシーンをずっとさらい続けて・・・・。ラスト近辺の言うなれば見せ場シーンまでを行いました。その見せ場シーンの練習で、「玲二の二の舞か?」と演出に言われ、「今年射手座は低調運なんだ!ダメなんだ!」と訳の解らない理由で逃げ回る吉田がいたり、「自信がなくなったのか!?」と演出に心配される内山がいたりと、どうにもこうにも不安なシーンとなりました(笑)。
(「玲二の二の舞」とは、旗揚げ公演「セルロイド・ブルー」の吉田の役「玲二」があまりにも・・・の話)

午後の練習では、内山が勢い余って転んでいたりしました。しかも、同じシーンを何度やってもやっぱり同じ場所で転ぶ。計算じゃないらしいので、ちょっと不思議。
常世田さんが間違えたSEを入れてしまい、一同大爆笑の一幕があったりもしました。常世田さんは本当にミスをしない人なので、たまーに、本当にたまーにすると、ネタになります(笑)。
あ・・・七海はそういえば、せき込んだり息が出来なくなったりしながらもパワフルに演出をつけていました。秘密の話ですが、本当に熱はあったのです、彼女。夜光堂の面々は多少の体調不良では平気な顔をして練習に出てきたりしますが、いやあ、近頃は七海ばっかりそういうことがありまして。頑張れ、演出。あと少しだ!と無責任に思ったりもするわけです。
しかし、本日七海と高山が風邪のウイルスを持ち込んだことにより、何人に感染したでしょう?この二人は本番までにはなんとか治るとは思いますが、今うつってしまった堂員がでたら、その人はきっと本番も風邪を引いたままでしょう。大変だあ・・・。

あと練習回数は3回で本番を迎えるわけです。台詞をおぼえきっていない奴がいたり、今更基礎的なことをダメ出される奴がいたりもしますが。本当にもう少しです。
なのに、明日も全員揃いません(泣)。どうなっているのでしょう?わたくしにはとんと分かりません。。。。
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2月12日(日)
 
内山良子
自分のネタにイイ感じのいい効果が入るかもしれなくて大喜びの役者。それも、大好きな曲を歌うっていうネタで。それだけでも彼女は今まで力が入っていたのに。その話を聞いて思わず飛び上がる彼女。なんと、夜光堂でかつてない、最大級の効果らしい。うらやましげな角地を後目に楽しげな内山。よかったね〜。

角地未保子
夜光堂初(?)の出トチリをしちゃった役者。そういえば、夜光堂であまり出トチリをする人は今までいなかったような気が。慌てて出ようとして「台詞!」と思ったらしく、慌ただしく台本を確認するも、慌てすぎてそのシーンが見つからない。動揺を隠しきれない様子で舞台へと飛び出てゆきました。本番はやらないようにね。

高山宇英
通し中にひたすら舞台を見続けていた人。簡易袖幕よりも背が高いために、それが舞台からなにげに見える。勉強熱心なのか、観客と化していたのかは定かではないが。しかし、舞台上から彼の頭部がちらちら見える様は笑いを誘う。本番は舞台を見ることは出来ないから、今のうちにしっかり見ておいて!

仲上みなみ
表舞台の演技に加えて、裏での人の着替えの手伝いがいっぱいの人。この芝居一番の早替えでもサポートに入っている。役者が戻るのを待ちかまえて素早く手早く着替えをさせていく。素晴らしい〜!しかも、彼女自身も衣装替えがある。なんともまあ、忙しい人である。今日のサポートは完璧。その調子で本番も!

七海明美
通しを2回で汗だくの役者。衣装替えは今回一番多い。今日の練習場所は上手・下手への移動がよく見える状態で。そこを彼女が少々笑いを誘う格好でぱたぱたと移動をしていく。かと思うと別の格好で逆方向へ・・・。そうか、今回裏で一番走るのは彼女なのかもしれない。いつでも体力の限界まで動く彼女。倒れないようにね〜!

吉田美千子
まともに舞台で転倒をし、まともに数行台詞をふっとばした役者。彼女は演技でよく倒れたり吹っ飛んだりはけれど、まとも転ぶとさすがに痛いらしい。膝をしたたかに床に打ち付け、暫く袖でうずくまっていた。内緒の話だが、彼女、前回の本番舞台での練習で舞台から落ちたこともある。実は一番ハプニングが多いのかもしれない。次は何だろう!



本日は照明担当・佐藤氏(アルフィでギターを弾いてそうな素敵な方)と舞台監督の松山さんを(ネタに命を懸ける、ある意味とても夜光堂に向いた方)お迎えしての、全員参加・裏段取り付き2回通しという、とても重要な日なのでございました。
お2人ともプロフェッショナルなのでお仕事で顔を合わせたことが何度もあるらしいのですが、本日ここで顔を合わせることは知らされてなかったらしく、『あれ?』『おお〜』と稽古場でお互いに軽い驚き気味の挨拶を交わしておられ、セッティングをした、さかなスタジオ高橋さん、密かにニヤリ。素敵な方だ・・・・。

いつも、本番舞台の形を模してビニールテープで舞台の形をバミリして練習をしているのですが、今回、そのバミり前に高橋さんから待ったがかかりまして。何かなぁと思っていたら、あれこれ運び込み、あっと言う間に部屋に簡易幕を吊って、本番さながらの出ハケ場及び裏着替え場を作製してくださったのです!!

今回の芝居は裏で着替えをする機会が多く、それがまた、早替えと言われる種類のもので、芝居自体の練習は勿論、この時期になれば、そういった裏段取りの練習が必要になってくるんです。本当に裏はものすごい慌しさなのです。出番じゃなくて裏で待機してる役者も、それらの業務に回るため、気が抜けない。丁寧に着替えてる暇なんかないんですから。吉田なんかいい感じのシリアス台詞を言って、退場した先にコミカル衣装が待ちうけていて、シリアスの余韻なく、容赦なくコミカルになるんですから。(ここの変わり具合は個人的に結構、ツボ)
これ、もし幕を吊った状態じゃなかったら、大変なことになってたと思います。多分、舞台にハミ出してしまったり、女の子の着替えに苦労したり。おかげで、かなり本番に近い形で練習することができて、夜光堂大感謝なのでありました。

そう言えば、お知らせがあります。今回の芝居は一時間半でおさまります(笑)!過去、『2時間突入』の単語に恐々としていた面々ですが、今回は音関係の制限があるからなのか、通しをやってみても、どの回も一時間半を切っておりました。かなり、アドリブが入っても切りました。だから、本番、どんなに盛りあがっても多分切ります。
みなさんのお尻と腰に優しい芝居です(笑)。

通し中には出トチリあり、役者転倒のハプニングあり、勿論、お約束の(?)台詞忘れあり、そういえば、音響トラブルもあったな。みんなで協力して微妙に繋ぎました。通しを見た佐藤さんに照明のプランニングについて、伺うと『今回はスルーで行きます』とのこと。『スルー』の意味が分からず、キョトンとする我々に『照明にはさほど趣向を凝らさずに、芝居をみせる形です』と説明をしてくださり、その意味を悟った我々は、思わず『!!』と顔を見合わせるのでした。照明でごまかしが効かない、ということです。演技を最大限に見せる、ということです。うわぁ〜!! が、頑張らないと・・・・。

松山さんは、何故かネタ話に熱心で、様々なネタプランを提供。その大掛かりさに、会計担当の吉田が『あの・・・それは幾らくらい・・・?』と恐る恐る尋ねれば、こともなげに『いや、趣味ですから』と。素晴らし過ぎる・・・・・。どんなネタが来るかは、堂員も当日までのお楽しみ!!

通しを2回して体力的な疲労度もあり、製作の打ち合わせモードに突入。ここでも、高橋さんの一言にいくつか救われ、ひたすらに有り難がる面々。当日プログラムの製作状態も整い、あと4回という練習回数。
とにかく驀進中! 身体だけは大事にすること、自分の役目を果たすこと! 心に刻みましょう。
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2月11日(土)
 
内山良子
絶不調。練習時間の8割は空回りのまま終わる。『調子悪いね?』と吉田に指摘され『元気ないよね』と角地・仲上に顔を覗き込まれ、演出の七海には『そんなテンションじゃ舞台にのっけらんないんだけど』とまで言われる有様である。こういう悪い癖は早急に改善して欲しいものである。不安要素だ。・・・・明日は大丈夫なんだろな?

角地未保子
衣装を揃えて着てみたら・・・・みなさん、どうやら今回一番格好いいのは彼女であるらしいような感じですよ。特に華美でもない、むしろシンプルと言える格好なのに、キマッているという。背が高いからか、全体の雰囲気か。通しの最中に台詞を忘れて、微妙なアドリブが、多いに話題になった。本人はひたすら頭を抱えていたが。

高山宇英
不思議な抑揚で台詞を喋る事があり、しばしば我々を混乱の渦に巻き込むのである。さかなスタジオ・高橋さんは『・・・・宇宙人語?』と冷静な顔で仰っておられた。自分では分からない様で、幾度言われても『?』と不思議顔であったが、撮ったビデオを見てようやく納得した様子であった。精進あるのみ、であります。

仲上みなみ
ランニングにより足を痛めてしまったようだが、大丈夫か〜? 声が随分とはきはきと出てくるようになり、台詞の言い方なども、ある部分など吉田も絶賛である。エンジンが掛かり始めてきたか!? 若いだけに、カンをつかむと、一気に上ってくるのである。大したもんである。願わくば、飽くことなくこのまま上り詰めて行って頂きたい!!

七海明美
今回の彼女の衣装には、ほつれや破れが多いので、彼女の歩いた道には糸屑が点々と落ちており、それを見れば彼女の辿ったルートが分かるほどであった。衣装を脱ぐときに巻き起こる静電気を異様に恐れ、『みんな、私に近づかないで!!』と叫んでいたが、汗だく状態なら起こらないことが判明し、ホッとしたようだ。嫌でも汗だくになるからな、今回。

吉田美千子
『面白い(注・本人談)倒れ方』の探求者である。本日の通しのビデオに映っていた倒れ方の一方は、彼女にとって『面白くない』倒れ方であったらしく、「面白くないなぁ」と一刀両断。この場合『面白い』は『綺麗』とか『味のある』と同意語である。ただでは倒れない女なのである。そんな彼女の『面白い』倒れ方は千円札一枚でご覧になれますので、みなさん是非劇場へ!



初めての12時間半練習の日で御座いました。演出七海は午後2時からの参加で、それまで堂員5名で・・・と言うはずが、高山がさかなスタジオさんを迎えに行ったっきり帰ってこないために4人でスタート。
珍しく、広いところだったので1km程を2回ランニングしてみたり。(しかも5分で戻ってこい、との指示付き)
場面練習をいくつかやっているうちに、さかなスタジオさんが到着したり、高山が戻ってきたりして、七海を除く全員が揃いました。

2時以降は忙しい、忙しい。音響等を確認・編集・打ち合わせをしてから、衣装を合わせる。今回、異様に衣装替えがあり、裏は大慌てなのであります。
例えば、吉田は七海より兼役が少ないにもか変わらず、衣装替え時間が少なく、『舞台に出ている他は着替えているだけのような・・・』とコメントしていた。つまり、裏ではほとんど休憩できないと。
そんなこんなで、わいわいと衣装を確認していく中、衣装替えのない内山・高山がちょっぴり寂しそうに見えたのは私だけではないでしょう。

その後は、むろん、通し練習を行う。
衣装をきっちり着ての通しはもちろん、初めて。当然、衣装替えをしながらも初めて。そりゃあもう、怒濤のような通し練習でした。
台詞が飛ぶ者アリ、アドリブをかますものアリ、まあ、夜光堂の芝居でしたね。さりげなくビデオを撮っていただいていたために、その後はビデオ鑑賞+反省会+色々業務関係の時間となりました。

かくして、12時間半練習は幕を閉じた訳ではありますが、コレを書いているワタクシ。まだする事が御座いましてなかなか眠ることが出来ません。意識を時々飛ばしながら、頑張っています。おそらく、他の面々も同様の事と思います。明日も通しはやります。もちろん、衣装を付けて。
ああ・・・みんなの体力がちょっぴり心配。
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2月4日(日)
 
内山良子
キョウダイ長、大いに困る。現実キョウダイのシーンで、出席率の低い二人をフォローしきれず、大変なシーンになってしまい、困りまくる。珍しく、ちょっぴり厳しい言葉を兄と妹に投げかけてみたりもする。頑張れ内山。キョウダイシーンは三つじゃないか!なんとかなるさ!

角地未保子
後方へと走る動き等、細かい動きに苦戦。光本先生の指示がよく分からないらしく、しきりに首をひねる。難しいのだよ、カクチ君。理性と感覚とをフル活用して、頑張って身につけていって欲しい。夜光堂公演はその手の動きはいつもある。一度解ればしめたモノ・・・。

高山宇英
集中的に行われたキョウダイシーンで駄目出しが彼に集中。どれもこれも基本的なこと。旗揚げの時から言っていること。特に今回は練習への参加回数・時間が少ない為に少々技術が後退気味。本番恥をかくのが君一人ではなく、「夜光堂」であることを認識して頑張って欲しい!

仲上みなみ
衣装が決定。とても可愛らしく、男性陣を稽古場から追い出して見せて貰ったその姿に、女性陣歓声をあげる。さすが、ダントツで若いだけのことはある。が、やはり出席日数までもダントツで少ないのでみんなより遅れ気味。家での練習を頑張って本番までに間に合わせてくれ、マジで!

七海明美
時間が無くなっているため、場面練習をしつつの動き指示を行う。つまり、演じられているまさにその時に、舞台に乱入して強引に役者を動かしたり、同時に舞台に立ちつつ演技しつつ指示を出したりする。今日はあまりの出来の悪さに胃を痛めたことだろう。ゆっくり休んで欲しい。。。

吉田美千子
本番に間に合うかどうか、かなりギャンブルの役者。いけてない演技を本人も自覚しているらしく、一日中虚ろな目。自分に余裕がない為か、他人に対するコメントも辛口になりがち。あるシーンをみて「眠くなる」と一蹴。他人に八つ当たりする前に何とかしてから稽古場に来て欲しい。



本日はトータルで6時間20分練習でしたが、9時−17時
(時には21時)が当たり前の昨今、特に長くもなく、むしろ短いくらいなのでした。
昨日やった音合わせの場面を本役の角地を入れて再確認。軽い振りの修正や、光本先生によるワンポイント講座などが行われ、正式な形をさくさく形づくってゆきます。『いや、引かなくていいんですよ』『引いてるつもりはないんですが』『ほら、引いた!』『ええ〜っ!?』『いや、かといって押さず・・・・』等々、熱きアドバイスが飛び交う稽古場なのであります。

そしてプチ通し。3〜4場面くらいをつなげて通し。おや・・・・台詞が抜けている・・・? て、テンポが悪くなっている・・・・? ここまで来ると、演出からのダメ出しも、演技よりもきっかけ関係が多くなってくるのですが、時折、台詞の怪しい場面が。そして、新台詞改訂により、小さな混乱が。因みに新台詞を台本に書きこむ際、面白いくらいに個々の個性が出ていて、笑えます。
吉田は真っ直ぐに細かい字で書きこむのでスペースに余裕があるが、内山はその、まるで逆。角地と七海は何故か斜め気味に書き込む。練習中、稽古場にはあちこち
に台本が乱れ置かれますが、ちょっと中を開けば、それが誰のか、すぐ分かります。

今日のプチ通しはとかく、どこかがハマリがちで、それにつられてなのか、音響の常世田さんも、時々ミスる。吉田は、一度、音楽のないままスキップして退場した。
『え〜、どういうことなの〜』常世田さんも、激しく動揺。
『写りましたね・・・・』『写ったんですよ・・・・』乾いた笑いでにへらにへらと常世田さんに話しかける面々。不気味だ、不吉だ・・・・。どうも今日は失敗モードの空気が濃厚に稽古場を流れていたような気が致しますです。

その後やってきた高山−仲上を交えての現実キョウダイ3シーンもなぁんか、冴えない感じ。外で観ていてダメ出しをしている面々も『・・・えっと、言いたい事は、さっきと同じなんですが・・・・』などと、ダメ出しにも苦労する始末。(注意すらできないというのは、割と末期的な状態だ・・・・)うわぁぁぁ!! どうなってるの〜!?

時間が・・・ない。止めようにも止まらない。気ばかり焦って何だか今日は余計に疲労してしまった堂員なのでした。
来週、一日休みを経て。あとは本番までノンストップ。毎日がカウントダウン。
気合を入れて、行きましょう・・・・。もう、今更で当たり前のことしか言えないのでした・・・・。
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2月3日(土)
 
内山良子
小道具に作って持ってきた帽子が周囲にオオウケし、嬉しい反面、戸惑い気味。派手に飾ってしまったので、今公演が終わったらどのように扱うべきか、後処理を今から悩む。20分足らずで作った彼女入魂の作。出番は一瞬である。しかも、ネタ。夜光堂、やっぱりネタに凝っている。

角地未保子
休み。

高山宇英
新練習場所を発掘してきた。良くやった!! 今日は普通にジャージにセーター(普通に・・・?)で練習に来たが、そのセーターには小さな虫食いがあった。・・・・何故、いつもどこかしら不可解で笑える部分があるのか。も、もしかして・・・身体を張ったネタ、なのか!? それとも天然ボケ?

仲上みなみ
休み

七海明美
吉田持参のデジカメで写真を撮りまくる。しかも、どうも『変な』顔を狙って撮っているようなフシがある。自分的に良く出来た写真を周囲に見せて廻り、大爆笑をしている。が、誰かが彼女の変なところを撮ろうと狙っても、何故か撮れない。いつも大抵、キマった顔で写ってる。天性のフォトジェニックだ。

吉田美千子
効果音を求めて、前夜に苦手なホラービデオを3本鑑賞し、睡眠時間が2時間であった彼女は、練習中、時々意識を失いかけていたらしい。しかも、そんな怖い思いまでしたのに、目的は達せられず、結局、今夜もホラービデオ鑑賞に費やさねばならないという。お疲れ様だ。これを機に克服できるかもね、怖い話・・・。



基礎練習をしながら来る途中に借りてきたCDを聞いている者。発声をしながら他人の発声との不協和音を気にする者。練習開始時間を1時間オーバーせずに稽古場に現れ、「早いね」と言われる者。練習開始時間を間違えて慌てて稽古場に現れる者。
今日の夜光堂の練習もちょっぴり不思議な雰囲気で始まりました。

段取りあわせ・打ち合わせから入りまして、新たに発掘してきた音に合わせてみたり、様々なバージョンを試して、きっちり決めていったりと、ちょっぴり事務的に前半は進みました。
が。
何故か、とあるシーンでのこと。台詞が飛んだ奴がいて、珍しく音響常世田さんが、入りを間違え、更に台詞を飛ばしてシリアスシーンなのに妙なアドリブでつないで笑いを誘う者がいたり、またしても常世田さんがミスをしてみたりと異様に失敗続きのシーンがありました。
が。
本当に常世田さんがミスをすることはまずないことなので、堂員一同驚愕と同時に大爆笑。ヨコに居た夜光堂のスペシャルサンクス・高橋さんまでもがつっこんでみたりとほのぼのとした(本当か!?)雰囲気が漂いました。

さて、その後は前回新たに加わったシーンで今週に持ち越された音あわせで動きを決める吉田・七海シーンをスタート。ダンスまではいかないまでも、振りを決めるという作業があり、二人して動きながら、試行錯誤。大きな振りをつけるには音楽が短い。タイミングもちょっぴり計りにくいこのシーン。誰もが「もう一回お願いします」と繰り返し繰り返し音楽をかけてもらい、振りを決め、覚え、タイミングを合わせ、形にしていきました。「踊らない」動きあわせのシーン。結構格好いいとおもいます。
夜光堂、実はこういうシーン好き。

を、終えて。高山・内山のキョウダイシーン。仲上の台詞は吉田が舞台外から台詞のみを入れて行い、この時期なので言いやすいように、出来るように台詞もがんがん変わっていきました。おかげでかなりイイ感じ。よかったね、現実キョウダイ。

因みに。内山はとあるひとつの台詞の言い方がどうしてもOKが出ず、言うたびに舞台外にいる演出が「違う」等のコメントを挟むために本番もコメントしちゃったらどうするんだ!と半ば本気で言っていました。ソレはないだろうよ。おまけに吉田は考えてきたキャラを冒頭の冒頭で「それダメです」と一蹴され、稽古場の隅で壊れていました。初期の頃にやっていたモノに戻せと言われたらしいが「そんなに変わってるつもりはないんだけどなあ」と呟いていた。
いや、変わってるんだよ、君。

ということで、夜光堂公演までの残り練習はあと 7回。
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1月28日(日)
 
内山良子
『私はコント役者なのか』という疑問を投げかけたところ、七海より『違うよ! ギャグ役者だよ』と言われ、「・・・そうか」と納得。いや、いいんかい、それで!? 納得したんかい!今日も訛ってみたり詰ってみたり、ネタとは違う側面でウケを取っていた・・・・。

角地未保子
新キャラが決まってみたり、新シーンが追加になってみたり、役者的にホクホク。常に稽古場での自主練習を怠らない彼女の自主練ネタがまたまた増えた。努力すれば報われる日が来るんだね〜。『嬉しいです〜』と終始ニコニコだった。可愛い未保子が見られるぞ! ダンナ!

高山宇英
在宅勤務だからなのか? 車通堂だからなのか? 彼が登場したとき、我々の目は点になった。彼は・・・・半纏を着ていた・・・・。誰も突っ込めなかった。さかなスタジオ・高橋さん以外は・・・・。あまりにも堂々としていたので・・・・。舞台にいながらもつい目が行って困ったよ。

仲上みなみ
休み

七海明美
黒い芝居をすると、唇の右端がヒクッと上がる。本人は無意識であるらしい。 今日も彼女の口端は度々、ヒクッと・・・・。上がる度に吉田が倒れ臥したり(彼女の役的に打撃らしい・・・)内山に『・・・恐ろしいことを・・・』とつぶやかれたりしたが、本人はとっても気持ち良さそうなのです。絶品です。

吉田美千子
新シーンの練習に時間の大半が費やされたために、自分自身の役の場面連が巡ってこない状態で通しをしたら、度々台詞が抜けたらしい(笑)。 が、間と見せかけたり、熱い視線で共演者の笑いを誘ってみたりして、切りぬける(?)。 あと、ダンス中に足が攣り、大変な目にあったらしい。ごめん、バラしちゃった。



新シーン追加!新キャラ登場!七海さんが練習前に『今日は忙しいぞ〜』と宣言したのは、こう言う訳だったのでございますねぇ。
新キャラには角地未保子が抜擢。追加台本には仮に『A』と記されていた彼女は、『アザミ』と命名されました。おお、イニシャルじゃないか、何気に。

だけど、この追加シーンも一筋縄では行かなかったのでございます。午前中を丸々使って、書き下ろしのそのシーンの練習をしたのですが、どうにもこうにも、しっくりいかなくて。試行錯誤した末、お昼休憩を使って、その場でシーンを書き直し。
結局それが決定稿となりました。某・クラシック名曲をBGMに使うそのシーン。 音響機器として登場したのは・・・・七海・吉田のPHS!!着信音を利用しての練習。途中、両手にPHSを持った吉田が迫り出して来るという一場面も。スピーカらしさを醸し出してみたかったらしい。
吉田さん、面白いです。

軽いダンスシーンが一つ加わって。これがまた、中々渋めの格好いいやつで。見せ所がまた一つ増えたぞ、と。話の流れ的に割とキーポイントな場面だし。
七海さんが感覚的に付けた振りを、動作顧問・光本氏が、分析−伝達。いいコンビがここにも。
因みにこれには音制限があって、あるフレーズまでに全ての台詞を言い終えてないとならない。もし、この場面で誰かが噛んでしまい『うにゃらほにゃ』とか言ってしまっても、夜光堂的には何事もなかったかのように芝居を続ける、という段取りに(笑)なっているので、ヨロシク。

後半部に軽く通し。何が『軽い』のかというと欠席の仲上の出ているシーンを極力間引き、とりあえず、頭から最後まで、ということです。途中、七海の、『次のシーンは飛ばします』という指示に突然、舞台裏の役者が走り出したり(スタンバイ位置があるから)、とある効果音の後に違う音が入って、全員で爆笑してみたり。バタバタと終え、時間がなかったのでバタバタと各自ダメ出しを受け、本日練習終了。

 因みにダメ出し時間中に密かに次回公演のテーマ曲(ヨシダミチコ作曲)が流れていたことを、実は私は知っている・・・・。
夜光堂、ふとした瞬間に美味しいヒントが、転がっています。
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1月27日(土)
 
2人です。泣いても笑っても2人なのです。(ちょっと日本語の使い方を間違えています)
2人で練習は以前にもありましたが、今日は驚きの何と7時間半!! 最長記録なのです。まぁ、一緒の出場が割とあるコンビとは言え、限界があるだろうと。お互い思っていたのですよ、恐らく。互いに代役を見立てて別シーンもやることになるんだろうなぁ、と。
ところが驚き。本役の練習以外は一切やりませんでした!2人で7時間半、まるきり普通に保たせてしまいました!!さすがだ、この時期!普通どおり基礎練習をやって、身体を温める目的で走ったりディフェンスしたり(前回の練習日記参照)して、場面練習に入りました。

ここで秘密兵器の登場です。夜光堂備品・ハンディビデオです。これで場面を取って、第三者視点でそれを見ながらダメ出しをするのです。


内山良子
先週、主に「よかったポイント」を演出から言われて「それで(やって)」とプレッシャーだか誉められてんだか分からない事を言われたウチヤマは、本日はキャラ作りをしている吉田に付き合ってくれたり、台詞覚えをしてみたり、ビデオを見て笑ってみたりしました。(あ・・・ごめん、不真面目そうに聞こえるかもしれないけど、真面目に練習してたんですよ!)
夜光堂の役者は変なところで「はまって」しまうことがよくあります。例えば、何故か単純な台詞がまったくでてこなくなったり。その類のことが今日のウチヤマにたびたび起こり、ワタクシ大爆笑でした。

さて。ビデオを見てつっこむウチヤマくんはとても面白いです。何も舞台外でそこまでパワー使わずとも、と思うくらいです。で、唐突ですが、今回の芝居は夜光堂の今までの芝居の中では段取りが多いです。それで、動きがきっちりついているシーンをやったんですが、どうやら今日はその動きを忘れてしまったらしく、ビデオを撮っているためか、とめもせずにうろうろ。段の上に行ったり降りたり、歩いてみたり止まってみたり。それを後にみながら「不穏な動きが・・・不穏な動きが」と呟く。まあ、私もその時は超シリアスな場面にもかかわらず台詞を忘れたりしたのでおあいこでしょうか。

え?あまり面白い話じゃなかったですか?
では、少々まともな話を。

彼女は、舞台上で「その時」の感情を素直にだす役者です。つまり、偽の感情で彼女を動かすことは絶対に出来ない。一緒に板の上に乗ると、物凄い素直な感想を言われます(笑)。そうそう、ですからいつでも生の感情で勝負してくる彼女は結構凄いです。だって、計算せずにその感情を毎回もってくるんですよ!?凄いよなあ。。。
(BY 吉田)






吉田美千子
『キャラ一本通し』を演出より命じられた吉田さんは、一週間考えた演技を披露。自分ダメ出しをバシバシ出していました。どうやら、自分で思ってる以上に大きく芝居をしないとならないということを知り、『あああ〜そうか〜!!』と頭を抱える。
だけど、キーポイントシーンからの感情展開(感情だけでない、見せ方展開でもあるのですが)を聞くと・・・・いいんだよ。筋、通ってるんだよ。私などは聞きながら『あ、な〜るほど、そうだよね、そうかぁ』と純粋に納得してしまいましたものね。

ビデオを見て第三者視点になってみると、演出の言ってたことの意味が真に迫って分かったり、する。相手方に出てた指示も含めて。
吉田さんの演技はとても上品です。過去2回、私が公演後に聞いた彼女に対する賛辞も大抵その類のモノで。が、今回の彼女に課せられる最大のポイントは『血を吐く魂の叫び』であって。 血塗れ・泥まみれの這いつくばったような種類の演技を要求されているわけです。そしてそれは、決して『上品』なものではない。あってはならない。これを実現させたら、彼女は役者として飛躍的な進歩を遂げることになる。

今日、共に舞台に立っているときに、何度が『あっ』と思う表現に出会った。演技に押された、というか。確かに迫るものが、あった。特に、雰囲気作りの為に最後に、部屋の照明を落してやってみた場面練習で、今まで見たことのない感じの台詞言い回しがあって。ちょっとドキッとした。上手く言えないけど。
これ、演出に見せたいなぁと思いました。
動き始めてるのかもしれない、彼女の中で、何か。
『怖い子・・・・』って、私はヒ〇カワアユミか。
(BY 内山)
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