稽古場より徒然なるままに

11月3日(祝)
オス!オラ七海!
公演が終わりまして一発目の練習でございます。
とはいえ、今日は体を動かす練習はなく、施設の会議室をお借りして、文字通り「ズバッと反省会+明日に向かって羽ばたけミーティング」の開催となります。
そしてなんと、ワケあって夜光堂結成以来の1ヶ月稽古オフが11月いっぱい続きます。
練習日記も本格始動が12月からとなりますが、個人のブログやTwitterなどは変わらず更新いたしますので、どうぞモリモリ遊びにいらしてくださいませ!
心配なのは、僕の体重がモリモリ増えてしまわないか…という事!
ジーンズサイズがふっといほうに変わってしまわないように、あめのもり先生エクササイズを欠かさないようにしようと固く思いました。
せっかくモリモリついた体力、落ちないようにオフでも頑張ります!
 
 
【反省だー反省するんだー】
 
反省会の開始、まずは吉田がホワイトボードに本日のメニューを書きます。
が!!
その「開会のことば(七海)」とか「閉会の小ネタ(七海)」とかは一体なんじゃろか…!
特に閉会の小ネタについては、気になって後半の話が頭に入ってこんのじゃなかろうか…。
そんな心配を抱えつつ、七海の「開会!!」という一言で始まった反省会。
様々反省いたしました。
そらもう反省いたしました。
そして、良かったことも同じくらい見つけました。
課題は改善するべ次へ、そして良かったことは更なる進化をとげさせて…繋げて行きたいと思います。
兄さん、宮島さんには、練習期間の短い中でご参加いただき、更に仕上げていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです…!
吉田は…ココニのキャラクター、好きです、僕、と告白。(笑)
自分たちも存分に楽しみながら、気力を満たし、体力限界突破で、お客様に心から楽しんでいただける物語を、目指していきたいと思います。
 
 
【メロンパンに気をつけろ】
 
本日は色々なお菓子をみんなが持ち寄りました。
その中でも皆がハラハラする事になったのが、七海が差し入れたメロンパン。
このメロンパン、マフィンのような形をしており、中にクリームが入っていてとにかく柔らかい…!
ちょっと気を抜くと、
(ぐにゃっ)
「ヒー!クリームがー!」
一度掴んで食べ始めると、手を離すことが出来ない…!!
なかなかどうして美味いが厄介な差し入れでした。
 
 
【11月はこれにて】
 
反省会を終え、これにてソウガー物語は仕舞い。
次回作は吉田の作・演出です。
吉田は、
「ほぇえええ。11月に物語まとめたいにゃあ〜」
と、もだもだしております。
今度は僕がわふわふとわくわくしながら物語の完成を待つ番となります。
それでは本格始動の12月まで、しばしお暇を。
また来月!
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10月16日(日)
オス!オラ七海!
本日は稽古場練習最後の日でございます。
今回の物語は、実にノンストップゴーゴーで体力がガーリゴーリ削られます。
お腹が空いて、ごはんがむーしゃむーしゃ食べられます。
さて、昨日試してみるぞと張り切って汗止め用の紐を持ち込んだ僕でありますが、いざこんな最終稽古日に使ってみたところ、
「い…息が入っていかん…!全然うまいことしゃべれなーい…!」
という目に遭い、暗転中に吉田の協力を得て紐を引っこ抜きました。
これほどまでに運動量が多いと、汗止め紐も劇的に効くわけでもないようなので、
「みなさん、わしゃあ汗かいてベソかいてゴーしますがお許しくだせえ」
と、深々頭を下げて汗をかかせていただくこととなりました。
もっと早くから紐を巻いて練習して、慣れておけば良かった…!
後悔先に立たずとはこのことであるかと、息をハアハアしながら思う僕でありました。
 
 
【メーイクアーップ】
 
本日は稽古時間中に本番用のメイク決めを行いました。
兄さんは、吉田・七海たっての希望でメバリ入れを…。
鏡に向かう兄さん。
「入れてみたけど」
「うーむ、もっとー!」
「え」
さらに鏡に向かう兄さん。
「さらに入れてみたけど」
「おおー!うまい!」
「いい感じー!」
そんな兄さん、通しが始まる前に既に入れたメバリが目の下に付いてぼやけて、ライライキョンシーズみたいになってしまいました。
「…野々村ま○とみたいじゃない…?」
と、呟く兄さん。
ただのアイライナーじゃなくてステージライナーじゃないとダメでした。
一方七海。
汗だく野郎七海は、おそらくメイクが流れるであろうと誰もが予想。
しかしその流れたメイクが目に入り、ハードコンタクトを入れた瞳にダメージを与えるとは、本人ですら予想しておりませんでした。
「目がイテー」
と、かなり序盤で苦しむ事に。
「メイクが入っておるから、次に裏に入った時に目薬してきんしゃい」
と、吉田にアドバイスを貰い、次に裏に入った時に、目薬をダバダバダバダバ入れました。
まさかの伏兵にビックリの七海でありました。
今回、メイクが大成功だったのは、自分の肌に合う化粧品を揃えた吉田。
「あ!なんか顔色がよくなってる!」
よく美白に見せるために塗るファンデーションというやつは聞きますが、元々が白い吉田の場合はファンデーションで顔色を桃色にする…!
化粧品というやつは、本当に様々な用途があるのだなと、日常堂々すっぴんの七海はひたすら感心するのでありました。
 
 
【早い吉田】
 
本日の練習は9時から。
七海が「はよざいますー」っと稽古場に入って行くと、吉田がうひひと笑っています。
それは何故かと申しますれば。
「今日すんごい寝坊した」
何時に起きたか聞いてみましょう。
「8時24分」
ニョー!!
「スヌーズを沢山かけてるんだけど、なんか止まっててね。こうすけ(ロシアンブルーくん)が一生懸命起こしてくれてた」
こうちゃんありがとう!
「スヌーズ、こうすけ止めたのやもしれぬ。クリアキーギューって押して」
肉きゅうで!?
目が覚めてからわずか30分で稽古場に辿り着いた吉田は、10時30分に、
「私が起きてから2時間記念ー」
と言っておりました。
その早業まことにあっぱれなれど、ひとつ言わせていただければ、
「稽古開始前にちゃんと到着してたんだから、言わなかったらわからなかったのに!!」
 
 
【通し×2】
 
疲れがドドンと出たせいか、実は本日の通し、昨日ほどのナイスバランスを作りあげる事が出来ませんでした。
精神力も体力も集中力も、限界マックス以上のところにないと紡ぐことが出来ない繊細な物語のようです。
コイツと付き合うのもあとほんの僅か。
気のいいヤツで、コイツといると自分までちょっと気が柔らかく強く前向きになれて、気持ちがいいヤツと相棒になれたなぁとほんわか嬉しくなります。
あと少し、一緒に気張っていきやしょう。
 
 
【シャンプー姉さん】
 
それはメイクのまさに仕上げに起きました。
髪にスプレーをシューと振りかけた吉田に異変が。
ぷるぷるぷるぷる。
「頭かいぃー!!」
肌が弱い吉田、まさかの頭皮にもアレルギーが!?
どうにも可哀想な有り様なので、一旦シャンプーで髪を洗おうとシャンプーを買いに稽古場を出た吉田と付き添い七海。
結果、吉田は階下にある美容院へ行き、プロのシャンプーブローをジャージに舞台本番用メイクという不思議な組み合わせの出で立ちで受ける事になりました。
ゴージャス!!
美容師さんの分析では、アルコールに弱い吉田の肌が、スプレーに入っていたエタノールに反応したのではないか…と。
オゥ!
七海が何の気なしに持ってきたスプレーが吉田に害を成してしまいました…!
すまない…!
「美容院にシャンプーだけしに行ったの始めてじゃあ〜!」
しかもジャージで!
 
 
【23日は…】
 
いよいよ公演です。
マックス120パワーで頑張らねば!
皆様とお会い出来ることを楽しみにしております。
では、劇場にて!!
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10月15日(土)
オス!オラ七海!
にょろーん。
いよいよ最後の練習週となりました。
本日は照明の佐藤さんが、打ち合わせと通しをご覧になりにいらっしゃいました…!
佐藤さんがいらっしゃる日は、照明さん音響さんに、ささやかながらお昼をご用意させていただいております。
買い出しはそう!
夜光堂のケータリング班ナナウミー。
コンビニにトコトコと向かい、かごを引っ付かんでまずは飲料コーナーへ。
お茶を引っ付かんで、ゴンゴンゴンゴン!!
弁当売り場に移って、しばし物色。
「…!これだ!!」
ガンガンガンガン!!
荷物がでかくて本日朝にごはんを買ってこれなかった吉田と僕の分の食料を含めて、相当数がカゴの中へ…!
コンビニの小さなカゴがパムパムです。
レジの店員さんも若干戸惑い気味です。
だけどわしゃ負けん!
ケータリング班だもの。
あけみ。
 
 
【打ち合わせドキドキ】
 
演出七海、佐藤さんとまずは打ち合わせ。
どのような舞台なのか、どこで明転や暗転が入るのか、どんな雰囲気の場面なのかを説明します。
まずは順調な滑り出し。
七海なりにではありますが、ちゃんと舞台の説明も出来ました。
続いて物語内の説明。
こちらも時折佐藤さんの目をぱちくりさせながらも、自分的にはスムーズに説明出来ました。
そして最後に佐藤さんよりご質問が。
「えーと、この舞台美術を吊る場所は…」
七海、ニヤリと微笑みました。
「お任せください」
おお!頼もしい!
「吉田をこれへ!!」
エエー!!!
もう少しだったじゃないかー!!
七海、上空の事は分からない…。
正しい情報をお渡しするため、吉田を時代劇風に召喚させていただきました。
「あ、バトンは使いません。はい、はい」
流石だ!
 
 
【インターバル30】
 
佐藤さんに時間を開けずにみっちり通しを見ていただくため、一回目と二回目の通しのインターバルは約30分。
ごはんを食べたり、座って休んだり…。
こういう時の30分は本当に早い!
あっという間です。
二回みっちりテンションマックスで通しを行い、その後宮島さんとの打ち合わせも行い、二回目の通しのビデオをチェック…という流れで、いつもよりも早く稽古を終了致しました。
が。
「うひひ〜うひひ〜」
吉田がヘロリンです。
今にも倒れて眠ってしまいそうです。
「なんで今回の物語はこんなに疲れるんじゃろねえ〜。なんでこんなに荷物、散らかっとるんじゃろ。片付け…たくねえ〜」
おうちにロシアンブルーのこうちゃんが待っておるのだから、どうにか片付けて帰りましょうよー。
「帰るよぉー」
家族への愛は強し。
その後吉田はちゃんと片付けをして、バスに酔いながらもちゃんと帰宅の途につきました。
良かった。
 
 
【雑巾事件】
 
今回の物語の小道具に、雑巾があります。
真っ白で長方形の普通のやつです。
吉田キャラクターが、雑巾を取りに行って、雑巾を手にして戻ってくる…という場面なのですが、吉田が幕裏で一旦手にした雑巾を急いで戻して、別の雑巾をひっつかむという端から見たら「??」な行動を。
「あれどうしたん?」
と、後に吉田に聞くと、
「あのねー…最初に掴んだのは、雑巾じゃなくて私の汗拭きタオルだったの」
ナヌー!!
開いてみると確かにタオルなんだけれども、畳んで置いてあると、その白さ!厚み!見た目がまさに雑巾そのもの。
七海も片付けをする際に、うっかり雑巾と間違えて自分の荷物に仕舞いそうになりました。
吉田は誓ったのです。
「持ってくるタオルは、色付きのやつにする…!」
と。
 
 
【汗んぼ】
 
前回の通しで実感したこと。
七海の顔汗ハンパねえ!
だから紐で胸の上部を紐で縛って、顔汗を防ごうと思っていたのですが…。
「紐忘れた…」
そんで、また汗だく野郎です。
吉田曰く、
「どこを触っても濡れてる。あと揉み上げから汗垂れてる」
スマヌ…!!
昔はあんまり汗かかなかったのに、あめのもりエクササイズを始めてから代謝がよくなったようで、汗んぼ。
明日はちゃんと紐を持参して、顔汗防止します!
兄さんもそういえば呟いておりました。
「そう激しく動いているわけじゃないのに、どうして結構な汗をかいてるんだろう」
と。
しかし七海、自分が裏にいるからといって芝居中に衣装にシュコシュコとリセッシュするのはやめなせえ。
森の香りむんむん。
 
 
【明日は】
 
いよいよ最後の通し稽古。
今日になってようやく、三人がいいバランスで組み合わさり、物語を紡ぐことが出来るようになりました。
兄さんは試しに試しを重ねていたキャラクターが遂にいい場所にハマり。
吉田は今までどうにも繋がらなかったところが、これでもかってほどにナチュラルに流れました。
二人が土台をいい場所に構えたことにより、七海キャラもガッツリ腰を落ち着ける事が出来た気がします。
これを基礎に構えて、あと数回、きっちりしっかり気持ちよく、物語を紡いでいきたいと思います。
ではまた明日!
| ソウル☆ガアル | comments(0)
10月10日(祝)
オス!オラ七海!
今回の稽古場練習の特徴として、撤収の際の片付けがとにかく早い!というのがあげられます。
今までの夜光堂にないほどに早い!
何故ならチビちゃんたちが待つ我が家に早く帰りたいから…かどうかは分かりませんが、親の仇のような凄まじさで稽古場が片付いていきます。
小道具係である僕が、片っ端から小道具を集めて鞄に収納し!
兄さんが舞台バミりや囲いロープを剥がしてまとめ!
音響機器を持ち込む吉田が機械類を整理し!
更には最近では宮島さんも音響機器のバラシを手伝ってくださり、すんごいスピードで稽古場がスッキリしていくのです。
これはなかなか感動的です。
お陰で、予定よりもずっと早く稽古場を後にすることが出来ます。
そうして荷物を抱えながらガタゴト揺られる帰り道、どうしても豚骨風味のラーメンが食べたいのですが、どうしたもんでしょう?
いくら、食べても太らない時期とはいえ、明後日に人間ドックを控えた僕に果たしてそれが許されるのか…??
多分24時近くに、ふーふーしながらラーメンを食っているに違いない、と、自分で思います。
 
 
【あせーポっター】
 
通しをして気付いたことがあります。
今回の七海、尋常じゃない汗をかいてます。
ハナから汗が落ちる。
アゴから汗が落ちる。
そして長くなった髪から汗が滴るー!!
吉田が言いました。
「にゃーさんは髪が長くなったりとかしてから初めての演目でしょう??まだ体が通しに慣れてないんだね、うん!」
吉田は長い髪ぶわっさーで何度も舞台に立ったことがある、長髪センパイ。
確かにこの首元の熱は、今までに感じたことのない熱さじゃわい。
せめて顔が汗ビタにならないように、舞妓の高帯とやらの効果を試してみようかなと思っております。
顔汗をあまりかかない代わりに、尋常じゃないほどに下半身が汗ビタになるらしいので、もしかしたらパンツまで汗が染み渡るやも知れませんが…!!
垂れゆく汗に辟易しながらも、
「ふふ、あたい今汗の分だけ痩せてる…?」
と、ほくそ笑む七海でありました。
因みに吉田は只今最軽量体重をマークしたそうです…!
 
 
【ビデオでルイルイ】
 
本日は、まず昨日録画した通しのチェックから全員で。
続いて役者陣のみで通しを一発行い、またしても即時ビデオチェック。

ビデオの前に各々陣取り、チェックを始めたはいいけれど…。
ここのところ通しでガッツリ削られた体力の中、やがて一人寝転び二人寝転び…ついに三人全員が日曜日のお父ちゃんの如く床とお友達に。
眠気に幾度となく襲われながらも、誘惑に落ちずに最後までチェックすることが出来たのは、この状態でエライもんだと思います。
七海と兄さんが休憩時間にルイルイしている時にも、吉田は一人パソコンに向かい仕事をしていました。
マツキヨの割引クーポン券があるから、お給料が出たら、吉田にそっとホットアイマスクを贈らねばと思っています。
しかもバラのやつ。
 
 
【稽古場小話】
 
●役者たちは只今、最後の最後のキャラクター調整に入っています。
そんな中、演出から飛ぶこんな一言。
「兄さん、あと0.8メモリ、ヤングで」
目盛りって…!
 
●吉田キャラクターの靴、何故か左足だけゆるくて、ターンすると脱げてしまいます。
「うーむ、左足のほうが細いのかなあ」
などと首をかしげる我々。
しかしその謎はすぐに解けたのであります。
「よちさん、もしかして左足で踏ん張ったりしてない??」
「んー」
ギュッ!
ギュッ!
「あ!踏ん張ってる…左足!!」
ギュッ!と足の側面で踏ん張る左足のほうが、力が加わって広がってしまったようなのです。
動きがキレている者の宿命か…!
 
●何故だろう。
通しをすると、七海、腹が減ります。
 
 
【来週は】
 
照明の佐藤さんがいらっしゃいます!
いよいよ稽古場練習は来週で最後。
一つ一つ大切に演じていきたいと思います。
ではまた来週!
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10月9日(日)
オス!オラ七海!
僕は稽古用に荷物を持ち歩くバッグを新調し、昨日より持ち歩いています。
吉田に「これ何バッグ?」と聞かれたので、「トートバッグだよ」と答えると…。
「プスー!デカイトートバッグ…!」
そうなのです。
デカイのです。
ちょいとした旅行に行けそうな、チャック付き、ななめがけ用の持ち手付きのデッカイやつなのです。
しかしまぁ、売り場の表記に「トートバッグ」と書いてあったらにはトートバッグであるに違いない…!
そう信じて、日々荷物をギュウギュウと詰める僕なのでありました。
一方吉田はハンズメッセで買ったというすんごいリュックにて登場。
普段は非常用持ち出し袋としているものの中身を取り替えて持参したとのこと。
軽いしクッションが付いているし、前側でも留まる!
撫で肩と肩こり症のあまり、リュックを敬遠してしまう僕でありますが、
「撫で肩だって大丈夫だよー!前で留めるとこあるからずり落ちないもん!」
という吉田の言葉に、気持ち揺らぐのでありました。
 
 
【ペンキさん】
 
七海には本日、舞台美術にペンキを塗り塗りするという重要使命が…!
乾かす時間をキープすべく、朝イチ刷毛塗りします。
色が数色乗るので、一色ずつ乾かしながらだともしかしたら時間かかるかなーと思っていたら、なんと吉田が購入してきたペンキがとんでもなく素晴らしかったのです…!
最速15分で乾くペンキ!(だったかな??)
前の色を塗って、次の色をのせても混じらない!
すぐに上塗り出来る!
「よちさん、このペンキ凄いよ!!」
と、感動を伝えたら、
「ほええ〜」
吉田には不思議な目利き能力が備わっており、
「よくわからんけど選んでみた」
という品物がすべからくヒットする…という現象が起きるのです。
勿論、ちゃんと説明書きなどガッツリ読んで選んできている品物ではあるのだが、その説明だけで一番役立ついいものをチョイス出来るのは、やはりセンスと言えるでしょう。
因みに七海にはこの手のセンスは一切なく、悩みに悩んだ挙げ句に選んだものが、
「うーむ…悪くはねえけどベストじゃないなあ」
という事が多々あります。
今回は吉田が選んだペンキのお陰で、作業がわずか一時間にて終了。
喜ぶ我々…。
しかし、その後、作業中には集中していて気がつかなかった、とある事に苦しめられることになったのでありました。
「うっ…。うすめ液のシンナー臭い…!!」
シンナー臭はかなり長時間に渡って稽古場に居座り、発声をする役者たちをくるしめたのでありました。
 
 
【ルイルイ】
 
本日、音響の宮島さんは昼間のお仕事をこなしてから稽古場入り。
役者たちは、それまで細かい部分の確認を行い、宮島さんがいらっしゃってからは全員で、場面ごとの音の確認と、場面の返し、そして通しをこなします。
そんなスケジュールの中の休憩時間。
ついにこんな時期となりました。
床に転がる人、人、人…。
僅かでも体力ゲージを増やそうと、僅かな睡眠を取る人、そして疲れると痛くなる目をホットアイマスクでカバーする吉田。
休憩時間が終わった後には、みんな蘇って立ち上がり、稽古再開。
あと少し踏ん張ります。
 
 
【早い人々】
 
本日のスケジュールは、きっちりミチミチ。
場面稽古から、通し開始までの準備時間は10分ほど。
小道具などは準備してあるとはいえ、着替えなどはこれから。
間に合うか??
間に合うのか我々??
あっちゅう間に着替えて、トイレに行って、スタンバイ。
出来た。
人間…いや、役者、やりゃあ出来ました。
 
 
【ふぎゃっ】
 
通しの最中に響き渡った悲鳴。
直後ドテッ。
珍しいことに吉田がコケました。
それというのも、仮衣装のタイツが靴の中でツルツル滑るタイプのものだったので、走り出した時に景気よくツルーンと靴内で滑り、靴が脱げてぶきゃっとなったようです。
因みにそのタイツを買ってきたのは七海。
恐らくヤツが仕掛けたトラップですな…!
(いやいやまさか!)
まるで漫画みたいにスコーンとコケた吉田ですが、持ち前の運動神経にて怪我などはありませんでした!
実はこの時に前を向いてポカーンとする芝居中だった七海は、その現場を目撃していなかったのですが、通し中だったのでビデオを回しておりました。
「なんで普段はないのに、ビデオとか撮っている最中に限ってこういう事が起きるんだあ〜〜〜」
と、吉田。
全くです。
 
 
【稽古場小話】
 
●休憩の時、兄さんは決まって舞台上にバミられた長方形の中にぴったり収まって、仰向けで寝ています。
ずっとそこが休憩時の定位置のため、「舞台中でもこういう場面があったっけ」と本人が錯覚するほど馴染んでいました。
 
●通しが終わって七海が言いました。
「たかだか一時間で何故こんなにも汗がかけるんだ!?」
今回の物語、汗だくです。
 
●今回七海はなかなかどうして表に出ていることが多いのですが、裏に入った時でもやることがあってなかなかのんびりしていられませんでした。
裏で口をぱっかーんと開けて、(ああああ〜休めない〜)とすんごい顔をしていたら、舞台から裏にやって来た吉田に笑われました。
 
 
【明日も!】
 
まだまだ通しを繰り返す日々が続きます。
ごはんをもりもり食べて、体力が尽きないようにせねば。
もっともっと良くなる、まろやかに広がる部分を見つけたので、ちょっと演出、わくわくしております。
では、また明日。
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10月8日(土)
オス!オラ七海!
演出である僕の家仕事。
それは…撮った通しを家でチェックすること!
とはいえ、今週の平日は月初業務でチョー忙しく、数字を見続けて目が痛くなり、家に帰るとあっという間に眠気が襲ってくる始末。
金曜日になってもこんな状態だったため、
(くあー…ダメ出しまで出すのは無理かなあ…)
と、ビデオを再生し始めたところ…。
「…!!!!!」
(こ、こりゃ伝えずにおけますカイナー!!!)
急ぎ台本を取り出し!
片手にガッツリペンを握り!
動きを見、声を聞きながらガツガツと台本にダメ出しを書きこんで行く!!
ガツ!
ガツガツ!!
(む!気になる!)
とピコンときたら、目が覚めるもんだ…と、眠気が一気に吹っ飛ぶ不思議な体験をした七海でありました。
 
 
【宮島さん登場ー!】
 
本日より、いつもは舞台や客席など仕込みの際にお世話になっております宮島さんが、音響さんとしまして夜光堂初登場となりました。
ギリギリ直前まで他公演の本番をこなすというお忙しいスケジュールの中、お引き受けくださいました!
本当にありがとうございます。
兄さんといい、宮島さんといい、他劇団さん公演より休みなしで夜光堂にご協力いただき、大変感謝しております…!
宮島さんは自らのお役だち機器を持ち込んでおり、
「わーなんですかソレー!」
「すごいー!おおー!」
「どこで売ってるんですか??」
と、主に吉田に囲まれておりました。
本日は一日音響の引き継ぎをみっちり予定。
どうぞ宜しくお願い致します!
 
 
【朝イチに】
 
朝イチ集合の役者陣。
まずは演出による先週のビデオ撮り分のダメ出しから開始されます。
「武士すぎます!」
「熱血すぎます!」
「肉はボキボキしません!」
「ポカーンでお願いします」
相変わらずワケの分からない言葉でダメ出し発しの演出に、みんな真剣にガリガリと書き込みをしてくれました。
中には「どうやら役者にここでやって欲しい動きを表した」らしき、
「くるっ」
という走り書きがあったりして、その意味を役者に説明した七海は、
「よくこの書き込みで、僕言いたいこと思い出せたなぁ」
と、わけの分からないことで感心しておりました。
スケジュールがタイトなこたもあり、駆け込み詰め込みのダメ出しとなりましたが、その後の音響さんとの合わせで行う場面練習にて、みんなダメ出しを忘れずにちゃんと実践・改善してくれていて、そういえばちゃんとコメントしていなかったけれど、
(偉いなぁ…!そして有難いなぁ…!役者魂、見せてもらってるぜ…!)
と感じておりましたよ…!
 
 
【細かくて…】
 
夜光堂が細かいことをいう時期がやって参りました。
本日初めて稽古場にやって来て、ぶあーっと駆け足で引き継ぎをして、さあ場面と合わせて改めてやってみよう!という宮島さんに、
「あと0・03早くです…!」
…言い始めました…!
常世田さんといい宮島さんといい、出来る方がいらっしゃるとついついジャストまでお願いしたくなってしまう…。
右京さん風にいえば、
「私の悪いクセ」
です。
宮島さんは色々なアイテムを持っており、見本となる吉田の音響を録音した後に自らの音響を録音し、聞き比べたり…。
ハイテクです。
稽古場に吉田パソコンと宮島さんパソコンがある…。
ハイテクです…!
 
 
【風を感じて】
 
本日、舞台最奥にスタンバイしていた兄さん。
悪いことにこの最奥ポジションには、稽古場の非常口ドアがあり、常に風がぴゅうぴゅうと吹き出して来ているのです。
そのことをすっかり忘れていた七海は、場面の間中兄さんをそこに放置してしまい、場面開けに兄さんが、
「か、風が…!」
と、風を受け続けた腰部分を押さえてヨロヨロしておりました。
うーむ。
非常ドア下にある隙間に詰めるタオルなどが必要か!?
 
 
【稽古場小話】
 
●吉田キャラクターの衣装はスカート。
本日はクルクル回っても転がってもいいように、ヒラヒラなアンダーショートパンツをご用意いたしました。
早速履いてみなせえ。
「んあ?なんか変だなー」
後に判明したところによると、アンダーパンツは腰ばき用。
それをウエストばきで履こうとしたために違和感が生じた模様です。
「これねーギュッと履いたらダメなんだよ!」
吉田は後に語りました。
 
●七海は夜ご飯にタッカルビ弁当と、アイスクリームと、ゴボウサラダを食べました。
今はファストフードだろうが、揚げ物弁当だろうが、カップ焼きそばだろうが、食べても食べても太らない公演直前時期だからいいんだそうです。
吉田も、ここのところ少しコンビニ弁当の頻度が上がっているようですが、やっぱり体重が落ちて来ているようです。
で、公演が終わってからもこの調子であれやこれやを食べ続けると、みるみるうちに太ります。
因みに七海は来週に人間ドックを控えています。
すんごい数値を叩き出さないといいけど…。
 
 
【明日も】
 
まだまだ音響合わせの場面練習が続きます。
一回通しが出来ればいいなー!
明日は稽古場にて舞台美術の作業もあり予定!
盛りだくさんの三日間、まだまだ続きます。
ではまた明日!
| ソウル☆ガアル | comments(0)
10月2日(日)
オス!オラ七海!
いよいよ10月突入です。
昨日は最後のお休みでしたが、当然皆お休み出来るわけはなく、あちこち走り回っておりましたよ!
僕は自宅のガス点検の予約が入っていたので、それに合わせて買い出しの予定を組んで朝一からわさわさ動き回っていたのですが…。
にゃーんと午後になっても午前の仕事が終わらないとの事で、日程変更のお願い電話が入りました。
「なんだとぅ!チクショー!もう頭に来たぞ!わしゃ舞台美術のお使い買い出しに行ってやる!」
変更後の日程を公演後に設定し、行ってやりやした買い出しに!!
ここ数日、買い出しに行ってギリギリまで出歩いていたおかげで、デパ地下のお惣菜やお弁当が割引になるのに出くわしました。
体力がガリガリ削られるこの時期に、せめてうまいものを食って体力回復を!という名目のもと、うまき弁当や食材を毎日食す僕。
肥えても知らないぞ…!
 
 
【撮影会】
 
本日のメインイベントは、なんといっても二回の通しとそのビデオ撮りを行なったことです。
今回は演出七海のキャラクター出番が多いため、演出として客観的に全体を見るためにビデオ撮りをすることに致しました。
一回目はその後全員にて反省鑑賞会。
二回目はギリギリの時間に終了したため、七海一人で我が家でニヤニヤと笑いながら見る事になりました。
それは一回目の通しでのこと。
「あ」
演出が音響席でこぼしたたった一つの「あ」に舞台で役者が固まりました。
七海、よく通し中にダメ出しをしたりするので、よくある事ではあるのですが、今回役者を戸惑わせたのは、その「あ」が役者に対するダメ出しや指示ではなく、
(やっべー!ここほんとはちょっとお着替えせにゃならんところだったのに、音響入れててスッコーンと忘れてたー!)
という自分へのツッコミであった事でした。
「あ」の後に何もないと判断した役者たちがすぐさま芝居を続けたために事なしとなりましたが、あのポカーンとした顔は忘れられません。
七海は色々な事をすぐに口に出して言ってしまうので、吉田に怒られます。
「あり?ここの台詞ってなんだっけ?」
「ここって音楽あった?」
「待って待って。今い〜い効果音入れてあげっから!!」
これらを全て台詞と同じ音量で言うもんで、皆苦笑いです…!
気をつけよう…!
 
 
【今世紀】
 
本日吉田がガツンとやったすんごい一言がこちら。
「今世紀最大の!」
本当の台詞は、
「とてつもなく大きな」
です。
どでかい風呂敷!!
言った本人はぷるぷると震えた後に、涙を浮かべながらの爆笑!
その堪えきれない姿を真っ正面から捉えていた兄さんも口元が歪む!
かろうじて吉田の背面にいた七海だけが爆笑を免れたのです。
メデューサ見ちゃった感じでしょうか。
結局通しが終わるまで、正確な台詞が判明しなかったこの部分、
「ひぃやあああ〜なんだっけ?なんだったっけー!」
と、全員で台本を覗き込みました。
 
 
【告白】
 
ビデオを見返していると、自分がやらかした失敗を覚えている役者たちが、
「あーもうすぐ噛むよ!」
とか、
「台詞スコーンと抜けたんだよなあ!」
と、自白を始めます。
そんな中、気になる吉田の一言がコレ。
「この時はまだ、私がにゃーさんの着替え忘れに匹敵するほどの失敗をしていることに、誰も気づいていなかったのです…」
ナニソレー!?
なにその昼ドラのナレーションみたいな一文!?
「ご覧。ここでわしいなくなるじゃろう?次に手渡しするアイテムを忘れたことに気づいて、さりげなく取りに行ったんじゃよ…」
なにー!
それは七海キャラと兄さんキャラが向かい合って真剣な話をしている間にさりげなく行われたことへの告白でありました。
いやいや、ビデオにもほとんど映ってないし、言わなきゃわからなかったのに!
正直なお人だ…!
 
 
【冷えに注意】
 
一回目と二回目の通しの間にはそこそこの時間があります。
腹ごしらえをしたり、アイテムの準備をしたり、スタッフ仕事をしたり、動き回っているので、ゆっくり出来るわけではないのですが、やはり舞台で動き回っているときとは違うので襲ってくるのが…!
「寒い」
汗をかいた体にやってくる寒気。
特に廊下などに出ると、秋のひんやりした空気が直撃して、兄さんは上着を着込み、吉田は着込んだ上に、
「なんかねー頭が痛いんだよー」
と言っていました。
察するに、吉田のキャラクターは血圧マックス、血管ぶちギレのテンションを誇るため、落ち着いた時にその反動が出るのではないかと…!
それでも二回目の通しもガッツリテンションマックスで乗りきりました。
一方七海は、冷えとはなんの関係もなくお腹を下し、吉田に、
「普段からビオフェルミンを飲んだらいいよ」
とアドバイスを受けておりました。
早速マツキヨにてゲットしなければ!
朝晩が寒くなって参りました。
皆さまもどうぞお体お気をつけくださいませ…!
 
 
【ダッシュ】
 
本日お借りした稽古場は、僕の家から異様に乗り継ぎが悪く、時間によってはすんごい時間がかかってしまいます。
「わしゃこの時間にこのバスに乗る!」
と、終わり時間に言ったところ、兄さんとふらりとしていた吉田までもがマックスで帰り支度をしてくれて、あまつさえ吉田はダッシュで鍵を返してきてくれました…!
疲れているはずなのに、皆さまありがとうございました…!!
お陰でいつもより早く我が家にたどり着くことが出来、オレンジも喜んでおりました。
公演月となりお家仕事もバリバリ、吉田が今まで作ってくれたまるまるちゃんに加え、兄さん作のもっさりムックさん、吉田の新作・キャンディーずにペカチュウ、そして密かに内山作のまるまるたちも後に合流する予定とか…!
僕も追い付かねば。
皆が自分の姿を客観的に見て、ゴッツリ改善点を見つけた今回。
次回はどれだけそれを活かしていけるか、一週間大事に過ごしていきたいと思います。
ではまた来週!
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9月25日(日)
オス!オラ七海!
今日は三日間練習の三日目。
…稽古場の様子がちょっと変です…!
何故か喋る人間喋る人間、喉のいがらっぽさを感じ、異様に水を飲む…!!
声が出にくくなり、次第に枯れてくる…!!
風邪か??
いや、風邪ではないようです。
部屋にいる全員が同じ症状に見舞われている事から、稽古場の環境によるものらしいのではないかと推測されます。
気温と湿度が低くなっているせいでしょうか??
喉に湿り気を求めて、夜光堂イチ水分を摂らない吉田も、
「ほらー!私ですらこんなにお水飲んだよ!」
と、本人ビックリしておりました。
涼しくなるのは嬉しい事ですが、乾燥という大敵がやって来ます。
特に喉を攻撃するモノに弱い僕、しっかり喉ケアしていかなければ!
「まぁしかし、劇場でスモークがんがん入ってる時、これぐらい声出しにくくなるからね!こういう状況でもちゃんとお客さんに聞きやすい声の大きさと滑舌でなきゃ」
さすが吉田、本当に良いこと言う。
必ずしも役者にとってベストな状況だけで芝居が出来るわけではない。
照明効果、音響効果、舞台美術、劇場の特徴、全部を合わせて一つの物語を作るため、役者は日々の基本的な鍛錬を忘れてはいけないなぁと思いました。
心はやわらかく、体は強く!
 
 
【一つ一つを】
 
本日は通しを何回か行う予定でしたが、最初から確認事項を追いかけていったところ、一つ一つの不具合をきっちり潰していく日となりました。
キャラクターの魂の完成度が不十分で物語に溶け込んでいなかったり、逆にキャラクターに深く溶け込みすぎて物語における役割のボーダーをどこかに置いて来ちゃったり…。
なかなかどうしてちぐはぐです。
 
キャラクターに悩む方は、役者自身の価値基準だけで考えを進めると明後日の方向に行って軌道修正に時間をくってしまう事になるので、演出から出る全ての言葉や演出が作りたい物語の世界観や雰囲気を、まずは渡されたまま、そのまんまを歪曲させずに受け入れて、心を浸し感じる事が大切だと思います。
世界観を器にしないままキャラクターを作ろうと思っても出来ません。
どうぞ、演出の言葉や舞台上で一緒に生きるキャラクターたちの言葉や想いを、ありのままガードのない心で受け入れてください。
役者が理解する必要はありませんし、何も起こっていないうちから理解出来るものではありません。
ガードのない心を持ち込むだけで、キャラクターの心がそれを至極当たり前の事として勝手にキャッチしてくれます。
顔を作らなくても、心で感じたこと自然に表情や目線やまとう雰囲気に浮き出ます。
構えずに、物語や大好きなものや一緒に生きるキャラクターたちを受け入れて信じてみては如何でしょうか??
 
キャラクターに溶け込みすぎてしまった方は、多分キャラクターの本心に今一番影響を受けているのかなと思います。
本心を感じるほどにキャラクターが出来ているのならば、今度は8歩くらい引いて、キャラクターを見つめてあげてください。
キャラクターが「私はこうしたいんだ!」と強く想うエリアから抜けて、キャラクターが感じている○○さんの想いのエリアとの境界線が見えると思います。
「私はこうしたい…でも○○さんのこういう想いも分かる…どうしたらいいんだろう…」というマーブルのエリアです。
自分の気持ちだけで生きているわけではなく、誰かの想いに影響されて生きています。
自分の想いと相手を思う自分の想いが入り混じる場所に立つことにより、キャラクターにきめ細かい層が増えるのではないかと思います。
もだもだしそうなエリアなですが…!
キャラクターが見せる複雑な心境、一見裏腹に見える複雑な表現の理由が掴めると思います。
 
稽古場でパッとこういうアドバイスが出ればナイスなアンチクショウ演出として重宝してもらえるのでしょうが!
整理しないと出てこない!
すっかり内輪な練習日記となってしまいましたが、七海たまには真面目な事も言います。(笑)
役者の皆さんはどうぞお役立てください。
少なくとも今回については、演出を頭にして、一つの物語を織りなすために役者は存在します。
どうぞ一緒に同じ世界観の中、同じ方向を向いて、織りなしていきましょう。
 
 
【今日は】
 
このまま、真面目なままでしめたいと思います。(笑)
僕も役者として、演出として、頑張りますー!
演出の領分は演出の領分、きっちり僕がやりきりますので、どうぞ信頼くださいませ。
ではまた来週!
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9月24日(土)
オス!オラ七海!
この時期になりますと、前説録音を行います。
人数のいない夜光堂では、前説は恒例となりました録音です。
時間のあるうちに録っておこうと、僕はお知らせすることが書かれた紙を持って稽古場へ…。
しかし。
大きな穴が、僕を待ち受けていたのです。
「あ!大体の上演時間が分からないと、前説が録音出来ない!!」
大体の上演時間をお知らせする内容が含まれているので、そこが分からないと完成しないのです。
「こりゃ通してみないと何ともなぁ…!」
というわけで、通しをしてみてからの録音となることになりました。
後に吉田が語ったことによると、
「通しは明日一番にやるんだと思っていた…!」
との事ですが、ふふふ…初めての通しの影は、役者が思うよりずっと、近くに迫っていたのでありました。
にやり。
 
 
【みんなでビリー】
 
吉田が行うビリーエクササイズに誘われて、今日は何故か全員でガッツリビリーを行いました。
七海的には、
(あめのもりエクササイズもちょこっとやったし、ビリーは楽しいとこだけウヘヘと参加しよー)
などと思っていたのですが、始まってしまえばついつい体が動いてしまうビリーっ子。
隊長、僕らまだまだ除隊は先のようです。
兄さんも
「忘れてるなあ〜」
といいながら、ガッツリ参加しておりました。
エクササイズ中に吉田がやたら「あちーあちー」というので、終わった後にふと見たらどうやら冷房が入っていなかったようです。
終わってから急ぎ冷房をオンする人々…いやいや、今冷房浴びたら汗で冷えて風邪ひくんでない?!
しかし床に張り付いて涼を求める吉田の、尋常じゃないほど真っ赤な顔を見ると、アイスノンの必要性すら感じます。
教訓。
ビリーエクササイズの際にはまずは冷房をオンしましょー!
 
 
【ういろうさん】
 
最近の夜光堂の流行りは外郎売り。
演劇をやっている方にはメジャーな早口言葉がギュッと詰まった口上で、滑舌やリズム読みの練習になったりします。
今まで夜光堂にはとんと縁がないものだったのですが、吉田が少し前から本格的に始めて稽古場持ち込みをし、次いで七海がハマり、兄さんは以前より空で言える事もあり、何気に流行っております。
七海は始めたばかりなので、全然遅いしすらすら言えないのですが、本人にしか解らない楽しみがあるらしく、発声の〆には、
「ふふふ〜ん外郎売るんだー」
と、吉田がコピーしてくれた台詞の紙を持ってノリノリで部屋の隅っこに行くのでした。
 
 
【そんでもって通し】
 
明日か明日かと思われていた通しが本日ババンと行われる事となりました。
場面練もまだまだザックリだし、回数は足りていないし、キャラクターもまだまだ定まっていない状態ですが、ともあれ演出判断で「トチっても何してもいいから、物語の流れ掴めやウラー!」という心意気でとにかくやってみる事となりました。
いつもなら音響さんにガッツリ入っていただいている時期ですが、今回はちょこっと状況が違うので、自分たちで音響席に走り、音を入れながらの通しとなります。
バカ通しならぬバカバカバカ通しってなもんです。
始まってみれば、想像の通り!
最近やっていなかった頭部分の段取りはスコーンと抜けているわ、台詞はポコポコ抜けてるわ、そらもうめちゃくちゃです。
まず七海、必要以上にバタバタしすぎ!
煩い!
次に吉田、頭に血ぃのぼりすぎ!
煩い!
最後に兄さん、そのキャラあざとすぎ!
キャラクターとしてナチュラルに!
三人とも浮き足立つにも程があります。(笑)
自分の事でパンパンになってちっとも相手や物語と繋がっていない。
それぞれが別の方向に向かって、えいえいと剣を突き出してるようなもんです!
しかしこの有り様は演出の責任。
お陰で何処をどうすりゃいいのか分かったので、バシバシプロデュースかけて行こうと思います。
「いや〜こりゃなんとか見れるようにせにゃな」
と、気合いが湧いてきました。
こりゃ直しでがあるぞー。
バカバカバカ通し、絶対無駄にしません!
 
 
【吉田ヨロリラ】
 
初めての通しで一番のダメージを受けていたのは吉田。
いやいや精神的にとかではなく、モロに身体的に!
常にフルマックスフルスイングなキャラクター性格に加え、常にクルクルと動き回るフットワークの軽さ、更には最も多く音響席と舞台を行ったり来たりした影響からか、終わった後にすっかり床と仲良しとなってしまい、
「こうすけ〜こうすけ〜」
ああああ〜幻見とるやないの〜。
「よちさん、稽古場にこうちゃん(よち家のロシアンブルーにゃんこくん)はいないんだよ!会いたかったら立って片付けてお家に帰ろうねー!」
「なんで今回こんなに疲れるんじゃろー…むへむへぷぅ〜」
それだけキャラクターの全部を振り絞ったのじゃろうて。
吉田のキャラクターはバカバカバカ通しの段階では、小さいわんこが常にマックスでわんわん鳴いているみたいです。
これから先、通しを重ねていけば、きっといい意味で力の抜けどころを掴むことが出来ると思います。
勝負は明日!
 
 
【さてさて】
 
明日は9月最後の練習。
10月頭に一日お休み日もあることだし、たくさんたくさん役者に課題をぶん投げていこうと思っております。
どうクリアするかは役者の腕次第。
役に立つものたくさんぶん投げて大盤振る舞いしますから、どうぞウキウキしながら拾って帰ってくださいね!
楽しむが勝ち!
ではまた明日。
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9月23日(祝)
オス!オラ七海!
今日は兄さんがお仕事終わりからの参加ということで、吉田と僕でまずは稽古開始となりました。
が、しかし!!
「よちさん、わし、ジャージパンツ忘れた…!」
七海、痛恨のジャージ(下)忘れ。
「にゃーさん、ジーンズ汗だくになっちゃうよ、なんか安いの買ってきなよー」
と、吉田のアドバイスを受け、トコトコと売り場を回るも…、
「う!ジャージがない!」
狭い売り場を埋めるのは、やはりオシャレ洋服などの売れ筋ものなのか…!
そんな僕が出会ったとある場末の特設会場。
「ほわあー!390えーん!」
ジャージじゃない…ジャージじゃないのはわかっている。
しかし、この安さ、ジャージの代用となる柔らかさ、もうこれしか僕には残っていはしまい。
七海、お買い上げ。
チーン。
こうして稽古場に戻ってみれば、吉田がノリノリで待望のビリーエクササイズを行なっておりました。
「ブィリィ〜足ツカレタヨー!」
と、キレのあるキックをしながらビリーに訴えておりました。
そして僕が買ってきたブツを見て「プスー!」。
「にゃーさんそれ、寛ぐ気まんまんじゃん!」
そう。
僕が手に入れたのは、ジャージではなく部屋着のパンツ…しかも紫と黒のシマシマボーダー柄でありました…。
本日の仕事を終えたら、部屋着にしてやるー!!!
七海、余計な買い物をする、の巻。
 
 
【殺陣つけにて】
 
本日、役者に多くのダメージを与えたのが、ズバリ殺陣つけであります。
夜光堂には珍しい動きっぱなしの元気な殺陣!
終われば、ハーハー汗ダクーな状態…は普通としても、なんだかその他に別のダメージを受けている人が…!
「ほわあ〜くらくらするぅ〜。あのね〜目が回るとはまた違ってね〜奥〜のほうがダメージ受けてるみたいなの〜。き、き、きむちわるいいい〜」
吉田です…!
吉田キャラクターの動きは、とにかく凄い早さで始終回り続ける殺陣。
元々乗り物酔いの気がある吉田(僕が初めて見た電車で酔う人は吉田です)、三半規管にガッツリダメージを受けてしまいました。
「うはーうはははー」
と、床に寝転がり目にタオルを当て、
「なんかねー視界に光の線が三本走ってるんだよねーなんだろねーコレー」
大変だ!
通常の人間には見えないものを見始めている!!
そんな吉田であるが、
「回らなきゃいいんだ。回らないで位置の確認だけしよう…!」
と、殺陣曲を何度も聞いて確認したり、
「最後にもう一回殺陣だけ!忘れちゃうから!」
と、殺陣練をリクエストしたり…。
そしてさすが吉田!と唸りたくなる一言がこちら。
「ま、やってりゃ慣れるか!」
天晴れ!
 
 
【衣装買い物】
 
ガッツリ会社仕事をこなしてお疲れ気味な兄さんを、稽古場に着くなり引っ張りたおして紳士服売り場へ。
ああでもねえこうでもねえと、衣装決めを行いました。
「なんかあれだねー紳士ものって地味だねー」
「そうだねー」
オーソドックスな紳士服売り場で、そりゃ無理だという会話をする七海と吉田。
夜光堂名物「誰かに服を持っておいてもらって離れて見る!」も繰り出し、兄さんを困惑させるのでありました。
靴下までバッチリ選んで、無事にあらかた衣装を揃えることに成功。
今回の兄さんキャラクターは、地味にカラフルです!
 
 
【稽古場小話】
 
●ちなみに七海キャラクター衣装も半分揃いました。
休日着バージョンです。
全体的にたるんたるんした格好を見て、吉田がケラケラと笑っています。
自分でも、こりゃ完全にオフだな…と思いました。
プスー。
次は仕事着を揃えねば!
 
●今回の吉田キャラクター…実はスカート衣装です。
本日より練習用スカートで稽古を始めたのですが、
「はーい、足出てますよー!しまってくださいー」
スカートだけど、動きもまた多いのです。
ペロリしないように、頑張ってくださいー!
 
●吉田が三半規管にダメージを受けて苦しんでいる頃、七海はといえば、自分の得物がビチビチと体に当たって地味に「いでっいでっ」とダメージを食らっておりました。
すんごい楽しい殺陣なのに、何故かノーダメージでは終われない…。
恐ろしい。
 
●本日も吉田が手作りしてくれているニコニコちゃんたちの仲間が増えました。
お目目が尖った黄色いボディのレモンちゃんは、初のひょろ長にょろりん系。
青いボディにぽかんと開いた口、どこを見ているか分からないお目目の不思議系は、スライム牛乳パックくん。
三角牛乳のパックの形をしています。
最初のタラコちゃんに比べると、作る度に恐ろしく精度が上がっています…!
凄い…!
 
●とあるものの外装が小道具として入り用となり、中身ごと購入した七海。
本来ならば、それを購入する人は中身こそが目的なのだが…、
「うへへ、いい外装じゃわい!」
と、外装を見て喜ぶ。
では一体その中身はどうするのか??
「うひひひひ…」
こっそり吉田のゴロゴロに取り付けるのです。
あと7個は増える予定なのに、いい加減怒られるぞ、七海!
 
 
【さてさて】
 
いつもお世話になっており、自らもお芝居に携わっていたとのことで、色々と貴重なアドバイスをくださる施設管理の方。
夜光堂のお芝居も見にいらしてくださったことがあります。
「公演いつなの?」
と聞かれたので、
「10月23日です!」
と答えたところ、
「そうかぁ…、ちょっといけないなぁ…、その時期は入院しとるもんで」
との事。
そういえば、ここのところずっとマスクをしていらっしゃいました…。
「まぁでもね、また戻ってきますから」
と力強くおっしゃっておられたので、今度はきっと次の演目の練習でお会い出来ると思います!
僕らもまずは10月公演、頑張らねば!!
明日は最後の場面まで場面稽古を進めます。
バカ通しまで行かなくとも、半通し・半通しぐらいまで行ければいいな…!
ではまた明日。
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