オス!オラ七海!
ところで只今雪がめちゃめちゃ降っておるのですが…!
というか風にのってバンバン舞ってきてるんですがー!!
ほわさん物語、冬の物語にまさにぴったりな空模様…なのはいいけれど、何も荷物を抱えて稽古場ゴロゴロ移動の日にこんなに降らんでもいいじゃないですか…!(爆)
ほわわんと眺めているのには大好きな風景ですが、出来ればぬくぬくのおうちでゆっくり窓から眺めたかったなぁ。
っていうか昨日の朝見た天気予報じゃ、南部に雪の予報なんぞ出とらんかったのにー!!
みんなに、
「稽古場まで乗り合いタクシーしませんか??いや、みんながイヤだと言ってもオレは乗る!一人でものるぞウラー!」
と相談してみたいと思います。
ん??相談か??
超時間練習になると、稽古場に入り浸りになるために、朝一とヨルオソの天気しか分からなくなってしまいます。
今これだけゴーゴー降っている雪が、稽古終わりで帰る頃には一体どうなっているのか…。
ゴロゴロを引くのに不便な事になっていないことを切に願っています。
あとは、運動するために普通にスニーカーはいて来ちゃったから、地面が凍らないといいなー!
…と思いながら稽古場最寄り駅に辿り着いたら…。
「晴れちょる!!(驚)」
雪が降っていない方面からやって来た吉田はポカーン。
雪がバンバン舞っていた方面からやって来た内山は、長傘にカッパを持ってきておりました。
本当に雪雲の切れ目ってあるものですね…!
結局タクシーは使用せずに荷物を運ぶ事が出来ました。
良かった良かった。
【通したかもよー!】
ザン!!
なんと!!
本日、一発目の練習メニューは…通し!でした!
「各々台本を持って集合〜!」
と、演出に呼ばれる我々。
台詞も段取りも深みを追求する時期だというのに、何故に今台本持ち寄りなのか。
考えられるのは、
「みんな最近あまりにも芝居をすることに慣れて、台詞や物語を雑に扱っておる!もう一度初心にかえって台詞を心に染み込ませるんだ!」
と怒られるか、もしくは…。
「はーい。じゃあ通しを行いますので…」
デター!!
通しのための音響チェックだあああああああああー!!
音響の常世田ねぇさんに入っていただく前には、役者たちが自分の出番ではないところ、もしくは舞台上にいても台詞や動きがないところで、音響操作を行うのです。
混乱を避けるため、事前に
「このシーンのこれは誰がインする」
とか、
「ここの上げ下げは誰誰が行う」
などの打ち合わせが必要になるのです。
そんな段取りをウラっと打ち合わせして、いよいよ現場が慌ただしくなります。
「うおー!小道具は揃っているかー!」
「ちょっと音響のチェックを!」
「え??最初どっちから板付けばいいかな?」
「おっと衣装を着る前にトイレに行っておかねば…」
などなど。
こうして行なった通し、台詞を吹っ飛ばしたり、言い回しが分からなくなったり、初めての舞台裏行動に七海がオロオロしたり、内山が鬼気迫る形相で複雑な音響操作を行なったり、吉田の動きを封じるアイテムが登場したり…、
「やはり通してみないと問題は浮かび上がってこないものだ!」
と、一堂実感いたしました。
また、段取り的なものとは別に、キャラクターとして今までブツブツだったものが一連に繋がり、次々と起きる出来事に新たな気持ちの発見をしたりいたしました。
テンポが悪いし、裏も表もわちゃわちゃしていたけれど、こうして通しでしか見つけられないものは確かにあり、それを更なる深みとするために大切にしようと思います。
これから常世田ねぇさんが入り、音響をお任せすることにより、物語やキャラクターに集中する通しが可能となります!
まだまだ色々なところがわちゃわちゃしている状態が、どんな風に手触りのいい上質で優しい物語へと昇っていくのか…。
ここから先が踏ん張りどころ、更なる努力のしどころ、職人技の見せどころ、夜光堂らしさの上乗せどころです!!
まだまだ前へ。
もっと先へ。
【夜光堂流行語大賞】
ここのところいつも、演出吉田と内山は、役づくりについて難しい話をしております。
そんな真剣な空気の中、内山の口からとんでもないいいまつがいが飛び出したのです!
キャラクターを演じることについての気持ちの持ちようなどについて話していた時だと思いますが、内山は役者としての自分が、
「気張っている」
「力んでいる」
それを取り払うことをやってみた…という事を言いたかったのです。
そんな内山の口から出てきた言葉は、
「きばんでいる」
…!!
黄ばんでいる!?
長いこと日光に当たったのか、それともオモラシ的な何かか…!?
すっかりその言い回しが気に入った吉田は、
「確かにちょっと黄ばんでたり(=気張ってたり)するよね」
と、早速使用。
更には「黄ばんでいる」よりももっと状態が悪いものとして「茶ばんでいる」という進化系を産み出したのです。
「君の気持ちは黄ばんでいる!!」
うん。
確かにダメ出しっぽいニュアンスだ!!
内山には、ほわさん物語時期・夜光堂流行語大賞を授与したいと思います。
【稽古場小話】
●本日の通しで、七海はひとつ小道具を持って出忘れました。
「ちょっと待っていてください」
のしのしのしと退場。
小道具を持って優雅に戻ってきました。
いくら優雅に戻って来ても、持ち忘れはいけませんよ柊さん!!
●本日の通しで、床に置いた小道具がひとりでに動くというミステリアス現象が起こりました。
ただ単に、球体がツルツルの床をコロコロと転がっただけなのですが、なんせシリアスな場面で、他に動きのない静かなところで、ゆうに30センチはコロコロしたらしく…。
それを見つめていた吉田が、思わず顔をにやりとさせていました…。
うーむ。
完全なる球体ではなく、角を付けねばならんか!
【来週は】
いよいよ音響の常世田ねぇさんが稽古場入りいたします!!
通しは行いましたが、まだキャラクターと添うための旅は続いています。
限られた時間を大切に、物語とキャラクターへと向き合っていきたいと思います。
また来週!