超時間練習も開始から早1ヶ月を迎えようとしております。
『9時〜21時(時には22時)で練習をしています』と言うと、大抵の方は『そんなに!』と目を剥かれるのですが、実際にやってみると…案外あっという間です。
会社にいるときはやたらと遠くに感じる17時(私の終業は17時半ですが)が、割とすぐにやってきます。
動き回ってるから?
一方、(個人的に)困るのは…1日4食になることです。
朝(家)食べて、昼(稽古場)食べて、夕方(稽古場)食べて、夜(家)に食べて…。
イーナの衣装がゴムウェストでほんとに良かった…!
ってなわけで、本日も帰りにコンビニで購入した、“かしわめし+鶏天弁当”をむしゃむしゃと食べながら、びゅんびゅんスピードだった稽古のあれこれについて、お話させていただきたいと思います!
【お久しぶりのビリー隊長】
本日のウォーミングアップは、お久しぶりのビリーエクササイズ。
『体力もつきますからネ!』という、演出の言葉に、「しまった!」と叫ぶ私。
「…ヒールしか持って来てネェ!!」
いや、あの、衣装で履く靴に慣れようと思って。ここんとこ、ウォーミングアップは稽古場の隅から隅を往復するウォーキング系だったので。
仕方ないので靴下も脱いで裸足で挑むことにしたのですが、ふと見れば、横山氏も裸足…!
そうだ、彼も衣装の革靴しか持ってきとらんのだ!!
仲間を得た嬉しさに、思わず私が口走った一言が…。
『良かった〜、よこっちもハダカじゃん!』
横山氏はニヤリと笑い、
『…脱ぐかい?』
いやぁぁ! ハダカでエクササイズって、どんな新世紀のアダムとイブなのっっ!
と、まあそんな感じで久しぶりに(着衣+裸足で)挑んだビリーエクササイズでしたが、相変わらずビリーは案外何もしちょりませんでした。
『詳しいことはシェリーに!』っちゅうて、丸投げしちょりました。
そして、ウッチーこと内田氏は、弱点のわき腹を無防備にさらし過ぎだ! と思いました。
思わず突っつきたくなるじゃないか…ねぇ?
(そのように思う者が後をたたなかったため、ウッチーは色んな手にわき腹を突かれて悶絶、人の倍動き回っていた…合掌。ちーん)
【壊れかけのれでぃお】
思春期に〜♪ しょおねんから〜♪ 大人に変わるぅ〜♪
稽古場に壊れかけのラジオが。
夜光堂備品か?!
はたまた、小道具か?!
いやいや、メンバーたちの発声です!
先週行った初通しの際にどうにも活舌(滑舌)がアレでソレな場面がござる…! ということで、実際の台詞に則した強化メニューを! という演出のリクエストにお答えして、活舌隊長こと吉田さんが考えたのが、この…『台詞のスピードを変えて話す』というもの。『できる限りゆっくり!』と言われれば『わ〜た〜し〜は〜きょ〜お〜』と喋り、『速く!』と言われれば、『私は今日!!』と、ぺらぺら喋るのです。
スピードに乗せられなかったり、やたらと走ったりする台詞は己の苦手な部分なのである…! というのは大変に理にかなったものであると思います。
かくして、稽古場では“慌ただしい留意(デフォルトはおっとり)”や“のんびりした二夜ノ先生(デフォルトはぺらぺらぺらり)”の台詞回しが響き渡るのでありました。
『そ〜う〜だ〜ぞ〜。りゅ〜う〜い〜』
『は〜〜い〜〜。せ〜〜ん〜〜せ〜〜い〜〜〜〜!』
『どうかな、留意!』
『素敵です! 先生!!』
聞きながら…やりながら…思うのです。
「このラジオ、壊れてる! 回転数おかしい! 誰か直して!!」
なんだかね、「奇妙な空間に迷い込んだ…」そんな気分になるのです…。おかげで、“正しい台詞スピード”を見失う私…。
まあ、そういう、感覚の馴染みの不得手は置いておいてですね、発語ひとつひとつを意識するには有効な方法であったと思います!
と、ここまで書いて気づきましたが、ラジオで狂うのは“周波数”であって、“回転数”ではないことに気付きました。
でも、面倒だ〜か〜ら〜直さないっ!!
【2回目の通しをしたよ!】
音響担当の常世田さんの到着を待ち、本日も、通しを実施!
と、いうわけで、そこで巻き起こったあれこれをご紹介!
●先生の“気品”
=シャツの裾、らしい。現在、仮衣装。シャツの裾がちょっと短め。故に、アグレッシブな先生をやっていると、インした裾がアウトになってしまう。
そこで先生は…。
「ちょっと待て! 今、“気品”を調えるから…!」
と、アドリブをかまし…うんしょうんしょとその場でシャツの裾をインさせていた…!
●3年ねばったり、穿ってみたり?
珍しく吉田さんが噛んでしまったのだった。
“椅子”と云うべきところを“石”と言ってしまったのだ!
そんなところに座ったら、お尻は痛くなるわ、冷えるわ、3年経ったら穴は空くわで、大変なのである!
言い直してましたけど。
音きっかけ直前だったので、キューだしの七海さんと音を入れる常世田ねーさんが、あわあわっとしてました(笑)。
しかし、先生は超〜然〜♪
さすがです、先生!(留意風)
●わたしのぱん
舞台で使う小道具の代理品に、明日の朝食べようと思って買っておいたパンを貸し出した。
劇中で封を開けて、2つに割られた…!
いや、全然、問題ないけど。
「あ、内山くんのパンだったの? ウッチーさんのパンかと思って食べるの遠慮したのに」
あ、そうだったの。食べて良かったのに。
「そうだよ、兄さん(横山氏のこと)に「(劇中に)割っていい?」って訊いたら、「うっちゃんに訊いて」って言ってた!」
…訊かれてねぇよ?
「反対手(七海:上手、内山:下手)にいたから!」
あ、なるほど…!
割られたパンは、内山が翌朝、美味しく頂きました!
●にゃーさん
にゃーさん、と言えば、吉田→七海の呼び名であるが。
芝居後のダメ出しの際、吉田さんがあらぬ方向を見て「にゃーさん、今の指示を覚えておいて…」と呟く。
長い出番で疲れてしまっているのか? と思い、「七ちゃんあっちにいるよ、みちこさん…」と指差したところ、「…うん…。よろしく、にゃーさん…」とやはりあらぬ方向を見ている。
更にその後、七海さんが「明日、このシーンを確認しよう…。にゃーさん、覚えておいて…」と依頼しているのを目撃…!
いるのか、この場に!?
記憶・記録係的な人物、“にゃーさん”が!?
ならば、私も頼みたい…!
「にゃーさん、今日、私についた修正点…覚えておいて…」
稽古が終わった後、舞台美術のペンキ塗りと、面取り、ヤスリ掛けをしました。
明日は朝一でペンキ塗りとニス塗りに着手する予定。
終わった後、ウチに持って帰って何か…(具体的には思いつかん)利用できないだろうか…! と思ってしまうほどの出来です。(完成予想図を見るに! まだ、パーツの状態なのだ、うひひ)
明日は通しを2回行う、という予定が演出から発表されました!
4食バッチリ食ったことだし、エネルギーに変換して頑張ります。