稽古場より徒然なるままに

10月21日(日)
 あああ、当たっちゃったねェ・・・。
主に練習日記の執筆を担当している以上、どうしたって避けられないけれども。交互に書いているし、他の人が書くこともあるから・・・もしかしたら・・・と思ってましたが、やっぱり私でしたね・・・って何をゴチャゴチャ言ってるのかって言えば、ついに! 我ら夜光堂は、第13回目の本番を来週28日に迎えることとなりましたワケで・・・!!
つ〜ま〜り。これが、今クール稽古、最後の練習日記になるわけで・・・。
稽古帰りは何となくセンチメンタル。
「最後の稽古が・・・」
「終わったネェ・・・」
いやいや、ひたるのは全てが終わってからにいたしやしょう。来週に向けてひたすらに・・・歩め、歩め、夜光堂・・・!!
と、言うわけで、本日の練習日記です。内容はいつも通りです(笑)。
 
 
【・・・あの娘!!!(白目を剥きながら)】
今日も基礎練でビリーのエクササイズをやりました。
うるさい、しつこい、と思われるかもしれませんが、言わせて下さい。ちょっとずつ出来るようになっているのが本当に嬉しい!!! 言わずにはいられん!! 数週間前の練習日記を見てくださいよ。『内山は複雑なコンビネーションになると変な振りを踊って誤魔化してる』って書かれてるんですよ! その私が・・・まだ、「??」なものがいくつかあるものの、まごつかなくなってきてるんですから、継続ってスゴイ!!! ま、出来るようになってもちっとも楽じゃないんだけどね(笑)。
今日は、図らずも全員が参加いたしました。常連の七海さん(もう、そろそろ違うメニューをやりたいのではないか?! ここ数週間付き合せて悪かったな・・・)でしょ〜、私でしょ〜、体調不良気味の師匠(=吉田さん。先日私にビリー指導をしてくれたから)も、「んあ〜」って言いながら参加。いつもはこの時間、竹刀を振って妄想試合をしている竹原くんも参加。(この書き方だと遊んでるみたいだな・・・。違います。大変ストイックに身体を動かしています)
稽古場にあったちっちゃい鏡を見ながら、レッツ・エクササイズ!!
師匠と七海さんは、明日からでもビデオに出演できるくらい各メニューに精通してるんだけど、竹原くんはこのプログラムやるのがほぼ初めてだから、大変だろうな〜と思った。
心配しながら、鏡を見た。
・・・ついて来てた。
さすがに、余裕で・・・ってわけにゃいかないみたいだったけど、少なくとも「??」になってやることを見失ったりはしてなかった。
なっ、何よあの娘(三十オトコですが?)!!! 生意気だわッ!!!!! 
もう、竹原くんなんか、“ダンスが苦手チーム”には入れてあげないっ! ぷいっ。
(次回の吉田作品にダンスがあるのかないのか・・・気になって仕方ありません。因みに今回、私にはあります。まぁ・・・観に来てくださいよ)
 
 
【28日は天皇賞、ですが。】
「最近、調子は如何ですか?」と尋ねたら(メールで)、“アルバイトの照明業が忙しくて本業に精が出ません”とお答えになりました・・・。
誰が?
佐藤さんが!
序文にて「内容はいつも通り」と申し上げましたが、“いつも通り”じゃ済まない、イベントがありましたよ、そう言えば今日は!
夜光堂の公演を、いつもステキな光で彩って下さる、魅惑の照明さん、佐藤さんの稽古見の日なのでした・・・!!
佐藤さんは毎回、こうして本番前に1回か2回、通しを見て、公演前日のゲネプロやシュートの日に「うわぁぁぁぁぁ・・・!!」とメンバーのテンションが上がりまくるステキな照明プラン(&オペレーション)を見せて下さるのです。
そんな佐藤さんがお好きなのは「株」と「競馬」。
「照明は副業で、本業は株と競馬・・・」と言って憚りません。
「夜光堂の公演のときはいつも負けるんだよね」ってこないだ言ってました。確かに、調光ルームで競馬新聞を読むお姿を良く見かけます。
今月28日は・・・天皇賞ですから・・・本業(?)に精を出す佐藤さんにお目にかかれるのかもしれません・・・。
 
 
【意外な所から・・・】
この日も超多忙の佐藤さんは、夜光堂の稽古見を終えた後もご用があるとかで、メンバー一同、無駄なく時間を使うべくおおわらわ。
いつもなら、本番同様のスケジュールで13時に1回、16時半に1回、と計2回の通しを行い、客いれ音楽なんかも本番同様開演の30分前から流して・・・という形で稽古を実施していたのですが、今日は佐藤さんの入りが13時だったので、少々変則的でした。
まず、吉田さんから今回の舞台の形やら仕掛けやら装置やらの説明。
入れ替りに演出・七海さんが台本片手に場面ごとの暗転明転、大まかな希望の伝達。
その間に手の空いてる者は衣装を着替えたり、小道具を設置したりして、すぐにでも通しを始められるように準備。
割と手際よくコトが進み、その時、時計の針は13時40分くらいを・・・差していました。
そして、時計を見ながら告げた、演出の
『それでは・・・ちょっと慌しいかもしれないですが、客入れナシで13時50分から通しを始めたいと思いますッ!』
という言葉に。
「えええええ〜っ?!」
と真っ先に答えて焦った様子を見せたのが音響の常世田ねーさんだったのは・・・なかなか面白かったです・・・。
そうか・・・ねーさんは、客入れ音楽を入れるところから始まるんだもんね・・・。
大抵の場合、こういうときにオタオタするのは私と相場が決まっておりますので・・・。何か新鮮な気分でした(笑)。
 
 
【そんな訳で最後の通し】
だったのに、間違えた!!
内山、最後の通しに、思いっきりトチりましたぁぁぁぁ!!! ありえない!!
だ、誰かに「うん、でも大丈夫だよ!」って言って貰おう・・・!! と思い、近くにいた演出を捕まえて、思い切り甘えてみる。
「七ちゃああん、七ちゃああああん、トチちゃったよぉぉぉぉぉ〜!! 最後だったのにぃぃぃ!!!」
さぁ、来い、七海!
あまぁぁぁい言葉で、どーんと、私を励まし、慰めてくれ!!(←何様?)
返って来た反応は・・・実に予想外でした。
「あーららー。最後の稽古だってゆーのにな〜。どーすんだろうね。あ〜ら〜ら〜」
七海さんは、歌うようにそう言いながら、私の前からどんどん遠ざかっていったのです・・・。
ま、待って!!! ・・・置いていかないでぇぇぇぇぇ!!!! 放置はやめて、放置は!!!!
これはきっと、“本番でミスをしたとき、周囲に出来るのはフォローだけだ! 実際に立ち上がることは貴様自身にしかできんのだ!だから、ここで甘えを覚えるな、内山よ! 自分の力で立ち上がれ!!!”っつー演出からのメッセージなのかもしれないナ〜なんて思ったり思わなかったり(笑)。
八千役の吉田さん、クライマックスのシーン褒められてたよね! 確かに今日はいつもに増して迫力あったもんね! 本番はあのシーンを正面から見られなくて残念!!
水蜘役の七海さん、人に感じやすいそのキャラクター、とっても素敵・・・! きっとまたお客さんを魅了するんでしょうね。額に汗するアナタがとっても好きです。
瓢箪爺な竹原くん、同い年の筈なのに、舞台で見ると本当に年の功みたいなのを感じてビックリするときがあります。キャラクターが・・・降りてきたんだね! 良かった!!
一二三くん、アナタとの付き合いも、あと1週間。楽しかったね。ありがとうね。本番もよろしくね・・・!!
 
 
どうしたってセンチメンタルにならざるを得ない、最後の練習日記です。。。。
10月28日(日)。1日限りの公演です。開演は13時からと16時半の2回です。
お時間ありましたら、是非とも、門前仲町まで足をお運びくださいませ。
ありがとうございました!!! そして、本番よろしく!!!!
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月20日(土)
  朝起きると、会社携帯に着信あり。
 あせって電話をしてみたところ商品の不足でトラブルが起きているとの事。
 必死になってあちこちに電話をし、どうにかトラブルが収まったのが11時頃。
 これは、稽古に既に遅刻はしているが、通し開始時間にすら間に合わない最悪の遅刻だ。
 七海さんに電話。事情を説明。
 「すみません、トラブルでまったく動けない状況で。これからいっても間に合わないので通し時間を遅らせてもらえませんか?」
 「それは出来ない。」
 「・・・・・」
 15分に及ぶ沈黙の後、僕が発した言葉
 「・・・何とかしてみます」
 すでに時計は12時近く。何をどうしたものか。
 ・・・ってところで目が覚めた。
 「良かった、夢か。。。いや、でも30分くらい遅刻確定じゃ。」
 結局予定時間に間に合わず、挙句、電車を乗り間違える。そんなドタバタ続きの稽古最終週。
 来週はいよいよ本番だ。
 大丈夫か僕。
 
 
【ルネッサ〜ンス】
 通し稽古も繰り返し行っていると多少は余裕も出てくるもの。
 楽しいシーンはより楽しく、シリアスなシーンはよりシリアスにとそれぞれ試行錯誤しております。
 まぁ、基本お笑い好きの夜光堂。
 楽しいシーンにネタを入れることにも余念がなくなります(変な日本語?)
 爺の一言など色々ありますが、めくるめく笑いの宝庫は一二三の登場シーン。(お楽しみ下さい!!)
 トラブルから狙いまで、様々なバリエーションが出尽くしたと思っていました。もう笑うことは無いと思ってました。
 が、まだまだでした。
 今まで出たこと無い言葉、それが
 「るねっさ〜んす」
 髭男爵ですよ。ワイングラスを片手に漫才やら一言ネタをやることでおなじみの。。。。あれ、ご存じない?
 髭の方はタキシードにシルクハット(だったと思う)、相方は全身緑の服を着ていることでおなじみの(おなじみか?)
 そんな全身緑の相方と自分がリンクしたらしくとっさに出た言葉だそうで。
 その後、事あるところで、「るねっさ〜んす風に言うと?」などのめちゃ振りが出るくらいのヒット作でしたね。
 (あっ、ここで書いちゃうと本番で出せないですね。ごめんなさい。)
 
 
【ダメをだす】
 通しが終わればダメだしタイム。役者一同緊張の一瞬。
  「えーと、内山君、衣装がぴろぴろしたりするので気をつけてください」
  「はい、気をつけます。」
  「竹ちゃん、おじいちゃんはもっと、ゆっくり目の口調で」
  「はい、がんばります。」
  「えーと、内山君、バンダナの巻き方が変です。せっかく切ってきた髪を全部しまわなくても良いです」
  「すみません」
  「吉田さんは斬りのタイミングを合わせるように」
  「はい、がんばります」
  「あっ、内山君、かばんが肩から滑り落ちるのは面白かったですが、シリアスなシーンなので気をつけてください」
  「舞台の外なので、問題ないと思ったんですが」
  「そういうことでなく!!」
  「すみません」
 あれ、うちやまさんに対するダメだしって、笑に関すること多くない?
 お笑い芸人か!!
 
 
【人を斬る】
 ちょいちょい練習日記に出てきますが、吉田さんは人を斬りたがります。
 斬るチャンスを狙ってます。
 最近は、いつもの動きの段取りを変えてまで、皆の裏をかいてまで、斬ることに一生懸命です。
 なぜ、本気で狙う!そんなに斬りたいのか!!等の演出の注意を喜びに変えて?
 今日も今日とて命を狙う。
 そして、本番を8日後に控えた今日、とうとう、さじを投げられました。
 爺、斬られました。
  「いやぁ、もうそんなに斬りたがってるんだったら本番までに斬らせてあげようと思って」
 演出やさしい。でも、爺びっくり。
 
 
 いよいよ明日は稽古最終日。
 照明の佐藤さんもやってくる。
 では、明日の内山さんにバトンタッチ
 ありがとうございました。
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月14日(日)
 

この日の稽古はちょっと変わったところで行われました。
いや、変わったところって云っても“河原”とかそういう意味じゃないんです。(『やっぱ、河原で稽古とかすんの?』って偶に聞かれますが、そういう劇団は滅多に・・・ないと思います、実際問題)
普段利用している葛飾区の施設がどぉぉぉしても空いておりませんで。色々奮闘した挙げ句に・・・やっと見つけた施設は江戸川区。最寄り駅は新小岩。
夜光堂の人間、誰も生活圏にない。降り立ったこともない、ここまで来るルートもそれぞれ全く違った路線、そんな場所。
いつもの感覚で稽古着(長袖Tシャツ+ジャージ)でお昼を買いに出ようとしたら、七海さんに止められました。
『待て、皆、ここは他所の地だ!! だから・・・着替えて・・・せめてGパンに履き替えて出掛けようではないか!!!』
何てお行儀がいいんだ!!
そんなこんなで夜光堂稽古出張編!?(いや、やることはいつもと同じですが)本日の練習日記です。
 
 
【その時、師匠は片手を挙げて・・・】
「んあ〜」と云った。
世間ではもう、それほど騒がれなくなってきましたが、夜光堂では変わらずビリー隊長のエクササイズが熱い!!
「ついていけないからなぁ・・・」と云いながらも、結局、今日も参加しました、私。
だって前の日に、七海さんに聞かれたんだもの。
「うっちゃん、明日は何ビリーにする?」
「・・・え、あ、今日やったのと同じ奴・・・?」
「おっけー!」
無意識に答えてしまったが・・・そこに「やるのかやらないのか」という選択肢はないの、七ちゃん!?
しかーし! この日の私はひと味違ったのだ!! 何故なら、昨日、吉田さんが、マンツーで私がどーしてもできなかったコンビネーションを「こーして、あーして、こーやるんだよ〜」って分解して教えてくれたお陰で、結構、動けたのです! それでも、「ナニ!?」ってなる場面もあるんだけど、すごい進歩。おかーさん、あたし、何か、結構、出来てるよ!!!!
「できてるじゃん、うっちゃん、すごいすごい!!!」と七海さんにも誉められ、大分ご満悦。(しかし、彼の人が幼児教育学科出身であることを忘れてはいけない・・・と思ってしまう大人の嫌らしさよ・・・)
こりゃあ、お礼を言わなきゃならんぜよ、と興奮気味にピョンピョン跳びながら、吉田さん(体調不良気味にてエクササイズ自粛中)のとこに走り寄る。
「ししょぉぉ〜(師匠)!!! 私、やりました!! 師匠のお陰で、エクササイズ、ついていけてたッス!!!!!」
感涙に噎びつつ、流れる汗をまき散らしつつ、暑苦しくもお礼の言葉をくどくどと並べる私に向かい、師匠=吉田は、片手を挙げて一言、「んあ〜」と。 So cool!!!! 温度差が切ない!!!
私の師匠は、どうやら老師様のようです。。。
 
 
【慣れないから色々ある。】
前述したように、この日の稽古場は初めて使う所でした。
鏡もあって・・・広さもそこそこあって・・・角部屋で・・・室内の飲食OKで・・・まぁ、そう悪くない稽古場ではあったんですけど。
変わってた。ちょっと変わってた。何が変わってたかって・・・。
やたらと反響する。
声が・・・室内に滅茶苦茶反響するんですよね。皆様に分かりやすく申し上げますと・・・お風呂場みたいな感じ。お風呂場って声がわんわん反響しますでしょ。あのイメージ。
発声の時は、「あははは〜。面白ぇ〜」とか言ってる程度だったんですけれども、実際、「さぁ、通し稽古開始!!」ってなって、オープニング音楽が流れ(これは聞こえ方が特に気になることはなかったんですが)、八千役の吉田さんが発した最初の一言を聞いて。
『か、神の声!?』
ってね。本気で思いました。吉田さんが八千役に邁進するあまり、神様発声(ナニそれ)を身につけたのかと! もうね、すんごいんだから。天から声が降ってくるんだから!! それはそれは厳かでした・・・。
いや、シリアスなシーンだったらいいんですけど。ネタシーンも全て厳かな声に変換されちゃうのね、この部屋。そんな中で芝居をするのはとっても不思議な感覚でした・・・。
更に。特に防音加工がされてない施設だったので、外で遊ぶ子供たちの声、上の足音なんぞが、びみょーに聞こえてくる。
「た〜けや〜、さおだけ〜」「きゃっきゃっきゃ!!!」「ドレミファソラシド〜♪」etc,etc・・・。
いや、芝居の稽古だって出す音に関しては相当なもんなんで、「五月蠅いんですけど!!!」みたいなことは決して言える立場じゃないのですが、ずーっと防音された隔絶した部屋で稽古していたもので、とても新鮮。
でも、16時半の通しを終えて、後片付けをしていたときに、『わた〜しの、墓のま〜ぇでぇぇぇぇ〜♪』と大分、無理目のソプラノ声が聞こえてきたときは、「・・・通し中じゃなくて良かった・・・」と思いました・・・。そんな無理なキーで歌わんでも・・・。(ほとんど悲鳴)
しかし、恐らく隣の部屋を使っていた“鉄道模型研究会”の皆さんは、漏れ聞こえる『運命!!!』とか『柱が!!!』とか『酒は飲んでも飲まれるな!!!』とか『水蜘さぁぁぁん!!!』とかの声を聞きながら「・・・ナンだろうね」「ナンでしょうねぇ・・・」と思っていたに違いなく。でも、苦情言われませんでしたねぇ・・・。
ああ、ここはきっと全ての団体が「お互い様!」と思いながら共存してるんだな・・・って思いました。
あと、床にとっても丁寧にワックスが塗られていたらしく、衣装として足袋を装着していた吉田さんが何度かつるっつるっ滑って、難儀していたのが非常に気の毒でした・・・。
 
 
【役者たるもの!】
舞台上で何が起きても冷静に対処する度量がなくちゃイカン!
そう、いつだったかの公演時、本番中に箱馬(舞台を支えてる足)が壊れて中央がべっこんだとき、何食わぬ顔で段取りの場所を変えてみせた七海さんのように! はたまた、舞台上に卵雑炊が飛び散ったときに、さりげなーくその場にあった手拭でささっと拭い、パンチカーペットへの被害を最小に抑えた吉田さんのように!!
私は本番が好きだが、本番に強くはない。
ハプニングにも弱い。
今日、通しの最中に小道具のカバンを開けたら・・・その場面で使う小道具と一緒に・・・お昼に買ったおやつが入ってた。
なっ! 無論、私にそんなものを仕込んだような覚えはなく。どうしてそこにそんなものが入っているのか分からない・・・!!
答えを求めて辺りを見回すと・・・。皆がニヤニヤ笑って私を見ていた・・・。
デカ長!!! そ、組織ぐるみの犯行ですッ!!!! (夜光堂メンバーだけならともかく、常世田ねーさんも加担)
いや、まぁ、大したこっちゃないですよ。だいじょうぶ、だいじょうぶ、この程度はお茶目で可愛い悪戯。んも〜う、しょうがないわね、皆!! あとでお仕置きだゾ!!!
と・・・思ってたんだが。
最初にビックリこそしたものの、その実、冷静なつもりだったのだが。
その後、思いっきり、台詞を間違えた。
「だって!!!」って言わなきゃならんところで、「しか〜し!!!」って言った・・・。
いや、意味的には大して違いないんだけどさ・・・。
「しかし!」って八千さんの台詞なのね。
一二三が「だって!」、八千さんが「しかし!」って同時に言う・・・気が合わないのにそんなとこだけ息が合う・・・っつーのがキモな場面だったわけで。
かなりダメっぽかった・・・。
夜光堂の皆さん・・・。
内山になんか仕掛けるときは・・・気をつけろ!!!
 
 
本番まで残すところあと2週間・・・。稽古数はあと2回に迫ったわけで・・・。
来週はいよいよ最後の稽古! 最後の練習日記!!
八千さんを水蜘さんを瓢箪爺を一二三くんを早く見て欲しいような、まだまだ私だけのものにしておきたいような(・・・お前のもんじゃないよ?)、複雑な気分でおります。
しかし、やるからには、どかーんと劇場でお会いしたい。これを読んで下さってる皆様とくまなく劇場でお会いしたい。
握手のお求めがあればしてもイイ!!!(でも、多分ない!!)
お時間、ご都合宜しければ、28日(日)、門前仲町に足を運んでみて頂けないでしょうか・・・?
チケットまだ間に合います。何卒、よろしくお願い申し上げますっ!!!

| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月13日(土)
 10月ですね。10日ほどたっていますけど。今月28日が本番なのはさることながら、それ以上に今年も残り2ヶ月程度なのがびっくりですな。
「20超えて働き出したら一年が早く感じるようになるぞ」と父に言われて12年。
「30超えたらもっと早いけどな・・・」と言われたことが実感できる歳にもなりました。
かといって生活は特に30代っぽい事もなくただ体力に衰えのみが30代を実感する新人堂員竹原が、練習日記勤めさせていただきます。
(いや、言うほど悲観するような生活でもないですがね・・)
 
 
【眠たいさー】
3日連続、千葉!滋賀!!佐賀!!!。は、ラー○ンズ(カタカナだったかな?)のネタですが、三日連続で午前五時ごろの電車に乗る生活をやっておりました。
仕事でビックサイトに連日通ってたのでね。
3日間は結構しっかり起きることが出来たんですが終わったとたんに疲れが来ましてね。
おきられなかったさ。ゆっくりめの稽古参加時間にしたにも関わらず遅刻。。
ごめんなさい。
無理せず、滋養強壮剤的なものを飲んだほうが良いのかとドラッグストアー内で考える僕です。
(なんか飲んだら負けなきがしてるんですよね)
 
 
【通すべし】
そりゃぁもう、通すのみですよ。
 より本番に近い状況でやりますから公演当日の実際の客入り、本番、客だし時間にあわせてシミュレーションしております。ですが、今日はちょいとイレギュラー。
 常世田さんの甥っ子さんが運動会(がんばったかーい。楽しかったかーい)の応援でちょいと遅めのスタート(ほのぼのしますなー)。
 さぁて今日の困りごととは・・・
 
 
【怪奇小作戦】
今日の稽古場は亀有にある某スーパーの8階。9階にはホールを構えていて、楽屋とかが 八階にあるので出番前の人たちがたむろってます。(それが前回の「緊張するわー」等と いってたおばちゃん達だったりするわけで)
今日はどうやらフラメンコ。
派手な衣装を翻し、廊下で練習するのを「邪魔だにゃ〜」と思っていたのが駄目だったのか。
通し一回目。
音に合わせてひざまずく者たち。ええ、リズムとか音にあわすとか苦手な子たちがいますから、「あぁーずれちまったなー」と反省。
・・・終了・・・。
「音がコモってた感じがしたよねー」 (何?)
「というか、スピードが遅くなってるんだよねー」(そうだったのか)
えー、絶対自分が全てを間違ってるに違いないとしか思ってませんよ。
だって、あってたためしがないもの(泣笑)
それはそれとして、今まで無かったのにこんなことがおきた事が問題だ。
MDか、ディスクか、ミキサーか、原因は一体。かわるがわる音の出るものを持ち出しあっちこっちで響かせる。
あれ、ここの場所では普通だぞ。50cmずれると・・・だめだ。
不思議な現象に立ちつくす夜光堂。様々な音が鳴り響く稽古場。そして、地響き・・・地響き?
上の階ではフラメンコの発表会が開催中。その足音が振動となって、稽古場に何かの影響を及ぼした、という事で解決。
信じるか、信じないかはあなた次第!
(ちなみに二回目の通しは直ってました。でも、フラメンコもやってました。あれ?)
 
 
【はずれなし】
崩れ落ちたなー今日も。内山さんはすごい。
いや、噛むとか、いい間違いとかは絶対あるんだし、真面目にやってるんだし笑っちゃいけないとも思うんだけどね。
なぜか、ヒットするんですよね。
ちなみに今日は
○ 困ります → ×困んます
関西系の方言になってることが面白いのかね。
たんなる噛み間違いではなく、何かその先を想像できるような間違い、きっとその想像の部分に笑いが起きるのではなかろうかと、思ってみたりする。
あと、タイミングかな。
 
 
本番までほんとあとすこし。
徐々に、徐々に。固まってきております。
ぜひ、皆さん、28日劇場にお越し下さい。
面白いですって!!。
 
ありがとうございました。
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
稽古場写真「10月8日衣装あり通し その2」
 



























| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
稽古場写真「10月8日衣装あり通し」
 




























| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月8日(月)
 3日間やったら、なんかビリーのことが分かってきた。
ビリーの可愛い生徒として、難しいコンビネーションは無理だけど、『ダボー!!(訳:倍の速度で!)』に着いていくのは無理だけど、たまに左右が分かんなくなるけど(出来ないことだらけじゃん)後ろでお豆のように「ワンツーワンツー」言うのも悪くないかナ・・・なんてね、甘いことを考えてみたりもしたわ。
鏡に映る自分を見るまでは。
あれ、今はジャブっつーか、こう・・・腰をひねってパンチを・・・する時間のはずなんだけど・・・鏡に映る私、どうみても太鼓を叩いているのな。エクササイズというより、“祭りの稽古”なのな。それも、「子供太鼓」ね。腰とか全然入ってなくて、「やぁ! やぁ!やぁ!」みたいな。おばーちゃんが「あらあら、タカシちゃんかっこいいわね〜」って言いながら寄って来そうなね!
「できるかも・・・?」と思った矢先だったので、何だかひどくがっかりしましたことよ。
おかしいと思ったんだ・・・。私のようなモンがビリーをフルで3日間も出来るはずないじゃないか・・・!!(←大変後ろ向きです)
来週はどうしようかな・・・と思い悩みながら、8日(祝)の練習日記(遅れ)です。
 
 
【そして僕は途方に暮れる】
買出しジャンケンをした。
常世田ねーさんの入り時間が迫っていたので、稽古場を空けて全員で行くわけにはいかなかったのだ。
「じゃあ、負けた人間が残るってことで」
「ういーっす」
・・・この場合、買出しは決してパシリではない。買出しに行けば自分の目で見て好きなもの買えるし、長時間稽古場に缶詰の気分転換にもなるから。
「じゃーんけーん!」
3回にわたる勝負の末(何故か一人ずつ勝ち上がっていったんだよ・・・何の演出だよ・・・)、見事!
私が稽古場で留守番と相成りました・・・。
「じゃーねー、うっちゃ〜ん!!!」
ガヤガヤと楽しそうに稽古場を出て行く3人の背中を見送りながら、私は呟いた・・・。
「・・・っていうか・・4人いるんだから、2人−2人に分かれれば良かったんじゃね・・・?」
留守番サミシイ・・・。メンバーが恋しい、そんな公演直前。
程なくして常世田ねーさんが現われ、稽古場の隅っこで膝を抱えてすすり泣く(イメージ映像)私を発見し、一言。
「あら〜、うっちゃん、皆に置いていかれちゃったの〜?」
・・・いや、いくら何でも、それはナイ。
純然たる勝負の結果で・・・結果だよね?! 3人で打ち合わせたわけじゃないよね?!
 
 
【エロおやじ扱い?】
殺陣のとき、スッと座るとき、立ち上がるとき!! 八千さんの着物の裾からチラチラとほの見える足に「ひょー」「うひょー」って言ってたら、(別に私が煩いからじゃないと思うんだけど〜)、「やはり、足チラが気になるので“襦袢”を導入しましょう」っつーことで、八千さんの衣装に襦袢が加わりました。
本人は「・・・段々着膨れているような気がするんだが・・・気のせいだろうか・・・」と呟いていた。
が、元が細いので、全然膨れてない。だいじょーぶ、だいじょーぶ。
でも、これで、八千さんの準備はまた一手間加わったというわけです。所作の方も、前にも増して難しくなったみたいッス。
しかし昔の人の知恵って凄いね〜、1枚着ただけでこんなに違うんだ・・・と感心して眺めていたら、七海さんに言われた。
「と、言うわけで・・・うっちゃんにとっては残念ですが〜、これで足チラは削減されました」
何で名指し?! え? あたしの邪念封じ対策かナンかなの、それ?!
あたし、そんなに吉田さんの足に食いついてましたか?! すみあせん!!(いろんな意味で!!!)
あのぅ、足が目当てで劇場に来ようと思ってる方(イネェよ!!)。
そういったわけで、足、そんなに出てませんから。悪しからず。
 
 
【まぁ、ヒトそれぞれ・・・だよね】
本番と同じスケジュールで通し稽古を13時と16時半に行っております。
本番と同じですから、開始30分前からちゃあんと客入れ音楽がかかります。
本番と同じですから・・・律儀に緊張します、内山です。
もう、ね。昔はそうでもなかったんですけど・・・。最近は駄目だね。少なくとも開演15分前は、顔布(オープニング衣装)を被って一人でブルブル震えるね。
何が不安かって言われたら困るんですけど。とにかく落ち着かないんですよ。
「あの時計の針が・・・“6”を指したら開演してしまう・・・。あと2分ほどで開演してしまう・・・」
そうだ! ならば!!!
そのときに、私の頭に素晴らしい閃きが!!!
「コラコラコラコラコラコラ!!!!!」
おもむろに立ち上がり、時計の針を操作しようとした私(素)は、一部始終を目撃され、難なく捕獲されました。
「そんなことに何の意味がある?!」
怒られました。
自分でもどうして、そんな方法で緊張から逃れることが出来ると思ったのか、謎です・・・。
因みに、この日の稽古場は階上にホールがあり、ホールでは民謡だか何だかの会が催されておりました。
が、楽屋は私たちのいる部屋の階にあったので、廊下には出番前のオバチャンたちがわらわらと賑やかに待機中。
「やぁだ、もーう、緊張しちゃうわぁぁぁぁ〜」
と言いながらプッカ〜とタバコをふかし、お握りをバクバク召し上がる一人のおばちゃんを見て、七海氏がいいました。
「・・・ウチの良子の半分でいいから緊張しやがれ!!!」
いや、まぁ、現われ方はヒトそれぞれですから・・・ねぇ?
 
 
【一足早くハロウィンです】
ハロウィンって・・・最近巷で騒がれ始めたけど、さほど日本人の生活に浸透してないよね・・・。
仮装して練り歩く子供たち見たことないし。
秋田のナマハゲの方がよっぽど身近。
さて、2回目の通しを終えて演出のダメ出しを受けていたときのことです。
きゅうううう〜。
吉田さんのお腹が鳴りました。
あら、珍しい・・・と笑う私たちに、七海氏が訴えた。
「これだよ、コレ!!! (吉田さんに)笑っちゃうからやめてください!!!(←ダメ出し?)」
それは・・・とある、とても真面目なシーン・・・。
命を賭して、水蜘さんが、八千さんをアレからナニした後、ついに力尽きて・・・ムニャムニャ・・・というシーンがあるんですけど、そこで・・・吉田さんのお腹が良く鳴るんですって! 可笑しくて仕方ないんですって!
ごめーん、と言いながら、吉田さんは何故か私を見た。
「あのね、お腹がすいたの」
ああ、そうだね、君、ほとんど、お昼食べてなかったもんね。
「だからね」
うん。
「そのお菓子を食べさせなさい・・・! でないと・・・」
えええええええ?! 何か脅されてる、私!!! あわわ言いながら、食べさせました、お菓子。
因みに何で私に言ってるかというと・・・私がお菓子を・・・持っているから・・・なんだね。小道具として。
お菓子あげたら
「むふ〜」
って言ってました。満足げでした。
「とりっく おあ とりーと?」
一足早いハロウィンです・・・。
 
ハロウィンは10月31日(だよね?)ですが、夜光堂の第13回公演は、その3日前、10月28日(日)!!
カボチャは出ないけど、お菓子は出ます。
お時間がございましたら、是非とも遊びにいらして下さいませませ。
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月7日(日)
 オス!オラ七海!
全国のマカロンを食べ食べネットサーフィンを行っておられる有閑マダムの皆様、本日はこのわたくしめが練習日記を綴らせていただきます。(マカロンか・・・)
めっきり秋らしくなって参りましたが、夜光堂の人々の稽古に集う格好は様々であります。秋ぐちにすぐ風邪をひく七海は一番の厚着でありましょう。吉田は寝ぼけていると、うっかり涼しい格好で出てきてしまうので要注意です。竹原は半パンサンダルとまだまだ若人の格好。内山はいつもわりかし薄着でやってくるのですが、「うっちゃん寒くないの??」と聞くと、決まって「・・・サムイよ」と答えます。
寒いのかよ!!だったら何か羽織れよ!!っていうか、人が羽織ってきたパーカーをさり気なく着るなよ!!
そして一言。
「よし、こういうの買おう・・・!」
早いとこ買ってくれぃ。
押し寄せる秋の雰囲気にちょいとばかりアンニュイになりながら、本日の練習日記、綴らせていただきます・・・。
 
 
 
【少人数制練習】
 
本日の稽古参加者は、吉田・内山・七海のヲナゴ三人衆!
竹原は会社の出番にてお休みであります。通しが出来ないので、音響常世田ねぇさんもお休みです。
おお、ヲナゴたち。
広い稽古場を派手に使って、キックだ!!パンチだ!!ツイストだー!!ヤー!!
「だ、誰だ!!こんなところに汗を垂らしたのは・・・!!キックの時に滑って危ないじゃないか!!」(七海)
アンタです。アンタの汗ですよ。七海さんよ。
「あのー、内山君の汗だまりを発見したんですが・・・」(吉田)
それは大変だ!!うっかり踏まないように気をつけてくださいネ!!しかし「だまり」って・・・。怖ェ・・・。
「やってる気になるな!!やってる気に!!」(内山)
早いコンビネーションになると「???」になる内山は、その間不思議なダンスで間をつないでる。変だ!!しかし本人楽しそうだ。
 
余談ではありますが、今し方吉田さんが歌を歌っていました。
「♪明日の〜、準備をしないと〜、カバンの中が・・・カオス!!♪」
カオス、か・・・。怖ェな。「カオス!!」んとこ、顔クワッってなってたしな・・・!
 
本日の場面練は、物語のラスト。
金の光満ちあふれる、穏やかで安堵感があって、それでいてほんの少しだけ切ない・・・物語の終わり。
演出七海が細かく細かく段取っている際に、八千役の吉田が発した一言が稽古場を揺るがすこととなる。
「そう、ここでハッとして・・・そしてそれに呼び起こされる感じでさらにハッとして・・・」(七海)
「はああああ・・・。なんか、アレだね、このシーン、オナカがビックリするね!!」(吉田)
・・・は?
オナカが・・・ビックリする??
それと云うのはアレですかい??
今現在、吉田さんの腹がゆるくなっている、と??
「ち、違うもん!!そういう意味じゃないもん!!」(吉田)
「いや・・・、普通、オナカがビックリするっていうのはそういうことだよ・・・」(内山)
「例:「いや〜、久々にいい肉食ったらオナカビックリしちゃったよ」的な、ネェ?」(七海)
ちなみに吉田さんは、割といつでもオナカがビックリしており、逆にうっちゃんは割といつでもオナカが沈黙して悩んでいます。
吉田の云うところの「オナカがビックリする」シーンとは一体・・・??
さらに吉田は云った。
「なんか・・・腰の辺りがふっと軽くなるようなシーンだね・・・」
うん、そうだね、と相づちをうった七海。
その後稽古も終わり、各自の家へ帰宅も果たした6時間後、吉田が云った。
「あのね!腰の辺りが軽くなるっていうのは、姿勢が悪くなったからって意味じゃないから!!」
・・・よちさんね、お母さん一瞬何のことだかわからなかったよ。アンタ、コメントするにも時間経ちすぎだよ。何で急に思い出したんだろうね、この人は。
辛い運命を背負う八千が、「オナカがビックリ」し、ようやく「腰の辺りがふっと軽くなる」と云うエンディング。
おそらく今までの夜光堂公演イチ、穏やかでまったりで、なおかつ明日への道が見える、「終わり」と「始まり」を示すエンディングです。
金色の光舞い散る街でのラストを、皆様是非劇場にて・・・!
 
 
 
【メイクとは何ぞ・・・?】
 
本日は場面練と共に、本番のメイクを決めるという重大なミッションが我々に課せられております。
普段お化粧などしない夜光堂員女子が、家にあるありとあらゆるメイク道具をかき集め、稽古場鏡の前に大集合!
まずは吉田より一言。
「下地を塗るように!!」
はい!!塗り塗り塗り塗り!!
以前、試しで下地を塗った時に、あまりに塗りすぎて真っ白になった七海は「ビーズ三個分(を手に取る)」という謎の言葉を発しながら慎重に下地を塗っていく。
「では、粉をはたくように!!」
はい!はたき!はたき!はたき!はたき!
「ギャー!!七海さーんんんんんん!!」
下地は上手に塗れた七海だったが、粉をはたきすぎて左頬が真っ白に・・・!!
「はい、やり直し」
やり直しをくらってシヨシヨとメイク落とし。無念。
対して、「粉はたくのうまくなったでしょー」という吉田の口に口紅を塗りたくる。
塗り塗り塗り塗り・・・。
そこで七海、一言。
「よちさんの口は、塗った気がしネェんだよ・・・」
吉田の唇はびっくりするほど薄い。
それは決して吉田のせいではない。せいではないが何故か勝手に絶望する七海。
しかしながら、茶色めな口紅を塗られてちょっとビジュアル系になった吉田は、満足げに鏡を見てニヤリと笑っていた・・・。
そして全てのパーツがデカイ内山の欠点は・・・。
「ぱ、パウダーがのらネェ!!」
「内山君、君、ちゃんと肌の手入れしてくださいよ。色が弾かれてのらないじゃないですか」
はい、怒られました。
それでもどうにか内山の顔に色をのせるべく苦心する二人。
オレンジ色のペンでギュウギュウとまぶたに色をつけていく。
左は七海。右は吉田。
「あれ?なんか左と違うなー??長さが違うのかなー??おんなじようにやったハズなのにー??」と、吉田。
「どれどれ」と七海が右に手を加える。
そこで内山気付いた。
「あ・・・筆圧が違う・・・!」
絵を描く七海にとって、人の顔すらもキャンパス。なんのためらいもなく、ギュウギュウと描き進めていくのが、内山の肌に色をのせるコツである模様。
そんな内山に、メイク落とし後に聞いてみた。
「うっちゃん化粧水持ってきた??」
「・・・持ってきてない!!(ババーン)」
お、男らしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
結局、吉田の持っていた化粧水を借りていた内山。ああ、内山。
今回のメイクは、吉田演じる八千の白さ!!、七海演じる水蜘の野生具合!!、そして内山演じる一二三のオレンジの目元に注目であります!!
 
 
 
【明日は全員出勤であります】
 
明日は通常に戻って、全員揃っての通しであります!
まだまだ荒削りの通しですが、ちょっとずつ慣れて丁寧に物語を紡ぐことが出来るようになることが今の目標だ。
 
八千!!白い草履は滑って大変だろう!!足の爪がひきつれて痛いと云っていた君。背負う運命の重さと、自分にかせられた逃れることの出来ぬ役目とを美しい立ち姿に背負い、頑張って行け!!
 
一二三!!最近、頭に巻き始めたスカーフを見るだにつけ昔のふ○わを思い出します。早く髪を切りに行きなさい。少し毛色の違う表現でしか自分を表せない一二三を、どうか誰よりも愛して信じてあげてくれ!
 
瓢箪爺!!実は舞台裏での仕事もたくさん引き受けているナイス爺さん。色んなことをしなきゃけいなくて大変だが、表でも裏でも落ち着いていけ!好々爺と呼ばれる最高の爺さん像になれる日は近い!
 
水蜘!!君はよく喋る!秋口になると急に寒くなる気候に対応出来ずによく喉を枯らす。舞台裏には喉にぴゅーってやるスプレーを置いておくから、頑張って乗り越えるんだぞ!水蜘の九割は「気合い」で出来ている!
 
明日も頑張ろうぜィ!!ヲー!!
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
10月6日(土)
 

いやいやいや。10月ですか。今月の末じゃないですか。本番が。
稽古できる日数も限られてきました。三連休はびっちり稽古さ。・・・とかいいつつある人間は一日休むのですけどね(犯人は最後に判明する。)
気力・体力・記憶力すべてをもって残りの稽古をかけぬけるのだ。
いけ、30代の少年・少女たちよ(←30代は少年少女じゃないよ)
そんな、10月の一発目、新人堂員竹原が練習日記を綴らせていただきます。


【カムバーック!!内山さん】
 日程的にここまできましたから、がんがん通し稽古をやって、細かいところを修正していく、そんな流れに自然なります。
 そんなわけで、通し前のアップが大事になるわけで、今日も今日とてビリーさん。
 腹筋プログラムをやりました。(トイレ行って戻りばなに、なんとなく僕が答えてしまったがためにやる事になったんですけどね)
 でいや、ほいや、くびれー等と騒ぎながらプログラム終了。
 ふと見ると内山さんが倒れこんでいる。そして立ち上がって、タオルを口にして稽古場を出て行っちゃった。
 5分経過。10分経過。戻ってこない。。。
 「大丈夫かな」「お腹が痛いといっていたし・・」 広がる不安・・・
 15分経過。ガチャ。(扉の開く音)
 「大丈夫?」「気分悪くなっちゃいました?」口々に心配する他メンバー。
 不安げに内山さんを見上げたその先に映る・・・買い物袋?
 「いや、今日寝坊しちゃってご飯買ってきてなかったから・・・」
 「飯かい!!!!!」
 まぁ、何事もなくよかったですが。
 ある意味、期待を裏切らないよくできたオチだと思いました。


【神の左手・悪魔の右手】
 いまだ変わらずブームなのが、足つぼマッサージ。
 マッサージというか、七海さんが、吉田さん、内山さんの靴と靴下引っぺがしてゴリゴリしているのですがね。(ちなみにそのとき僕は基本遠目から見て写メをとります)
 すごく痛がってます。でも、本職じゃないのでどこが悪くて痛がってるのか解らないのでただの阿鼻叫喚の修羅場です。
 で、それぞれ疲れも出てくる30代ですからマッサージしましょうということで、それぞれ交代でみんなの肩をマッサージ。
 はい、これにより夜光堂が二つに分類できることがわかりました。
 ひとつ、こりの部分を把握し人の疲れをほぐす正義の分類、七海さん、竹原。
 ひとつ、パワー勝負で痛みと疲れを増加させる困った分類、吉田さん、内山さん。
 なんかね、皮膚が損傷される感じ。
 ある意味、殺法ですわ。
 吉田戦車のまんが、つやつや担任で、下手江が祖母から、もう肩を揉むのはやめておくれと書かれた手紙をもらっていた一コマを思い出したよ。
 きっと、こんな感じなんだろうな。


【撃沈率100パーセントのミラクル】
 見渡せば、舞台内・外の人間が全員倒れていました。
 一人を除いては・・・・

 とある場面。
 内山さん演じる一二三と吉田さん演じる八千が諍いを起こす場面。
 テンポ、段取り、さまざまに絡み合ってるので難しい場面なのです。(ちなみに僕はこの時舞台袖です。)
 突発的な動きのアレンジ、せりふ噛み、素っ頓狂なダンシング、場面自体が面白い上にノリ、勢い、ハプニングが重なり合ってもうこれ以上は考えられないところで、やりました、きました、一二三さん。
 斜めにかけた小道具の肩掛けかばんが肩からずり落ちた、反射的に足を大きく広げ、下に落ち切きらさず、何もなかったかのように引っ張りあげ再び肩へ・・・・
 いままで、一度もなかったハプニングだもの。
 そのご、二度とおちることがないように、かばんを肩に固定する方法の模索が始まりましたとさ。


【爺の笑顔をおもいえがけ】
  「ここは、じじいに格好よくなってもらいたいのだよ。」
  と演出が言ってくれるので、その気になってがんばっています(笑)
  「笑顔を残してこう・・」「あー、わかるわかる」「爺の笑顔ですよね」「そうそう」
  みな、口々に爺の笑顔を思い浮かべて喧喧諤諤。
  それぞれの爺像はどんなのかねー。
  はてさて、格好よくなれるかどうかは本番でのお楽しみ!!

 なわけで、勘のいい人ならお解りかと思いますが、明日は仕事で竹原お休みいただきます。
 なので、連チャンで練習日記を書いてるわけですね(笑)
 それでは。

 ありがとうございました。

| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
稽古場写真「9月30日バカ通し」
 
内山演じる一二三。…ネタ、かな?


一二三さん、水蜘さん(七海)と一緒。
うーん、シリアスっぽい!


この人が水蜘。稽古着ですよ。衣装じゃないです。


シリアスっぽい顔してる水蜘と…あ!後ろに瓢箪爺(竹原)がいる!
まだ衣装写真は出していないので、この辺まで!


一二三と一緒の水蜘。話し込んでるところかな。


これは、八千(吉田)と一緒の水蜘。
んー、勿論八千も稽古着です。


うりゃ!…なんだか物騒ですね。
大丈夫、「八千水蜘」は時代劇ではありません(笑)。


その頃、音響の常世田姉さんは、ばりばりと音を入れてました。
夜光堂は音が多いそうで、大変らしいです。


…姿勢が良いですねー。


一人だけ衣装だったために、写真を載せられない竹原。
オフショットでも、と思ったら拒否されました。
…怒ってるの?
| 八千水蜘〜やち、みずち〜 | comments(0)
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