稽古場より徒然なるままに

7月23日(日)
 
内山良子
何故か突然、訛り出す。ある台詞のある部分を、何回か訛る。その度周囲に『訛ってる!』と指摘を受けるのだが、本人は自覚がないため、『そんなの嘘だ』と巌として譲らない。何故、今!? 何故、突然!? すごく切迫した場面なのに、本番で訛ってしまったら、どうすんだろう・・・・・?

七海明美
華麗に蹴りを繰り出す彼女。『よくあんなに足が上がるなぁ』と周囲を感心させていたが、昨日今日の練習で、股関節にちょっとした異常を。と、言いつつも、その場面になると、ちゃんと足を振りまわしてたけれど。大事にしてくれ。そして、その良く回る足でライトを蹴倒さぬよう用心してくれ。

吉田美千子
今日も彼女は大忙し。昼休憩もまともにとらず、駄目だしをしながらサンドイッチを頬張る始末。『ほげではでふね(それではですね)』・・・・演出、何言ってるか分かりません(笑)。昨日撮った通しビデオを見て、心配は色々あるのだろうけど、その辺り上手く調節して演出してくれた。ありがとう。

高山宇英
彼は夜光堂の車両担当。前日、そして当日、照明器具をレンタル及び返却のために走りまわることが決定されている。仕事入ってたのにね、ごめんよ。でも、本番の次の日、器具を返却したその足でサッカーの練習に行くという。パワフル過ぎるぜ。他の皆は恐らく、昼過ぎまでダウンだろうに。すげぇ。

仲上みなみ
30日は彼女の初舞台となるわけで。初めは発声練習で声も出せなかった彼女が日を追う毎に練習に慣れ始め、演技を覚え、我々と気軽に雑談を交すようになり。この半年を考えると、とても感慨深いものがあります。30日、みんなで素敵なスタートにしようね。


さて。ペッパーレイディ、最後の練習日記です。
あっという間に月日は過ぎ、来週の今頃はもう、本番を終え、打ち上げに近所の公園で花火なんかをやってる計算になるわけです。
早いですね。まだまだ先だと思ってたのはついこの間のような気がするのに。
特に、私は自分の役というものを掴んだ、という実感が得られ始めたのは本当に最近で。
まだ完成したとは思っていないし、折角馴染んだのにあと一週間で(役と)別れてしまうなんて淋しいような気もします。
そう、きっと永遠に完成はしないんです、芝居というメディアは。
やればその数だけ違うものが出来上がるんです。そこがいいんです。
沢山の人のご好意に甘え、私達は芝居をやっています。
でも、その好意に報いるだけのものをきっとお観せすることができると思います。
今の私達にできる最大限のモノを。もうこれは、自信というよりは祈りのようなもの。
最後の練習。だからといって、白熱するわけでもなく、どちらかと言えば比較的、淡々と進み淡々と終わったような気がします。
個々の気持ちは分かりませんけれども。少なくとも、雰囲気的には静かに、静かに、すごく穏やかに。
それが逆に、公演を前にした緊張感を表していたのかもしれません。
前日・当日はきっと慌しくて、感慨に浸るヒマはきっとないでしょう。
目の前のことをこなすのが精一杯で、余裕もきっとないでしょう。
だから、最後の練習が、こうやって静かに終わったというのは、私にとってはとても有り難い事でした。
変な気負いが取れたような気がするのです。
今、ものすごく自分の役を愛おしく感じています。
一週間、この気持を暖めながら、一週間後の本番を迎えたいと思います。
7月30日(日)。夜光堂第二回公演・ペッパーレイディ。観に来てください。

追記
今日は通しを2回やりましたが、うち1回は1時間50分を越えました。あり〜?
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7月22日(土)
 
内山良子
走った。スローモーションで、汗だくになるまで走った。やはり自らの身体把握が曖昧なので、何故か両足・両手が一緒に出たりして、四苦八苦。この場面の練習を始めて見たさかなスタジオの木村さんは。『ぶっ』と吹き出した。笑ってもらえりゃ本望ですわ。お客さんにも笑ってもらおう。

七海明美
ネタ奉行は厳しいのです。ネタ場面に関して妥協というものを許しちゃあくれないのです。神々しいまでのこだわりようです・・・・。自分の衣装・髪型すら『如何に面白く見せるか』で選んだようです。『芝居の方向性』という言葉を『芸風』と言い換える彼女。奴の芸人根性は本物だぁ・・・・。

吉田美千子
彼女は演出家でもあるから、舞台に出ているときでも、可能な限り他の役者の芝居を観ていなくてはならなくて。芝居中でも『常に冷静な自分が残ってる』そうです。本番は、何も考えず、役者として全力投球させてやりたいと思うけれども、そうもいかないんだろうなぁ・・・・。難しいねぇ。

高山宇英
細かい動きのチェックに入り、苦労のご様子。台詞に気を使うと動きがモタつく、動きを気にすると台詞が疎かになる、という無限ループに入ってしまい何とか両方我が物にせんと、反復練習を繰り返した。途中、足がもつれてコケてしまったりしながら、彼は頑張っている。そうだ、頑張れ。それしか言えない。

仲上みなみ
休憩時間やちょっとした合間に『夏休みの宿題』に取り組み、我々をしばしノスタルジーの世界へと連れ出してくれた。幸い、皆一度は通った道。分担して親分に協力を申し出る。数学は吉田、国語は七海、英語は高山だ。良かったっスね、親分!そうか〜、学生は夏休みなんだよな〜。そんな感覚、すっかり忘れてたよぅ。


ついに、前日を除いて練習は明日1回になりました。大変、微妙な時期です。
あるシーンにちょっとした問題があったとして。これを直すか否かっていう判断がとっても難しい。
そりゃあ、直した方がいいに決まっているけれど。何せ、時間がない訳ですよ。
その問題を指摘したことによって、役者の混乱が逆に大きくなり、全体にバランスを崩してしてしまうこともありうる。その辺の見極めが本当に微妙で、吉田と七海は別室に消えたりしながら、慎重に場面修正を行ったのでした。
今日は久し振りに全体通しをしました。時間、1時間41分・・・。伸びてる〜!! 
一箇所音響が増えただけなのに〜! むしろ、削ったシーンとかある位なのに〜!!
以前、さかなスタジオの高橋さん(夜光堂のスペシャルサンクス。世辞も誇張もなくモノホンのサンクス人物)に『今回は1時間半です〜』と報告したら、
『ふ〜ん、じゃ、1時間50分だね〜』という答えが返ってきたことがあって。
『いくら何でも〜』とか言って笑ったんですけど。高橋さん、正しかった・・・・。
因みに、一箇所増えた音響&照明ってのが、意外にさかなスタジオさん内で波紋をよんでまして。
『照明の佐藤さんに報告する係』をみんなでグルグル回し合っていた。
う、う〜ん? 何なら夜光堂全員揃って『増えちゃいましたゴメンナサイ』挨拶をすべきなのかしら、手土産でも携えて・・・・。
明日は予定では2回、通しをやるそうです。今日やった通しのビデオを吉田は飽きる程観て、課題を探すのでしょう。不安なまま終えたくない。
明日の練習は何をどうしても充実したものにしたい。
泣いても笑ってもあと1回。死に物狂いで全力疾走。後悔だけはしないように。
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7月20日(木)
 
内山良子
腹が露出しないようにと自らの主義を曲げてタンクトップを中に着て行ったのに果たして、誰も指摘してくれなかった。ちょっと淋しい(笑)。防音の部屋と相性が悪いのかもしれないと思う、近頃。防音率が高ければ高いほど、彼女の息切れは激しくなってゆく。基礎的な何かが足りない?

七海明美
今日の彼女は出ずっぱり。練習する場面によって自然とそうなってしまったのだけれども。本来出ていない場面でも、代役として、パワフルな演技を披露する。時折倒れ臥しながらも、他人の場面練を観て納得いかなければ、目がブラックホール。侮れないお方だ。誰も侮っちゃいないだろうが。

吉田美千子
とある演技に対し『あたしね、あたしね、それ好き〜』という彼女の指示の飛ばし方はとても愛らしい。一発ネタだったとしても、何とか固定して入れてやりたくなるではないか。あのはにかみ様はなんというか・・・・天性かもしれない。おねだり上手だな。大抵、ねだられるのは七海です。

高山宇英
彼の台詞はとても限られている。そして、無言の台詞、というものがいくつかある。彼はこの、無言の台詞、と言う奴が苦手かもしれない。言葉にしなくても、気持ちはいつだって動いているわけで。それを表出できない場合もある。目線の動かし方ひとつで、伝わる言葉もある。頑張って欲しい。

仲上みなみ
お休み


はい。土日じゃないけど練習です。そりゃそうだ。日がない。
来週は本番を迎えるんですから。ひいいいいいっ。
全員が揃わなかったので、今日も場面練。
12時間練習のとき、あんなに充実した気分が味わえたのに、今日は個人的にイマイチで。
ムラがある、なんて通用しないことを述べてみたり。何なんだ、それは。映画やドラマなら、一番出来の良い場面を繋ぎ合せればいいのだけれども。芝居はそうじゃないから。だから楽しいし、だから怖いのです。やり直しが効かないんだから。
良く言われることですが、役者は本番前に台詞を1回全部忘れて舞台に立つのが理想です。
どういうことかと言うと、板の上に立ち、役になってはじめて、そのエピソードを体験し、それに対してしゃべる。それが本物の台詞です。
つまり、我々は全てを忘れるために練習をしているのです。おかしな話ですが、真髄です。
とはいえ、忘れたからといって好き勝手に動いたりしゃべったりする訳にはいかない。
話の流れを崩してはいけない。だから練習するんです。
例えば、今日、吉田がある場面で台詞が出なくて立ち尽くしました。
ここで大事なのは吉田は台詞を『忘れた』のではなく『出なかった』という点にあります。
彼女(吉田自身、そして彼女の演じる妙子)が、向かうべき方向に行くことを拒否したのです。
頭に入っているその台詞を、言うことの方が、
つまりはその時の彼女にとっては不自然だった、ということ。
その場面は『どうも会話になってない』といわれてる所で、でもまぁ、言うべきことは覚えてるし分かっているから、何となく進みますよね。
けど、最後の最後で、吉田の中の『妙子』が勝ったんですよ。
これは、『試合に負けて勝負に勝った』、みたいな。吉田が紛れもなく『妙子』であった証拠です。
でも、場面にならなきゃ話にならないから。
覚えてるその台詞が自然に出てくるような、そういう雰囲気を、流れを、作るのが『芝居の稽古』なんです。
なんだか熱く語ってしまいましたが。帰り道、ずっと思ってたことなので。
つい書いてしまいました。
| ペッパーレイディ | comments(0)
7月16日(日)
 
内山良子
芝居とは全然関係ないんですけれども。ちょっと丈の短いトップを着ると腹が露出するんですよ。履いてるジーンズの股上が浅いってのもあるんですけれども。で、考えた。もしかして・・・・・胴が長い・・・・? 長いから、服が足りなくて、出てしまう・・・・? ええ〜っ!? ショック。

七海明美
自分の出番がないときって、みんな大抵正面に来てその場面練を眺めるんですけれども。今日、彼女はその状態のとき、目がブラックホールになっててね、その時舞台にいた私は恐れおののきました。批評してんですよ、無言で。ブラックホールになってるのは『つまんねぇ』とき。怖かったぁ。

吉田美千子
彼女は夜光堂の殴られ役者。前回は内山にビンタを張られ、今回は七海に蹴り飛ばされるのですが、ひょんなことから、もう1シーン七海から手が出るかも、という話になったとき、『えっ?』と一瞬戸惑った後、『うん、分かった』と。あっさり承諾。結局無くなったけど、根性入ってるな〜。

高山宇英
だから、Tシャツの上にベルトを締めないで〜!! 分かるけど笑いそうになるのよ〜。彼は時々我らのツボを刺激する言動をする。今日やった台詞間違いは傑作で、しばし部屋の笑いを独り占めした。何ておいしい!!決め台詞は他にちゃんとあるのに! そんなとこを決めてどうする〜!?

仲上みなみ
親分は身体は小さいが大物だ。場面練を見学してる彼女に『どうだった?』と尋ねると辛口で的を得たコメントが返って来る。台詞を忘れた役者が『?』となってると、小声でその台詞を言い沿える(しかも正確に)。いやはや、大したもんだよ、マジで。親分の貫禄充分だよ。女の子ってすごいなぁ。


さて、前日言いました通り、今日の練習は9時−21時の12時間。長丁場です。
『通しを2回くらいやるのかな〜』という(私の)個人的な予想を裏切って、後半部分、内容で言えば芝居の1/3くらいの部分を最後に1回場面通ししただけで、意外や意外、後はずっと場面練習だったんですよ。
でもね、これはかなり良かったです。大体、通しってやっぱり体力・気力をかなり消耗するんですね。
1回やると、まぁ、やっぱり集中力は切れてしまうんです。
何回か言ってるけれども、1回通すと2回目はまず、ダレる。
それでも、ある程度場面が完成されてればまだ楽なんですけど、今回は色々保留のままになっていたり問題とされてる個所が残ってたりで、変な話、下手すると通してるのに繋がらない
みたいな中途半端になってしまってたんですね。
それを演出・吉田は悟った(のでしょうか)。
問題の解決を最優先に、今回の形に踏み切ったのであります。
結果、幾つかの問題は解決・もしくは新しい側面を見出すことに成功。
結果として完成度がかなり上がったと思われます。
個々のキャラクターの位置付けが明確になったし、現に1/3通しは、今までやった中で一番の出来になりました!!
休憩の入り方も良かったんだな・・・・・。
ダレそうな雰囲気が午後に流れたとき我々は即座に休憩を決行し、みんなでジャンケンして、負けたものがパシリとなりハロハロ(ミニストップで売ってるアイスのお菓子)を買いに行き、みんなで美味しく頂いたのでした。
お陰で、時間の長さってあまり感じませんでした。充実。
練習時間をフルに使って出来うる最高の事が出来たと思います。
・・・・自画自賛しすぎかしら・・・?
前日ゲネまでの練習時間はあと残すところ3回。出来る限り全力疾走です。


今週の演出の怒髪天
あのね、だれないのは大事。気を張るのは大事。そうなの!駄目出しはちゃんと聞いて!

いいとこだけ聞いてたってしょうがないの。
むしろ駄目出しをちゃんと聞いていかないと上手くなれないでしょう!?そして、人の演技はちゃんと見ること!
人のを見て、自分の出ていない場面をみて分かる事って言うのも多いんだから。
| ペッパーレイディ | comments(0)
7月15日(土)
 
内山良子
髪を切るまでのつなぎとして、本人、色々考えた末、赤いヘアバンドをすることにした。娘らしく、前髪を出して愛らしく仕上げようとする彼女に『それじゃ、面白くないじゃん』と他堂員から苦情。・・・・面白くしたいわけじゃない!!(でも、結局面白くした)

七海明美
仲上の代役として活躍。熱演で内山の腰に揺さぶりをかける1コマも。不思議なことに・・・・12歳の仲上より体温高いのよ、この人。手を掴まれたときに、内山さんは驚きましたよ。コドモ体温なのねぇ。はっっ!! まさか、本当に熱があったんじゃないだろうな・・・?

吉田美千子
内緒の話ですけれども。以前やった、顔面強打以来、彼女の鼻の形は変わってしまった・・・・らしい。なんかね、見覚えのないラインが、一本入っているのですよ。そして、鼻のあたりが以前より脂性になったらしい・・・・。内緒の話なんですけれどもね・・・・。

高山宇英
遅まきながら『最低ライン』と言われる芝居の雛型をゲット!!さぁ、これからグングン伸びて行くのだ! 課題を消化して行くのだ!!まだまだ気は抜けないぞ〜。時間はないが、やること沢山だぞ〜。今日の練習着、アンモナイト等化石柄のTシャツ。個人的に・・・笑った。

仲上みなみ
お休み


本日は仲上が欠席(学校に行かねばならぬ身分のため)だったので、敢えて通しはせずに、気になる場面練に集中した。
気になる場面だけあって、やはり問題が多く、度々立ち止まる。認識のズレ、課題の未消化、保留のままにされていた違和感。考えねばならないが、考える時間は余りにも少ない。焦り、苛立ち、戸惑い。
なんて書くと、今日の練習はとても重い雰囲気だったかのように思われるかもしれないが、意外にも、充実してたんですよ、私個人的には。
確かに解決されてない問題はまだあるんですが、気が乗ってるときに、気になる部分を幾度も繰り返して練習するのは、結構楽しいです。
私は感覚とか身体で覚えないと駄目だから。
でも・・・・やっぱり一日でわかることは精々2つ位なのね〜。
一番・二番、大きい問題は未解決なのよ〜。ああ、姉妹って何!?でも、今日は吉田も何か掴みかけてたみたいだったのよ。七海との問答で、何か閃きを得たっぽくって。まだ、明確にはなってないらしいんだけど。
今、七海って吉田の心の支えだろうなぁと思う。冷静なアドバイス、導き。
演出兼、制作兼、役者兼、代表。(なんつー役職だ!!)
重責を抱える彼女をものすごくいい形で支えてる。と、言ったってベタベタに甘えさせるわけでもなく、ものすごく冷静に。
この2人のバランスの取り加減が夜光堂のカラーだと思う、私は。
明日は、ついにやってきました9時−9時(要するに21時)練習日!!
長丁場だ。みんな、バテるな! でもダレるな!!
| ペッパーレイディ | comments(0)
7月9日(日)
 
内山良子
衣装を持ってくるのを忘れてしまい、苦肉の策として七海の私服、赤いTシャツで練習に参加したが、丈の短いタイプであったため、ポーズを取る度に、腹が露呈。最初は気にしていたが、最後の方は全く平気の平左であった。いいのか!? 女を捨てたか!?

七海明美
お昼休憩のとき。一足先に食べ終わった彼女が『あ〜』と息を吐きながら、手近のビールケースにもたれたら、仲上がお握りを差し出した。『お腹空いてそうだったから』だそうだ。おお、ミステリアス七海は我々の判断を狂わせる・・・・・。七海さんにまつわる不思議なお話。

吉田美千子
今回の彼女は、『クールでシャープないい女』である。今日は化粧もして、衣装を身に着け、かなりキマっていたのだが、ふと見たら、鼻を掻いていた。そりゃ、いい女だって鼻が痒くなることあるんだろうけどショック、でかかったスよ・・・・。いい女やるのも大変だね。

高山宇英
何を意識してしまったのか、台詞の言い回しに奇妙な癖がつく。しかも、どうもハマったらしく中々元に戻らない。30分時間をもらって、内山をお供に個人練習に入り、どうにか元に戻ったが、まだ土台。一番の決め台詞の完成はまだ成し遂げてない。決めてくれ! 魅せてくれ!

仲上みなみ
親分は、どうやらつっこみ系の人種かも知れないと思う・・・・。派手ではないが、我々(大抵、七海です)のボケ言動に対し、ぼそっとつっこみをお入れになるのだ(思わず敬語)。その冷静さ加減は、ポスト吉田を狙っていけるかもしれない。じゃあ、次は寒いギャグを会得するのだ!


今日は、照明をオペしてくださる佐藤さんが来堂して下さいました〜!!
第一印象。『アルフィーにいそうだ・・・・』・・・す〜い〜ま〜せ〜ん!!
個人的な印象でございます、決して夜光堂全体の意見ではございません!! 
でも、アルフィでギター弾いてそうな、そんな優しい顔つきのナイスガイなんですって!!
 ほんとですって!!
さて、今日は昨日よりちょっと駆け足気味のタイムスケジュールを組んで、通し稽古を2回。やっぱり1時間半前後でしたね。
アドリブだらけで、どこまで行き、そしてどこで終わるのかと危ぶまれていた冒頭のシーンを、何だかんだといいつつきちんと30分に収めていることが判明し、一安心。やるじゃん、我々も。
しかし、通しを2回やると、2回目がだれ気味になるのは何故だ!? 疲れか!?だけど、本番は2回あるんだってば〜!! しかも似たようなペースで・・・・。
舞台ってナマモノなんですね。同じ芝居は2度と観れないんですね。
だからこそダレた芝居をしてしまったときの後悔は深いのです・・・・。
通し後、佐藤さんにいくつか確認事項を出してもらい、実際に動いたりして、打ち会わせをしました。
佐藤さんからの提案で、音のきっかけを変えたり、新しい照明効果を加えてみたり。なかなか面白かったです。
照明でご飯を食べてるこの方は、何か飄々と色んなことをしてくれそうです。
うちは、本当にスタッフ運が良いと思います。
彼らが我らに裂いてくれた時間を決して無駄にしない、よい公演にしたいです。
今日、あらためてそう思いました。
ああ、せめて自分のテンションをコントロールできるようにせねば〜。

今週の演出の怒髪天
とりあえず、台詞を思いっきりふっとばして、立ちつくしたワタクシ。台詞を覚えてこい。

他の方々。長時間練習でだれるのもわかる。
でも、動こうよ。なんか公演まで一ヶ月きった練習とは思えないよ。前週から少しは進展して。
駄目出しのしようがない。かわらないんだもん。かえって後退してる奴もいるし。
近頃、私、甘すぎますか?もう少し怒鳴った方がいいですか?
公演近いから、なるべく雰囲気良くと思って極力、「楽しく」と思ってるんだけど、間違っていたのかなあ。
| ペッパーレイディ | comments(0)
7月8日(土)
 
内山良子
くるひ。今回、彼女に要求されるのは『狂い』の芝居であった。彼女は、興奮すると声がキンキンしてくるという特徴があり、踏み出すのに戸惑いながらも、一応やってみたら、『もっとやるように』と言われ、理想と現実に悩むのであった。くるひ。う〜ん・・・?

七海明美
台風対策に持ってきたらしいタオルを何故か頭に巻いて稽古に参加。いや、実際衣装で彼女の頭にはバンダナが巻かれるわけですが。その代価品なのか? 普通に考えれば『?』なファッションだが、実に・・・・似合っていた。新しいタオラーの可能性は彼女に有り。

吉田美千子
諸事情により、今日の練習は段差のない舞台で行われたわけなのだが。『何か・・・・妙な感じ』だったそうだ。それは、跳び甲斐がなくて不満、ってことか!? 君は、段から舞い降りて、どこかを強打しないと納得しない身体になってしまったのか!? 今日は何処も傷めなかったか?

高山宇英
彼の小道具の一つに、ベルトがある。最近は実際に小道具を使って練習をしているので、今日も無論使った。彼がベルトを締めるシーンを終え、次に出てきたら、ベルトが腰に巻かれてた。いいんだけど。正しいんだけど!!ジャージ・Tシャツ姿にベルトを巻いている彼の姿は・・・・笑えた。

仲上みなみ
最近、自分の出てないシーンの稽古を見ているときに声を上げて笑うようになった。夜光堂にも馴染んでリラックスしてきたのかな? おねーさんは大変に嬉しい。彼女は今、我らに『みなみ親分』と呼ばれている。その理由を知りたい方は、公演を観に来ましょう。秘密はそこにあります。


本日はさかなスタジオさんがお休みでしたので、自分達で音響を入れながら、通し稽古を2回やりました。
七海は、音響への情熱を再認識したらしく、とっても嬉しそうに上げ下げをしていました・・・・・。
吉田入魂の作、簡易音響MDは技術の拙さを補って余りあるものでしたが、私は『音、音を入れなくては〜』とあせる余り、台詞の出しトチりを2回し、小道具の仕込み損ねをし、駄目駄目でした。
ああ、常世田さん(音響担当)ものすごいプレッシャーと戦ってるのね〜。実感。
今日は、はっきりと訊いたわけではありませんが、2回とも、トータル1時間半程の納まりであったようです。
基礎練習を終えてから1回、お昼休憩後に1回というサイクルで行いましたが、2回目は疲れが出たのか、何となく余分な広がりをしてしまったようです。
ある意味ハイテンション。素(芝居をしてない状態のこと)がチラホラする一面も・・・・すいません、私です(笑)。
今回、特筆すべきなのは、吉田のキャラクターが一回目と二回目で違うものだったということです。
『そうなった』わけではなく『変えてみせた』のです。
これ、すごいことだと私は思うんですが。
彼女や七海は時々、こういうことをやってのけ、私を仰天させます。
私は2回目の方が親しみやすくて好きでしたが、芝居のトータルな意味合いから言って、1回目の路線の方がよかろう、と。とりあえずは。
そう、吉田の『キャラクターお試し月間』はまだ続く・・・・。次は何かな?

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7月2日(日)
 
内山良子
こんにちは、ギックリ腰(軽度)。彼女は20代にして既に腰が弱りまくっているのであった。何がどう悪かったのか、通し稽古を終えてしばらくしたら腰に鈍痛・・・・。今回、彼女には『私はオバサンなんかじゃない!』という台詞があるが、説得力がない。

七海明美
夕方近くから雷雨がありましたね。彼女は、実は雷嫌いであった。ピカッと光るたび、ドガーンと音がするたび、『ひぃぃ!』と怯えまくりの涙目であった。気の毒だが、大変に新鮮な姿であった。でもね、ちゃんと芝居はやってたよ。

吉田美千子
発声中に無我の境地に至ってしまったらしく、発声の時間を終えてからしばらく経っても、モードが抜けないでいた。『今日は、アー(発声中)場面練を、アー(発声中)いくつかやり、アー(発声中)』みたいな。ほっとけばきっと一日中できるに違いない。事実、本人はそう言っておった。

高山宇英
扁桃腺異状により、声を出すことにドクターストップがかかっていた彼。でも、声を出さないと芝居にはならないので、通常通りの扱いを受けました。魔女のような私達です。なのに、にわか雨に傘を持たぬ我らを駅まで送って下さいました・・・・。ジェントリーです。

仲上みなみ
本番にするメイクの話をしていて、『メイク用品、何か持ってる?』と尋ねたら、『マスカラと〜』と言って、我々を驚愕させた。確認のために彼女の年齢を表記すると12歳だ。12歳がマスカラ!? あわわ・・・。よく見れば、眉の形整えてあるし!! 恐るべし、女子中学生!!


やりました。ええ、やりましたとも、初通し稽古。
やっとこさ、この芝居にかかる時間が分かったわけですよ。照明なしで1時間24分。それが、本日の『ペッパーレイディ』上演時間でございました。
初の通しと言うことで台詞が全体的に走り気味であったことや、抜かされた台詞があったこと、そして、照明を入れることを考えると・・・・そうですね、1時間30分くらいの芝居だということになりましょうか。
予想よりも遥かに短時間(演出・吉田の目標は1時間45分だそうだ)であることにホッとしたのか、『もっとギャグを入れても良し!』という異例の許可が。
笑えることに、この芝居、最初の3場だけで30分も時間を取っているのだそうであります。どんな場面は観に来てからのお楽しみです。
で、私個人の感想なんですけれども。・・・・息苦しかった・・・・・。
何がどうって訳ではないんです。エピソード一つ一つに気持ちが付いていかないのです。
一生懸命、役の気持ちを追おうとするんだけど、そうすると台詞が抜けて行きそうで(現に、2つ3つ飛ばしたり抜かしたりした)、頭に残ってる言葉を吐き出すので精一杯、って感じで。
爽快感が得られなくて、一応、『怖い、怖い』と言いながらも、それなりに楽しみにしていたので、何だかすごく勿体ないことしたような気が致しました。考えてみれば、仲上は芝居を一本通してやったのはもしかして初めてだったんじゃないだろうか? どうだったのかな?
次の通し(来週だけど)にはもっと余裕ができるといいな、と思います。

本日の演出の注釈
上演時間の話が出ていましたが。
目標タイム1時間45分というのには理由があるんです。本番では私は1時間30分が目標です。何故45分なのか。前回公演で、本番、アドリブネタが入りつつも確実に10分は縮まったんです。本番と言うことで多少台詞が走ったりするんだと思います。なので、練習では10分ほど多めに見ようかと。
じゃあ残りの5分はと言いますと。余裕を持つ5分です。台詞を出すだけじゃなくて、気持ちを込める5分。単純に。
それから。
本日の高山は通常扱いじゃないです。
病み上がりのドクターストップ、ということなんで、私、ほとんど駄目出ししてません。声を出す出さない等は本人に任せました。念のため、そこまで鬼じゃないです(笑)。
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7月1日(土)
 今日は何とシークレット練習の日だったのです!!
当初の予定では公演前最後のお休みだったのであります。が、不安に思った我らは、『来れる人だけでも練習』を敢行したのでありました。
でも・・・・シークレットとか言って、一体誰に秘密だったかは謎だ・・・・。
参加者は、内山・七海・吉田の3名であった。
仲上は、当然の如く学校で、高山は夜にならないと身体が空かないというので、この面子となったのであった。
シークレット(だから、誰にだよ)ならではである。
前半は好き勝手に個人練習。
内山は走り込みを(裸足だったので踵を痛めた)、七海は回し蹴りを(やりすぎて眩暈を起こしていた)
吉田は発声を(七海チェックが入った)それぞれ、極めようと頑張った。
後半はキャラ作り。
路線が決定した七海を『本日の指導者』に据え、キャラ作りの問題というか核がブレ気味の場面を練習することにした。
久し振りに『役者』として自分に立ち向かえた吉田。
七海のアドバイスを受けとめ、見事、イケそうなラインを発見した。
私は2人とはキャラの作り方が異なる
(と、いうより、この2人のキャラ作りの方法論がまったく分からんのだ)ので、あの短い時間で確立させたことに純粋に驚くのだった。
演出として客観イメージを持ってるからなのかなぁ?そして、それを表に持ってくる技術を持ってる、ということか?
で。話は変わるんですが、今回の芝居には2つの主線があるのだが、一方はそれなりに形になってるのに、一方が全く線として成り立ってない、という状況でして。・・・・・私なんですけどね、その線に関わってるの。
何とかせにゃならん、ということで最後の方はちょっと話し合いみたいなことをしました。
これは、すぐに解決するかどうか分かりません。
どうやったら解決になるのかも予想がつきません。
でも、『これが出来なきゃこの芝居コケるよ』という意見が出るくらいの大変な問題。
努力・頑張り。そういうもので何とかなるもんじゃないしね。
愛する芝居は憎む芝居より難しいです。
明日は初の通し稽古が予定されてます。楽しみだけど、やっぱり怖いのです。
| ペッパーレイディ | comments(0)
6月25日(日)
 
内山良子
今日の彼女のあだ名は『看護婦さん』であった。怪我した吉田を『治療、治療!!』と追い回したからである。ちょっと嫌がられていた(笑)。慈愛が足りないんだろうか。単にうざかっただけかも。天使への道は遠い・・・・。。

七海明美
彼女の衣装センスには驚嘆する。だって、ピンクのGジャンだよ!?「うわっ」と思うではないか。でも・・・・似合うんだよ、奴が着ると。キャラクター性をちゃんと表し、尚且つ着こなせる服。それを見つけ出すことができるのってすごいことだと思うんだけど。天性のデザイナー。。

吉田美千子
全国の吉田ファンの皆様!! ついに奴はやってしまいました・・・・。顔面強打。鼻に打ち身。可愛らしい鼻に赤い擦り傷、青いアザ。あわわわ。肉体派。ほんとにこの人は肉体派なんだ。いつも、自分の限界ラインを高め高めに設定して行く。才能もあるけど基本的に努力の人なんだよ。見習おう。

高山宇英
場面練の前に台詞をお経のような抑揚で練習するのはどうだろう(笑)?舞台上の、吉田・七海は派手にコケ、舞台袖にいた内山の時は止まった。何が起こったかと思ったじゃないか〜!! 普通に言いなさいよ、普通に!面白かったけど、あまりに驚いたのでつい、書いてしまった。

仲上みなみ
彼女の衣装が正式に決定〜!! 可憐なスカート姿だ。心が洗われるわよ。しかし、発声は可憐ではいけないのである。しっかり、はっきりしゃべんないと聞こえないんである。ずっと言い続けてきたけど、今日、初めて実際に舞台に立ってみて実感できたかな・・・・? あと、1ヶ月!! 共に進もう。

今日は何と、本番の会場である門前仲町の天井ホールで練習したのだ!!本番さながら、全員総出で舞台を組み、幕を吊っての本番さながら練習。目的は、『段』の感覚を把握すること、であった。思ったより高くて、足音が響いて、動けなくて、呆然とした。機会を作ってもらえて良かったと思った。
いや、主目的はやはり段上から飛ぶ、吉田・七海の殺陣にあったんですけれども。
初めて試すのが前日、じゃ危ないですから、やはり。
今回の舞台は黒一色。無機質な感じがちょっと渋くて良い感じです。
吉田・七海は足が上がらなくなるまで何度も何度も殺陣の練習を繰り返し、段を駆け上ったり、飛んだり、していた。
吉田の腕の擦り傷やら打ち身やらを見て、『この芝居って危ない芝居なんだ〜』とスタッフ・さかなスタジオの高橋氏がつぶやいておられたのが印象的でした・・・・。
でもね、あれ、やってるのが吉田と七海だからアレくらいで済むんですよ・・・・。
撤収するのが勿体無いくらいにちゃんと組まれたセットは、公演が近いことを嫌でも思い知らせます。
舞台袖で出番を待ちながら、『・・・怖いよう』と自分が思ってることに初めて気付きました。
今までこんなことなかったのに。
能天気が初めて怖さに直面した、そんな門仲練習でした。
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